村木厚子さんの完全な名誉回復を願う

私(竹中ナミ)は、この「村木厚子さんの完全な名誉回復を願うサイト」において、厚子さんが逮捕され、大変なご苦労の末に冤罪が晴れて職場復帰されるまでのすべの経過を、ご報告しています。
厚子さんとナミねぇの共通の友人である弁護士、大平光代さん(みっちゃん)とで、このサイトを開設しました。
サイト開設の主旨と経緯などはこちらをご覧ください。

10月1日 尊敬する友人である村木厚子さんが、厚生労働事務次官を退任されました

2015年10月2日

ナミねぇの尊敬する友人である村木厚子さんが
10月1日厚労事務次官を退官され、長い官僚人生の幕を閉じられました。

ナミねぇは、その前日の9月30日厚労次官室を訪れ
お部屋の片付けに慌ただしい厚子さんと、しばしの「お喋り」を
させていただきました。

「お疲れさまでした! これからもますますの活躍に期待してます!!」
と、お伝えするとともに
次官室での最後のツーショット写真を撮影。
感慨深い思いでいっぱいになりながら、次官室を後にしました。

☆20150年9月30日 厚生労働次官室にて、村木厚子さん&ナミねぇ↓

私が初めて村木厚子さんと出逢ったのは1996年ごろやったと思います。

拙著「プロップ・ステーションの挑戦〜チャレンジドが社会を変える」を
「この本にナミねぇ&プロップのミッションを書いてるから、ぜひ読んで下さい!」
と、無理矢理押しつけたところ、翌日お電話があって
「ナミねぇ、ありがとう。読んだよ。これで私は上司と闘えるわ!!」
と、元気な声で言われたことを、今もくっきり覚えています。

霞が関という男社会で、2人のお子さんを育てながら働く女性官僚である厚子さん・・・

その厚子さんから
「あのね、ナミねぇ、障害者の働きにくさも、女性のそれも根っ子は同じ。
問題は、日本システムにあるのよ! だから一緒に変えて行こう!」
という言葉を聞いて
「あ、この人とは一緒に歩いて行ける!!!」と強烈に思いました。

プロップ・ステーションが社会福祉法人となった1998年
(旧)労働省障害者雇用対策課長になられた村木厚子さんとナミねぇは
官民の立場を越えて
「チャレンジドが誇りを持って働ける社会。」
「誰もが持てる力を発揮し、その力で支え合って構築するユニバーサル社会」
の実現に向けて
ともに歩み続ける「同志」になったのです。

☆拙著「プロップ・ステーション挑戦〜チャレンジドが社会を変える」
 http://www.prop.or.jp/books/challenge.html

熱い想いを胸に、仕事に邁進する厚子さんを
「冤罪による逮捕!」という思いもよらぬ出来事が襲ったのは
2009年6月14日。
それから、厚子さんの新たな「司法との闘い」が始まりました。

私は、ネット上に
「村木厚子さんの完全な名誉回復を願う」
というサイトを開設し
無実を確信するご家族とともに、厚子さんの全ての裁判を傍聴。
傍聴記録をネットで発信し続けました。

「検察が証拠を改竄した冤罪事件である」ということが明らかになり
厚子さんの無実が確定したのは2010年9月。
ただちに官僚として復職し、2013年7月には、厚生労働事務次官に就任されたのです。

☆「村木厚子さんの完全な名誉回復を願う」サイト
 http://www.prop.or.jp/news/topics/2009/20090727_01.html

波瀾万丈の人生を歩まれた厚子さん。
その厚子さんを支えてきたのは、どんな想いやったんやろう・・・と振り返る時、
無罪確定の記者会見で、厚子さんが語られた言葉を思い出します。

「人生には避けられない事もあるが、
娘が困った時に「母さんも頑張ったから大丈夫」
と言えるように頑張ろうと思っている。」

オカン 村木厚子。
オカン ナミねぇ。

これからも、厚子さんのますますのご活躍に期待するとともに
同志として、オカン仲間として
人生を伴走していきたいと思う、ナミねぇです。

☆多くのメディアが厚子さんの退官を報道しましたので
その一部をご紹介して、ご報告を終わります。

<by ナミねぇ>

 

新聞各紙のオンライン記事

誇り持てる仕事させてもらった…村木次官が退任

10/1 読売新聞オンライン

2015年10月01日 22時08分


1日に厚労次官を退任した村木厚子さん(1日、東京・霞が関で)

 郵便不正事件で無罪が確定し、2013年7月から厚生労働次官を務めていた村木厚子さん(59)が1日、退任した。

 「誇りを持てる仕事をさせてもらった」と振り返り、事件については「誰でも突然、支えが必要になると実感した」と述べた。

 村木さんは、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長だった09年6月に同事件で逮捕されて1年余り休職したが、10年9月に無罪が確定。復職し、内閣府の政策統括官などを務めた後、同省の事務方トップの次官に就任した。同省の女性次官は、旧労働省時代も含めて村木さんが2人目だった。

 同省で記者会見した村木さんは「ある日突然、拘置所の中で裁判を闘うためにプロの助けが必要になった。自分は支える側にいると思っていたが、間違った優越感だった」と述懐。「病気でも介護でも失職でも、大きな困難に遭遇した人にはプロや身近な人の支えが必要だと分かった」と語った。

 自身の今後については「白紙」という。

 

厚労省の村木事務次官が退任会見 後輩女性官僚に助言も

朝日新聞デジタル

小泉浩樹 2015年10月2日05分


記者会見で話す前厚生労働事務次官の村木厚子さん=1日午後、東京都千代田区、川村直子撮影

厚生労働省の村木厚子事務次官(59)が1日に退任し、記者会見を開いた。郵便不正事件で逮捕後に無罪が確定し、5年前に復職。旧労働省を含め厚労省で2人目の女性事務次官を2年3カ月間務めた。記者会見では「やらせて頂いて本当によかったと言える大事な仕事だった」と、37年半の公務員生活を振り返った。

 雇用均等・児童家庭局長だった2009年6月、大阪地検に逮捕されて164日間勾留された。その経験から「だれでも身近な人に支えてもらわなきゃいけなくなることを実感した」と言い、復職後は「気持ちを込めて仕事ができるようになった部分はあるのかなと思う」と話した。11年6月からは、冤罪(えんざい)事件の当事者として法制審部会の委員も務めた。

 後輩の女性官僚には「非常にハードで家庭との両立とか難しいことはいろいろあるかもしれないが、その時々の100%で力を出せばいい」とアドバイス。退任後の身の振り方は「まっさらで白紙」とした上で、「政治(の世界)には行きませんので、それだけは広めておいて下さい」と笑いを誘った。(小泉浩樹)

 

村木厚子前事務次官:退任会見

毎日新聞オンライン

毎日新聞 2015年10月02日 東京朝刊

 厚生労働省の村木厚子前事務次官(59)は1日、退任に際して記者会見を開き、2009年に冤罪(えんざい)事件で逮捕された経験を振り返り、「誰でも支えてもらわなければならなくなることを実感した。政策の中に必要な考え方がよくみえるようになった」と述べた。

 村木氏は雇用均等・児童家庭局長を務めていた09年、文書偽造事件で逮捕され、164日間勾留された。無罪となり復職し、13年7月から事務次官を務めた。村木氏は「拘置所の中で、裁判を闘うにも、家族を守るにも外の人に頼らなければいけなくなった」と当時の心境を語った。

 

「政治にはいきません」村木厚労次官が退任

産経新聞オンライン


厚労事務次官を退任し、記者会見する村木厚子さん =1日午後、厚労省

厚生労働省事務次官を約2年間務めた村木厚子さん(59)が1日、退任し「(厚労省は)大事な仕事をしている役所と誇りを持って言える。その思いを後輩に引き継ぎたい」とあいさつした。 村木さんは平成21年に厚労省の文書偽造事件で逮捕された後、無罪が確定し、22年9月に復職。安倍晋三首相の抜擢(ばってき)で25年7月、女性として2人目の事務次官となった。逮捕・勾留の経験を通じ「自分は支える側にいるという間違った優越感があったと実感した」と語り、「(復職後は)より気持ちを込めて仕事ができるようになった部分がある」と振り返った。2人の娘を育てながら勤め上げた経験を踏まえ「男性も女性も家庭責任との両立は難しいが、その時々の100パーセントで頑張ればいい」と後輩にエールを送り、退任後の予定については「真っさらで白紙。あえて言えば政治にはいきません」と笑顔でかわした。

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パラオ共和国ペリリュー島を訪問された
天皇皇后両陛下のご説明役を
村木厚子さん(厚生労働事務次官)が担われました!

2015年4月10日

4月9日、パラオ共和国ペリリュー島を訪問された天皇皇后両陛下に説明される友人 村木厚子さん(厚生労働事務次官)の姿を、テレビで何度も何度も拝見し、思わず感涙にむせんでしまったナミねぇです。

両陛下の慰霊のご訪問にも心から感銘を受けましたが、厚子さんが両陛下を先導され、ご説明役を担われたことに、"あの日"「厚子さんの完全な名誉回復を願った」私は感無量でした。ご家族の皆さんにとっても、きっと感慨深い一日だったことと思います。冤罪を乗り越え、日本の検察・司法の在り方に大きな一石を投じつつ、女性初の厚労次官として厳しい仕事に励む厚子さんに、改めて友人として心から敬意を表した一日でした。

<by ナミねぇ>

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7月9日法制審特別部会「取り調べ全過程での可視化(録音・録画)」を答申。対象は全事件の2-3%

2014年7月12日

村木厚子さんの冤罪事件を機に設置された
法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」が
7月9日
警察と検察に取り調べの全過程の記録・録画(可視化)を
義務づける答申案を決定しました。

この答申を受けた法務省が、刑事訴訟法や刑法などの
改正案を国会に提出するのは来年になります。

「可視可の対象が2-3%」と、まだまだ少ないものの
冤罪当事者を体験した村木厚子さんはじめ
「冤罪が起きない社会に!」と願う多くの国民の声が
「可視化の義務化」という答申に結びついたと、
ナミねぇは思っています。

7月10日付けの読売新聞に、
答申の経緯・内容などの詳細が掲載されましたので、
ご尽力された皆様に敬意を込めて
抜粋・転載させていただきます。

☆関連サイト
村木厚子さんの完全な名誉回復を願うサイト
 http://www.prop.or.jp/news/topics/2009/20090727_01.html

<by ナミねぇ>

 

取り調べ 可視化義務づけ…法制審部会 司法取引も導入

 新しい捜査・公判のあり方を検討している法制審議会(法相の諮問機関)の特別部会が9日開かれ、裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件で、警察と検察に取り調べの全過程の録音・録画(可視化)を義務づける答申案を決定した。容疑者らが捜査に協力すれば刑事処分を軽くする司法取引の導入や通信傍受の拡大も決まり、刑事司法制度は大きく変わることになる。

 委員26人全員一致の結論。法制審は秋の総会を経て法相に答申する。法務省は、刑事訴訟法や刑法などの改正案を来年の通常国会に提出する考えだ。

 答申案には、起訴後に検察側が証拠の一覧表(証拠リスト)を被告側に交付する制度の新設や、国選弁護制度の対象を容疑者が逮捕された全事件に拡大することなど、9種類の制度改革が盛り込まれた。可視化の対象は容疑者が逮捕された事件の2〜3%で、一定期間後に対象の見直しを検討する規定も加えられた。

 司法取引は、汚職や詐欺などの知能犯罪や銃器・薬物犯罪などで限定的に導入される。

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取り調べ適正化へ一歩…法制審特別部会答申案


記者会見する委員の村木次官(右)ら(9日午後、東京・霞が関で)=伊藤紘二撮影

 密室で行われてきた容疑者の取り調べについて、捜査機関に録音・録画(可視化)を義務づける制度の導入が9日、法制審議会の特別部会で決まった。司法取引など新たな捜査手法の導入も決まり、刑事司法は大きな転換点を迎える。制度改革が実現した背景と、今後の課題を探った。

(社会部 田中史生、小田克朗)

可視化「全過程」で決着

◆密室の危険性

 「取り調べが適正だったかどうかが、今後は客観的に示されることになる。将来への第一歩になり、可視化義務づけの意味は大きい」。2010年の郵便不正事件で冤罪えんざいの被害を受け、特別部会の委員になった村木厚子・厚生労働次官(58)は部会終了後、答申案への期待を語った。

 日本ではこれまで、取調官が容疑者と関係を築き、自白を引き出す取り調べが主流だった。しかし、密室で行われる取り調べでは、取調官の威迫や誘導によって、容疑者が虚偽の自白をする危険性もあった。

 実際、09年にDNA型鑑定で無期懲役囚の無実が判明した「足利事件」では、自白調書が作成されていた。郵便不正事件でも、大阪地検特捜部検事の誘導的な取り調べが問題になり、特別部会の設置につながった。

 可視化では、取調室にビデオカメラとマイクが設置される。取調官が最初に録画することを伝え、容疑者が同意すれば、両者のやり取りが一言一句、DVDに記録される。公判で被告の供述が問題になっても、DVDの映像を見れば、取り調べで威迫や誘導がなかったかを確認できる。

 09年に裁判員裁判が始まると、裁判所も「一般市民が供述調書の真偽を判断するには、可視化が不可欠」との姿勢を強めた。

◆警察・検察に変化

 警察と検察は当初、「容疑者の自白が得られなくなる」として可視化に強く反発した。その姿勢が変わったのは、可視化が「武器」になる場合があることが明らかになったためだ。

 裁判員制度の開始前から、警察と検察は一部の事件で可視化の試行を始めた。最高検が試行結果を検証したところ、取り調べを録画したDVDが公判に証拠提出された裁判で、「検事が丁寧に容疑者の言い分を聞いている」などとして調書の任意性が認められたケースが少なくなかった。

 被告が否認に転じた放火事件では、逮捕当初に犯行状況を供述した様子を映したDVDを、裁判所が証拠として採用。可視化が、調書の補完にとどまらない「威力」を持つことも示した。ただ、逆に検事が誘導しているとして調書の信用性が否定された例もあった。取り調べを担当する一部の捜査員からは「可視化によって容疑者と人間関係が築けず、真相解明が遠のきかねない」との懸念が示された。

◆全事件の2〜3%

 特別部会では、捜査への悪影響を最小限にとどめたい捜査機関側の委員と、「全事件での取り調べ全過程」の可視化を求める弁護士や有識者の委員が鋭く対立した。警察の委員は、取調官の判断で可視化を調書作成の場面などに限定できる「裁量案」を主張。これに対し、「捜査側に都合のいい部分だけ可視化したのでは、取り調べの適正化に逆行する」と強い反発が出て、警察側が押し切られる形で、毎回の取り調べを最初から最後まで可視化する「全過程」で決着することになった。

 一方、可視化の対象事件では、弁護士側が妥協し、裁判員裁判対象事件と、検察の独自捜査事件に限定した。容疑者が逮捕される全事件の2〜3%に過ぎないが、殺人などの重大犯罪や供述内容が争われやすい特捜部事件は含まれる。

 委員の小野正典弁護士は「対象事件には不満が残るが、絶対に譲れなかった全過程の可視化が実現したことが重要だ」と話す。

 最高検は6月、裁判員裁判対象事件以外でも、容疑者や被害者らの供述が公判で問題になりそうな場合は、積極的に可視化を試行するよう全国の地検に通知した。答申案は、法制化後の運用と試行状況を参考に、可視化の見直しを検討するともしており、対象事件を拡大するかどうかが今後の課題となる。

 

「司法取引」「通信傍受」で補強…捜査に制限 懸念も

 答申案には、新たな捜査手法として「司法取引」と「通信傍受の拡大」が盛り込まれた。取り調べの可視化で捜査が制限されることを懸念した捜査機関側が、導入を求めたものだった。

 組織犯罪では、末端の容疑者が、組織からの報復を恐れて供述をためらうことがあった。可視化が組織犯罪などにも拡大されれば、容疑者の口はますます固くなる可能性がある。司法取引は、容疑者らに刑事処分を軽くすると提案することで、上層部の関与などを供述しやすくする狙いがある。

 また、通信傍受は、対象犯罪を薬物犯罪など4種類から殺人や窃盗、詐欺など13種類に一気に広げた。事件関係者の通話の傍受は客観的な証拠になり、可視化で得られにくくなる供述を補完する。組織の解明が難しい振り込め詐欺などの捜査に当たる現場の期待は大きい。

 特別部会で委員を務めた佐藤英彦・元警察庁長官は、「可視化の拡大によって一定程度、真相解明のための捜査力にマイナスが生じるが、そこを二つの捜査手法が補うことで、やっとバランスが取れる形になる」と説明する。

 司法取引は、刑事責任を軽くしたいために容疑者らが虚偽の供述をし、冤罪を生む危険性も指摘されている。

 ただ、検事の誘導によるかつての部下の供述を基に逮捕・起訴された村木次官は9日の会見で、「これまでは密室の中で司法取引に似たことが行われてきたが、今後は透明なルールの下で実施されることが非常に重要だ」と前向きに評価した。

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刑事司法 新時代へ…法制審特別部会 答申案

検察不祥事を機に、新たな刑事司法制度について検討してきた法制審議会の「新時代の
刑事司法制度特別部会」が9日、3年余りの議論の末にようやく答申案の合意にこぎ着けた。これまで密室で行われていた取り調べを録音・録画(可視化)する一方、新たな捜査手法として司法取引を導入し、通信傍受を拡大することなどを決めた。新制度により公正な捜査・公判を実現しつつ、巧妙化する犯罪に対応できるのか。新制度の内容をまとめた。
(社会部 小田克朗、前田泰広)

議論3年余り 認識一致

◆司法改革の「宿題」

 特別部会がスタートしたきっかけは、2010年、大阪地検特捜部が摘発した郵便不正事件での冤罪えんざいの発覚だった。検事が描く筋書きに沿うよう関係者の供述調書が多数作られ、村木厚子・厚生労働次官(当時は厚生労働省局長)が犯人に仕立て上げられた。

 第三者機関「検察の在り方検討会議」は、取り調べに過度に依存した捜査・公判が事件の背景にあったと指摘し、刑事司法の抜本的改革を当時の江田法相に提言。法相は取り調べの可視化などの検討を法制審に諮問し、11年6月に特別部会が設置された。

 取り調べの可視化は、日本弁護士連合会や一部の学者が、実現を訴えてきた課題でもある。裁判員制度の導入を決めた政府の司法制度改革審議会でも議論されたが、捜査機関側が「容疑者から供述を得にくくなる」と激しく抵抗。01年の最終意見書では「現段階で結論を得るのは困難」と決着が先送りされた。

 最終意見書は「司法取引」の導入も将来の課題の一つに挙げており、特別部会は、司法制度改革で積み残された「宿題」に答えを出す場ともなった。

◆絞り込み

 特別部会の委員には、捜査機関と弁護士会、裁判所など刑事司法に携わる立場だけでなく、村木次官ら有識者、犯罪被害者、大学教授など様々な立場から26人が名前を連ねた。

 主要テーマは可視化だったが、新しい捜査手法、容疑者らの権利保護、被害者への配慮など、刑事司法全体のバランスを考慮した結果、検討する改革のメニューは膨大になった。

 そこから、30回に及ぶ議論で、全委員が折り合えるものは残し、意見対立が解消できないものは除外して絞り込んでいった。例えば、暴力団事務所などに機器を設置して行う「会話傍受」は、捜査機関側が新手法として認めるよう求めたが、弁護士の委員らが「プライバシー侵害の危険性が大きい」と強く反発し、見送られた。

◆「妥協の産物」

 捜査機関側が可視化の受け入れと引き換えに導入を求めた司法取引も、最後まで調整が続いた。

 今年4月の試案には三つの制度が盛り込まれていたが、このうち、自分の犯罪で重要事実を明かした被告らの刑を軽くする「刑の減軽制度」は、裁判所などの反対を受けて除外。「協議・合意制度」と、刑事責任を追及しないと約束して証人に発言してもらう「刑事免責制度」が、弁護士の委員の反対に遭いながらも答申案に残った。

 一方、弁護士の委員も、逮捕された容疑者全員に国選弁護人を付けるという「悲願」を実現させた。

 明治大法科大学院教授の川端博委員は6月30日の部会で「『立法は妥協なり』という法格言がある」と発言。「それぞれ実現したい意見を削られながらも、譲り合って共通認識に達したことが重要だ」と、3年余りに及んだ特別部会を振り返った。

 

可視化…範囲狭く将来見直しも

 今回の改革の目玉だった取り調べの可視化は、裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件で義務付けられることになった。警察、検察とも原則、逮捕・勾留した容疑者の取り調べを最初から最後まで全過程で映像に残さなければならない。

 ただ、捜査への影響は検察と警察で異なりそうだ。この3年で可視化の「試行」に積極的に取り組んできた検察は、2013年度の可視化の実施率が裁判員対象事件(3892件)で99%、独自捜査事件(123件)では100%に達した。しかも、両事件とも7割超で取り調べ全過程を可視化できており、法制化を事実上先取りしていると言える。

 一方、警察は12年度、裁判員対象事件(3415件)のうち77%で可視化を実施したが、供述調書に容疑者がサインする場面などに限られており、取り調べ全過程の可視化は1件もない。

 元警視庁捜査1課長の久保正行氏は、「物証に乏しく、取り調べしか解明の手段がない事件もある。可視化により、治安が悪化する可能性もある」と指摘。昨年の捜査員へのアンケートでも、「取り調べ全過程の可視化をすべきではない」との回答が多数を占め、可視化への抵抗は大きい。

 ある検察幹部は、「取調官が容疑者の供述の矛盾を突く技術を磨くなど、捜査力を低下させない取り組みが必要になる」としており、警察、検察とも今後、可視化時代を見据えた研修に力を入れることにしている。

 とは言え、可視化が義務付けられるのは、容疑者が逮捕される全事件の2〜3%にとどまる。虚偽の自白などで4人の誤認逮捕を生んだパソコン遠隔捜査事件も、現状では可視化の対象にならない。

 弁護士や有識者の委員の間には「可視化の対象が狭すぎる」との不満が根強く、将来の拡大も含めた見直しの規定が盛り込まれた。今後、可視化していない事件で、無理な取り調べなどが発覚すれば、可視化の対象を巡る議論が再燃する可能性もある。

 

司法取引…供述の信用性焦点

 「事件に関与したのは、あなただけではないはず。真相を話してくれれば、起訴はしない」。20XX年、東京拘置所内の取調室。独占禁止法違反(談合)の疑いで逮捕したゼネコンの社員に対し、東京地検特捜部の検事はこう切り出した。

 社員は、接見に訪れた弁護士に相談し、検事の提案に応じることを決意。翌日、弁護士同席の下、「談合は社長の指示だった」と供述し、指示内容を記したメモを知人に預けたと明かした。検事は供述やメモの内容を「合意書面」にまとめた。

 特捜部は社員を不起訴にする一方、社長を起訴。社長は争ったが、合意書面が有力な証拠となり、有罪判決を受けた――。

 日本版の司法取引として導入される「協議・合意制度」によって、警察も検察も、このような捜査が可能になる。

 適用されるのは、汚職や詐欺などの知能犯罪や銃器・薬物犯罪など。裁判員裁判対象事件は、「取引で容疑者らの刑が軽くなることは、被害者らが納得しない」として除外されたが、巧妙化が進む組織が絡んだ犯罪に対して、司法取引は大きな武器になるとみられる。

 ただ、取引によって、冤罪えんざいが生まれかねないとの懸念は根強い。容疑者らが「自分の刑事責任を軽くしたい」と考え、ウソの供述によって無実の第三者を引き込む可能性もあるためだ。

 これを防ぐため、虚偽供述罪(罰則は5年以下の懲役)も併せて創設された。だが、裁判所の委員からは「供述が信用できるという制度的裏付けに乏しく、裁判官は疑問符を持って聞くことになるだろう」との意見も出た。

 また、司法取引で得た供述などを基に組織トップらの刑事責任を追及する際、公判に合意書面を証拠として提出する必要があるため、誰が取引に応じたのか相手方に知られることになる。

 ある検察幹部は「暴力団犯罪や企業犯罪では、報復を恐れて情報提供をためらうことも考えられる。粘り強く説得するなど、まずは慎重に進めるしかない」と話している。

 

通信傍受…特殊詐欺なども対象

 通信傍受の対象拡大は、警察捜査の現場からの強い要望を受けて実現する。

 2000年の通信傍受法の施行で、捜査機関は裁判所の令状に基づき通信傍受ができるようになった。しかし、対象犯罪は銃器、薬物など4種類に限られ、実際に適用した事件も年間10事件程度にとどまっていた。

 特別部会は、複数犯による殺人や詐欺、窃盗、傷害など9種類の犯罪も対象に加えた。特に高齢者を狙った振り込め詐欺など、「特殊詐欺」の昨年の被害額は489億円と過去最悪となっており、警察幹部は「通信傍受で犯行グループを解明できる」と期待する。

 特殊詐欺事件では、被害者宅に金を受け取りに行く「受け子」や、被害者の振込先の口座から金を引き出す「出し子」を逮捕しても、組織の上部メンバーの名前や顔を知らないことが、捜査の壁になっている。

 通信傍受が可能になれば、〈1〉受け子らの周辺捜査から上部メンバーの電話番号を特定〈2〉上部メンバーの通話を傍受〈3〉その内容から謀議の様子、他の主犯の顔ぶれを割り出す――との手順で、組織の摘発につなげられる。

 また、これまでは傍受の際、携帯電話会社の担当者らの立ち会いが必要だったため、休日や深夜の傍受をしにくい実情があった。だが、新制度は、傍受した音声データを暗号化して改ざんを防ぐ措置を取れば、立ち会いを不要としたため、捜査機関にとって使い勝手が増した。

 一方、弁護士の委員から、「通信の秘密を害する以上、傍受は真にやむを得ない場合に限定すべきだ」との指摘があり、追加された9種類の犯罪については、共犯者らに役割分担がある組織犯罪であることを裁判所に示すことが条件とされた。警察庁幹部は「通信傍受を実施する上で障害になる可能性がある。傍受が急増することにはならないかもしれない」と懸念ものぞかせている。

 

運用次第 検証が重要…
特別部会発足時の検事総長だった笠間治雄弁護士

 可視化の義務付けを全事件に広げるのは、必要性や捜査機関の業務量を考えると妥当ではない。裁判員裁判対象事件と検察独自捜査事件に限定したのは適切だ。特捜部の事件は警察が送致する事件と違い、他機関のチェックが働かないからだ。

 これで無理な取り調べは減るだろうが、自分の構図に合わない証拠が目に入らず、思い込みで捜査する危険性は残る。警察、検察には、虚心坦懐たんかいに証拠と向き合う姿勢が求められる。

 一方、可視化が取り調べの適正さを証明するだけのものとしたことは疑問だ。取り調べの映像を有罪立証のための証拠として扱えるよう規定すべきだった。

 司法取引の導入は評価したい。これまで、容疑者から共犯者の関与を引き出すには説得を重ねるしかなかった。ただ、犯罪組織が「応じるな」と容疑者らに強いることも想定され、効果は未知数だ。積極的にノウハウを蓄積してほしい。

 被害者の氏名や住所を秘匿できる規定を設けるのは理解できなくはないが、心配もある。弁護人が反証のために被害者を特定したいのは当然。秘匿の対象を広げすぎない運用が必要だ。

 激しく対立する意見をまとめた特別部会には敬意を表したい。新制度は運用次第の点が多く、導入後の検証が重要だろう。

 

冤罪の防止 軽視した印象…
元東京高裁部総括判事の
門野博・法政大教授(刑事訴訟法)

 新たな捜査手法がほぼ捜査機関側の要望通りに実現する一方、捜査の適正化のための制度改正は不十分なままに終わった。冤罪えんざい防止という改革の出発点が軽視された印象を受ける。

 可視化が捜査の全過程で義務付けられる仕組みになったのは評価できる。ただ、対象とする事件は、比較的刑が重く、裁判官3人で合議する「法定合議事件」にまで広げるべきだった。最終案は、対象事件を狭く限定しただけでなく、供述が得にくい事件などは除外できるとしており、捜査機関の運用で可視化されない部分が拡大しすぎないよう、注意する必要がある。

 司法取引は、その危うさについてもっと議論が必要だったろう。捜査機関側は「先進諸国は導入済み」とアピールしたが、それらの国でもむしろ、虚偽の供述で冤罪を招きかねない制度だと認識されている。裁判所は、司法取引で得られた供述を信用しない可能性が高く、捜査側のメリットは実は大きくないとも考えられる。

 司法取引と通信傍受はいずれも、「監視社会」を強化する仕組みで、そこまでやっていいという国民的合意が現時点であるかは疑問だ。新制度が、無辜むこの人間を罰しないという刑事司法の最も重要な目的に沿っているのか、厳しくチェックしていく必要がある。

*2014年7月10日読売新聞より抜粋させていただきました

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首相官邸HP「国家公務員を目指す女性の皆さんへ」に、村木厚子さんたちのメッセージが掲載されました

2014年7月9日

首相官邸ホームページに
「国家公務員を目指す女性の皆さんへ」
というコーナーが開設され
厚生労働事務次官:村木厚子さんたちからの
メッセージが掲載されましたので、ご紹介します。

村木厚子さん

元サイトのアドレスは、こちらです。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/joseikagayakukuni/messages.html#m

<by ナミねぇ>

 

国家公務員を目指す女性の皆さんへ

村木厚子(むらきあつこ)厚生労働事務次官

村木厚子厚生労働事務次官写真

 就職する時に、恩師が「国家公務員の仕事は『翻訳』だ」という言葉を贈ってくれました。国民の声を制度や法律の形にするという仕事です。36年この仕事を続けてきて、まさにその通りだと思います。だから、公務員には「聞く力」と「創る力」が求められます。
 仕事は苦しく、かつ楽しいというのが実感です。社会に大きな影響を与える政策の立案や施行は責任も重く、大変です。でも、若い時から責任のある業務を任せられることは大きな魅力です。一方で、大きな仕事であればあるほど、自分の前任者から仕事を引き継ぎ、そして後任に引き継いで、何代もかけてやっと仕上げるということもよくあります。出来上がった仕事に名前が記されるわけでもなく、チームの一員として力を尽くすことが求められます。
 残業は多いですが、多くの先輩が仕事と家庭を両立しています。私も二人の娘を育てながら働いてきました。両立制度も整ってきましたし、多くの先輩や同僚がサポートしてくれます。保育所のある役所も増えています。夫(職場結婚)は、共働きの生活について「たくさんの苦労でたくさんの幸せだろう」と言います。大丈夫、何とかなります!
 友人の竹中ナミさんが米大使館から「勇気ある女性賞」を受賞した時に「若い時からやんちゃだった私に重度心身障害の娘がミッションを与えてくれた。私のエネルギーに方向性が与えられた」という話をされました。それを聞いて、「私の場合は、引っ込み思案だった私に、公務というミッションがエネルギーを与えてくれた」と思いました。エネルギーあふれるあなたにも、そして引っ込み思案だけれど世の中のためにできることをやってみたいと思っているあなたにも、公務という仕事をお勧めします。我々と一緒に働きませんか。

Profile
昭和53年 労働省採用
平成20年 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長
平成24年 厚生労働省社会・援護局長
平成25年 厚生労働事務次官

 

山田真貴子(やまだまきこ)内閣総理大臣秘書官

山田真貴子内閣総理大臣秘書官写真

 私は現在、安倍総理大臣の秘書官として、総理官邸で勤務しています。総理官邸は、あらゆる情報が集中し、内政、外交の重要方針を決め、推進していくところです。7人の総理秘書官の1人として、情報通信政策、女性登用政策、地域活性化策などを担当するとともに、広報担当として総理官邸の情報発信、記者対応等を担っています。
 私自身、就職活動に当たり、生涯仕事を続けたい、世の中の役に立つ仕事をしたい、そして、できることなら日本の未来に関わる仕事をしたい、という気持ちで国家公務員の仕事を選びました。
 今、こうした志を表に出すことは、少し恥ずかしい気もしますが、心持ちは大きくは変わりません。日々の仕事自体は、多くの場合、大変地道ですし、日本のような成熟社会を変えていくことはそう簡単なことではなく、粘り強く取り組んでも反対にあったり、カベにぶつかることもしばしばです。
 しかし、アベノミクスを掲げて日本の再生に取り組み、地球儀を俯瞰する外交を掲げ世界を飛び回る総理の身近で仕事をさせていただき、日々、刺激の中で学び続けることができる、今の職場で勤務するチャンスを頂けたことは本当にラッキーですし、感謝しつつ努力を重ねたいと思っています。
 個人の生活としては、息子を育て、同僚である夫と協力しながら働く母としても日々を過ごしています。母として家庭人としての時間は、自分の仕事にも幅を与えてくれていると思います。
 今の職場以外にも、自治体に出向して住民の方々に寄り添う行政の現場、留学、海外での勤務など、様々な機会を頂いてきました。皆さんも、可能性にあふれた国家公務員という仕事に是非チャレンジしてください。ご一緒に働けることを心から楽しみにしています。

Profile
昭和59年 郵政省採用
平成22年 総務省大臣官房会計課長
平成25年 経済産業省官房審議官(IT戦略担当)
平成25年 内閣総理大臣秘書官

 

定塚由美子(じょうづかゆみこ)内閣審議官

定塚由美子内閣審議官写真

 国家公務員には、幅広い分野の仕事があります。外交や防衛、国の産業を支える仕事、国民一人ひとりの幸せを考える仕事。いずれも社会の役に立つ、やりがいの実感できる仕事、自分が成長できる仕事です。
 私自身も、30年前に、「仕事をする以上は社会の役に立つ仕事をしたい」と思い、この道を選びました。子ども2人を育てながら仕事を続けることには苦労も多くありましたが、子育てや地域との関わりによる個人の経験を、育児介護休業法改正など国の仕事に大きく活かすこともでき、仕事と家庭生活両方あることがいいバランスとなっています。
 また、もともとのんびり屋の傾向のある私には、管理職の仕事につくことは無理なのではないか、と若い頃は考えていましたが、さまざまな仕事を経験する中で自分の経験値や意識も高まり、課長の仕事も楽しく務めることができました。先輩や同僚の女性たち、家族の助言や支えも力になりました。国家公務員の仕事に就けたことは本当に幸せだったと思っています。
 男女同じように能力を発揮しやすい職場ですが、現在、特に、「国家公務員の女性の採用・登用を増やし、もっと女性に活躍してもらおう!」という取組み・キャンペーンを進めています。この旗振り役が私の仕事です。国民の人口の半分は女性ですから、その国民のニーズに応える仕事をする国も、女性割合を高めることは必然だと考えています。
 採用については、今年、女性を確実に3割以上にする予定です。働きやすい職場改革も進め、女性でも男性でも働きながら子育てや介護がしやすい職場づくりを目指しています。
 一生のライフワークにできる、やりがいのある仕事を探している女性の方、ぜひ国家公務員を目指し、仲間になってください!

Profile
昭和59年 労働省採用
平成16年 内閣府男女共同参画局推進課長
平成24年 厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長
平成26年 内閣官房内閣審議官(女性活躍促進・WLB等担当)

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「母の日」の5月11日 朝日新聞「政々流転」に、村木厚子さんのインタビュー記事が掲載されました

2014年5月12日

「母の日」の5月11日(日) 朝日新聞の連載「政々流転」に、二人のお嬢さんの母であり最近お孫さんもできた村木厚子さんのインタビュー記事が掲載されましたので、転載させていただきます。

記事は、厚子さんだけでなくナミねぇをはじめ 多くの友人や関係者へのインタビューを行ってまとめられたものです。

ナミねぇが心から尊敬する友人、村木厚子さんの近況として読んでいただけたら嬉しいです。

☆厚子さんが冤罪で逮捕された直後にナミねぇと友人の大平光代さんとで開設し、 裁判の全てを傍聴した記録や無罪が確定して職場復帰されたこと その後のご活躍などまでを綴った、「村木厚子さんの完全な名誉回復を願う」サイトはこちらです。 併せてご覧いただけたら幸いです。
http://www.prop.or.jp/news/topics/2009/20090727_01.html

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朝日新聞「政々流転」
村木厚子・厚生労働次官 ぶれない、苦しいときも

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◇村木厚子・厚生労働事務次官(58歳) 「夢中に、一生懸命」歩み続ける

 女性の活用は安倍政権の金看板だ。人口が減り、女性の力なしで日本の展望は開けない。時代の要請に導かれ、厚生労働官僚の村木厚子(58)は史上2人目の女性事務次官に就いた。様々な問題の対応に追われる日々だが、気負いはない。優しさと強さを併せ持つ自然体で女性キャリアの新たなモデルを作り、次の世代へと引き継ぐ。

 「今のあり方で、人の命や人生が損なわれている状況は私にとって耐え難い」。刑事事件の取り調べの可視化を検討している4月30日の法制審議会部会。「支障が大きい」と抵抗する警察や検察に村木は決然と反論した。

 厚生労働省局長だった2009年6月、身に覚えのない郵便不正事件で逮捕され、164日間勾留された。10年9月の無罪判決で復職、昨年7月、2期上の先輩を飛び越し次官に抜擢(ばってき)された。11年6月からは冤罪(えんざい)事件の当事者として法制審部会の委員も務める。

     *

 検察の追及に屈せず、管理職の97%が男性の霞が関でトップに就いた村木は、男顔負けのバリキャリ女性と思われがちだ。97年に、女性初の事務次官となった旧労働省の松原亘子はこのタイプに近いが、村木はまるで違う。

 いつも穏やかで相談に乗ってくれるお母さんのような存在――。男女を問わず同僚や知人の評判は共通する。キャリア官僚だからと大上段に構えず、国家論を大仰に語ることもない。女性や障害者が働きやすい世の中にしたいと、必死に取り組むうちに、組織の頂点にたどりついていた。幼なじみは「目の前の仕事をこつこつやる姿勢は変わらない。どこまで出世するかなんて話したこともない」と振り返る。4月の入省式では「仕事でつらい時、家族のことで困った時、SOSは早く出しましょう」と新人を気遣った。

 かつて村木は母校の創立記念誌に記した。「好きなこと、夢中になれることを一生懸命やれば、とても強くなれる」。村木の歩んだ道そのものだ。
 民間企業ばかりか、中央省庁でも女性キャリア採用がほとんどなかった78年、高知大から旧労働省に入った。男女差別がなく、結婚や出産をしても働き続けられると思ったからだ。

 29歳で長女を出産、産後6週間で復帰した。育児休暇の法施行はその7年後だ。地方勤務は2歳の娘と2人で赴任。長期海外出張では、初対面の保育ママに娘を1カ月間預けた。「足りない時間はお金で買った」は省内の語り草で、娘2人の保育には年300万円以上かかった。仕事は厳しかったがやりがいがあり「苦しいのは一時。何とかなる」と自分に言い聞かせた。後輩女性たちはその姿に勇気づけられた。

 一度決めたらぶれない。障害保健福祉部企画課長だった03〜05年、障害者自立支援法をまとめた。それ以前の障害者支援費制度は、深刻な財源不足に陥っていた。安定した制度に改めるのが自分の役割と思い定めた。だが、障害者に1割負担を求め激しい反発を招き、反対派が連日厚労省を囲んだ。

 「法案が成立しなければ、サービスを受けられず困る障害者がたくさん出てしまう」。夜昼構わず集会に出向き、説得に奔走した。部下だった男性は振り返る。「厳しい状況でも愚痴一つ言わず逃げなかった。この人のために頑張ろう、と思わせる上司だった」  その後の政権交代で1割負担は事実上撤回されたが、安定財源が確保され、障害福祉サービス全体の予算はこの10年で2倍以上に拡大した。

     *

 今春、村木は肝いりの人事をした。省内の連絡調整を担う各部局総務課などの筆頭課長補佐32人の1人に、子育て中の女性を起用した。長時間労働で責任も重く、女性キャリアが多い厚労省ですら男性が占めてきたポストだ。

 男女に能力差はないが、出産・育児で職場を離れると男性との経験差が生じる。そう痛感してきたから、後に続く女性たちにあえて厳しい経験を積ませ、励ます。「もっと自信を持って。チャンスから逃げないで」。今年度から省庁の採用の3割は女性になる。

 それでも安倍政権に「広告塔」として利用されているのではないか? そう問うと、「次官は歯車の一つ。チームで仕事をする官僚組織で良いパスを回せるかが大事」と自らの信条をのぞかせた。そして、働き続けようとする中で苦労も楽しみに変えてきた官僚人生のゴールを前にこう言った。「引退したら『育ばあ』になりたい。ここまで働けたのは娘の協力があってこそ。恩返ししないと怒られる」=敬称略

(石松恒)

[写真]

ナミねぇも読者登録している「朝日新聞デジタル」の入会お申し込みは、こちらです。
http://digital.asahi.com/info/index_free.html?iref=comtop_rnavi_top_p

<by ナミねぇ>

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厚生労働次官に就任された村木厚子さんとお会いしました
&アエラの記事 です(^_^)/~

2013年7月10日

7月10日(水)午後、ナミねぇが霞が関で開催する勉強会で、厚生労働次官に就任された「村木厚子さん」にお会いしました。

駆け寄って、ハグして「おめでとう!! 大変なお仕事やけど頑張ってな!!」とご挨拶するとともに、「就任御挨拶 厚生労働事務次官  村木 厚子」と書かれた名刺を(記念に)いただきましたミーハー、ナミねぇ(笑)

厚子さんは、「廃案になった生活保護法改正案は、必ず秋の国会に、再提出するわ!」と、キッパリおっしゃってました。

次官就任以来、厚子さんの来し方が様々なメディアで紹介されていますが、今日は「アエラ」(朝日新聞出版)の記事を転載させていただきますね(^_^)/~

<by ナミねぇ>

 

【霞が関】 冤罪を乗り越え事務方トップに
「ふつう」力で道切り開く

AERA 2013年7月15日号より転載

 

【霞が関】 冤罪を乗り越え事務方トップに

「ふつう」力で道切り開く

女性で2人目の事務次官となった厚生労働省の村木厚子さん(57)。

男社会の「霞が関」で、官僚として、娘2人の母親として、道を切り開いてきた。

7月2日の就任会見で、何度も「後輩たち」への思いを口にした。

「正直に言うと、『次の仕事は次官』と言われた時は、少しひるんだのですが、後輩の女性、これは、企業の人にも霞が関の人にもですが、『昇進の話があったら絶対に受けろ』と言ってきたので、ここで私が引いちゃいけないと思いました」

「子どもを持つ職員には、家族を大事にしながら、仕事も一生懸命やるなかで道が開けていく、と言ってあげたい」

 

悲劇のヒロインではない


事務次官就任の記者会見もトレードマークの「ひっつめ髪」で臨んだ

村木次官の略歴
1978年 高知大学卒業。労働省(現厚生労働省)入省
82 結婚
85 長女を出産
91 次女を出産
99 労働省女性局女性政策課長
2003 厚労省社会・援護局障害保健福祉部企画課長
05 官房政策評価審議官
08 厚労省雇用均等・児童家庭局長
09 郵便不正事件で逮捕
10 無罪判決を受け職場復帰、内閣府政策統括官に
12 厚労省社会・援護局長
13.7 同事務次官に就任

村木さんは2009年、郵便不正事件で大阪地検特捜部に逮捕されたものの無実を主張、無罪判決を勝ち取った。冤罪を乗り越えての事務方トップ就任は、「悲劇のヒロイン」という文脈で語られがちだ。だが、本当に語られがちだ。だが、本当に大きいのは、旧帝大卒のエリートが幅を利かせる男社会の「霞が関」で、地方大学出身の女性が子育てをしながらトップに上り詰めたことではないか。

旧労働省で6期上だった坂本由紀子元参院議員は、こう語る。
「彼女の熱心な仕事ぶり、優秀さは省内でも定評があった。女性だとか、事件とは関係なく、きちんと評価された結果。当たり前のことだと思います」

とはいえ、転勤、長時間労働が当たり前のキャリア官僚の世界で、2人の子どもを育てながら仕事をするのは並々ならぬ苦労があったに違いない。しかも入省当時は、「男女雇用機会均等法もなく、採用担当者が『労働省の女はなかなか辞めないから、女は1人しか採らない』と明言する時代」(坂本さん)だった。

村木さんも、著書『あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ』(日経BP社)のなかで、子どもが小さかった頃をこう綴っている。
〈とにかくいつも時間が足りない。保育ママさんが預かってくれるぎりぎりまで仕事をして子どもを迎えに行き、時間に追いかけられながら、また翌日が始まる。お金で買える時間は、お給料全部を使ってでも買いたいと思いました〉

労働省の同期だった夫の太郎さんと家事や育児は分担していたが、保育料と送り迎えのタクシー代で年間300万円以上かかった時もあった。長女が2歳の時には地方に単身赴任した。

だが、そんな母親の姿を娘たちは見ていた。郵便不正事件で逮捕され、面会できなかった時は、毎日「ママ、かっこいいよ!」「さすが自慢のママです」と手書きのメッセージを弁護士に託した。次女は両親についてこう書いている。
〈私の将来の夢は、2人のような社会人になることです〉

その熱心な仕事ぶりは現場の人たちの心も掴んだ。

社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長の竹中ナミさんは、村木さんが障害者雇用対策課長時代に初めて会った。働く意欲のある障害者の就労支援をしていた竹中さんに、村木さんはこう言ったという。
「女性や障害者が働きにくいっていう壁は同じ“日本のシステム”なんだ! ナミねぇ、一緒に変えていこう」

 

廃案に落ち込んでいた

社会福祉法人「南高愛隣会」の田島良昭理事長は国会閉会の前日、厚生労働省で村木さんに会っている。「おめでとう」と声をかけようかと思ったが、暗く沈んだ表情に口をつぐんだ。
「翌日、安倍首相への問責決議が可決し、村木さんが力を注いできた生活保護法改正案が廃案になりました。その見通しを聞いていたのでしょう。『この法案を通さないと困る人がたくさんいるのよね』と見たこともないくらい悲しそうな表情をしていました』

村木さんは著書の中で、スーパーウーマンではなく、「ふつうの女性のロールモデルになりたい」と書いている。

村木さんが道を切り開いてこられたのは、目の前のことに一生懸命取り組む、そんな「ふつう」のことを決しておろそかにしない姿勢ゆえだったのかもしれない。

編集部 大貫聡子

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7月2日(火)厚生労働省事務次官に就任した「村木厚子さん」の記者会見が開かれました

2013年7月3日

昨日(7月2日)、厚生労働省の記者室において、厚生労働事務次官に就任された村木厚子さんの記者会見が開かれました。

異例ともいえる多くの報道陣が会見に参加し、今朝の報道各紙に会見の結果が掲載されました。

厚子さんが冤罪で囚われてから今日まで、彼女を信じ、敬愛し、「村木厚子さんの、完全な名誉回復」を願ってきた友人の一人として、次官就任を心から嬉しく思うとともに、難題山積の厚労行政のリーダーとして、国民の生活と福祉、誇りと生きがいの進展のため、厚子さんらしくしなやかな手腕を発揮していただきたいと願うナミねぇです。

【つぶやき】
厚子さんをお招きして、
お祝いのライブを開催したいなぁ・・・

今日の報道より抜粋してブログに掲載させていただきますので、読んでいただけたら幸いです。(^_^)/~

<by ナミねぇ>

記者会見動画 (画像をクリックすると関連ページへリンクします)

 

読売新聞
次官就任の村木厚子さん 「引けないと思った」

就任会見で抱負を語る村木厚子・厚生労働次官(厚生労働省で)=中村剛撮影

 郵便不正事件で無罪が確定し、厚生労働省に復職して社会・援護局長を務めていた村木厚子さん(57)が2日、同省の次官に就任し、「抱えている課題は非常に複雑。縦割りではなく、省の外の人たちとも連携を取ってもらえる仕事をしたい」と抱負を述べた。

 同省によると、女性次官の就任は、旧労働省時代の1997年7月から98年10月まで次官を務めた松原亘子氏以来、約16年ぶり。省内では将来の次官候補の一人と言われ、成長戦略の一環に「女性の活躍」を掲げる安倍政権の意向で今回、事務方トップに起用された。

 記者会見で村木さんは、「次は次官だと言われた時は少しひるんだが、後輩の女性に『昇進の話は絶対に受けろ』とずっと言ってきたので、ここで私が引けないと思った」と決意を明かし、「機会を生かしてしっかり仕事をして、後輩を励ましたい」とほほ笑んだ。

 事件での苦境を乗り越えて次官となった心境を問われると、「人生には思いもよらない大変なことが起きるが、その中で一生懸命やることで違う道が開け、自分に力が付く面もある」と語った。

 

産経新聞
【きょうの人】 女性で16年ぶりの厚労事務次官、村木厚子さん(57)
「落ち込まないで。あきらめないで」

厚労事務次官に就任し、記者会見する村木厚子氏=2日午後、厚労省

 「事務次官というポストに特別という思いはないんです。仕事をして家庭を持つ。当たり前のことが普通に実現する社会にしたい」

 2日、厚生労働省の事務次官に就任した。女性として16年ぶりの事務方トップだ。「女性の活躍」を掲げる安倍晋三首相の意向が反映された"抜擢"に「正直に言うとひるんだ部分はあった」が、「後輩の女性たちに『昇進の話があったら絶対に受けろ』と言ってきた私が引いちゃいけない」と引き受けた。

 地元の高知大を卒業後、「ずっと働き続けられるから」と昭和53年に旧労働省に入省。男女共同参画基本計画策定や障害者自立支援法の制定に携わってきた。

 まじめな仕事ぶりでキャリアを重ねてきたが、平成21年6月、郵便不正事件で逮捕され、大阪拘置所に164日間勾留。無罪が確定して職場復帰するまで1年3カ月を要した。逆境を支えてくれたのは、同期入省の夫と2人の娘。夫は今回の辞令に「大変だね」といたわってくれたという。

 直近は、社会・援護局長として、生活保護などを担当。「(受給者)一人一人の抱える課題は複雑。縦割りでなく、いい連携をしていかないといけない」と、部局や省を超えて連携する必要性を痛感した。

 自らの経験を踏まえ、後輩にはよく、こんな言葉をかける。
「人生には思いも寄らないことが起こるが、その中で一生懸命やることで違う道が開けたり、新しい自分を発見したりして力がつく。だから、落ち込まないで。あきらめないで」

 柔らかい雰囲気の中に、不屈の闘志を秘めている。(道丸摩耶)

 

日本経済新聞
「霞が関、女性登用に遅れ」
村木厚労次官が会見

厚労事務次官に就任し、記者会見する村木厚子氏(2日午後、厚労省)=共同

 2日就任した厚生労働省の村木厚子事務次官は同日記者会見し、「民間に女性登用を呼びかける割には霞が関は成績が悪かった。仕事をして家庭を持つ当たり前のことが実現する社会にしたい」と抱負を述べた。女性次官は霞が関全体でも16年ぶり2人目。「縦割りでない社会保障の仕組みを作りたい」と意欲を示した。

 次官ポストの打診を「正直ひるんだ」と振り返ったが、「昇進の話がある時には絶対受けろと後輩女性たちに言ってきたので、私が引いてはいけない」と就任を決意した背景を説明した。

 村木次官は旧労働省入省。雇用均等や障害者政策のスペシャリストとして知られる。年金や医療、介護といった政策には携わった経験がないことを問われ、「これからずいぶん勉強しないといけない。ただ専門家になることは難しい。つかさつかさでしっかりやってもらい、問題が起きた時や判断に困る時はサポートしたい」と話した。

 

共同通信
厚労省、村木厚子新次官が抱負
「当たり前のこと実現を」

厚生労働事務次官に就任し、笑顔で記者会見する村木厚子氏=2日午後、厚労省

 厚生労働省の文書偽造事件で逮捕、起訴された後、無罪が確定した村木厚子氏(57)が2日、厚労事務次官に就任した。同省内で記者会見した村木氏は「思いも寄らない出来事。人生にはいろいろなことが起きるものだ」と戸惑いながらも「仕事を持ち、家庭を持つという当たり前のことが実現する社会にしたい」と抱負を語った。

 女性の事務次官は2人目。「女性の後輩には昇進の話があったら絶対受けろと言ってきたので、引いてはいけないと思った」と就任までの心の内を明かした。

 課題が山積する中、雇用政策のほか、「子どものことは大人の責任、特にしっかりやりたい」と強調した。

 

時事通信
脱「縦割り」で仕事を=村木次官が
就任会見−厚労省

就任のあいさつをする厚生労働省の村木厚子事務次官=2日午後、東京・霞が関

 厚生労働省の事務方トップに就任した村木厚子事務次官が2日、省内で記者会見し、「縦割りでない、(役所の)外の人たちともしっかり連携を取っていける仕事を心掛けていきたい」と抱負を述べた。女性の次官就任は約16年ぶりとなるが、「仕事をして家庭を持つ当たり前のことが実現する社会にしたい」と、仕事と家庭の両立支援策にも意欲を見せた。

 次官の内示を受けた際の心境を「正直言うと、ひるんだ部分があった」と吐露。ただ、後輩の女性職員たちに「『昇進の話があったら絶対受けろ』と言ってきたので、ここで私が引いてはいけないと思った」と振り返った。

 力を入れたい分野に雇用や安定した社会保障制度づくりを挙げ、「(次官就任の)機会を生かしてしっかり仕事をし、後輩も励ましてやっていきたい」と語った。

 村木氏は、郵便料金不正事件で2009年6月に逮捕されたが、無罪が確定。10年9月に復職し、内閣府政策統括官と厚労省社会・援護局長を務めた。

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村木厚子さんが、社会・援護局長として厚生労働省に復帰されました!

2012年9月11日

えん罪が晴れ内閣府政策統括官として官僚生活を再開しておられた、私の尊敬する友人である村木厚子さんが、9月10日月曜日に社会・援護局長として厚生労働省に復帰されました。

厚子さんの完全な名誉回復を願っていた者の一人として、とても嬉しく思います。

執務室を訪問して「おめでとう!」と言うたんやけど、厚子さんは非常に厳しい表情で、「生活保護という、とても重い課題に立ち向かうので、心を込めて取り組みます」と言われました。

厚子さんは必死の努力をされる思うけど、正解があるわけではないこの問題に取り組むには、多様な立場の国民・市民皆さんの理解とエールが必要です。どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

厚子さんの、厚労省復帰についての報道記事を転載させていただきますね!!

<by ナミねぇ>

 

【人】 厚生労働省局長に3年ぶり復帰した村木厚子さん(56)

産経新聞 9月11日(火)

厚生労働省に3年ぶりに復帰した村木厚子さん

 大阪地裁で無罪判決が言い渡された日から10日でちょうど2年。「もう一度、元の職場に戻って働きたい」という強い思いがようやく現実のものとなった。

 郵便不正事件による逮捕、起訴から約3年ぶりの本格復帰に「(判決が出た)あの時の気持ちに戻って、しっかり仕事をやれということなのかなと思っています」。白いスーツに身を包み控えめな笑顔で話すと、書類を片手に小走りで新しい職場に向かった。

 旧労働省に入った当時は男女雇用機会均等法などまだなく、女性の省庁採用も少なかった。連日深夜まで働き、長女、次女を出産後も、子育てとの両立に悩みながら仕事を続けた。一緒に働いた職員は「大変な案件でも逃げない。部下に『この人のためなら』と思わせる不思議な魅力がある。悪く言う人はいないんじゃないか」と評する。

 しかし、大阪地検特捜部に突然逮捕され、人生は一変。164日間にわたる勾留生活を支えたのは、家族や周囲の「信じているよ」「がんばって」というメッセージだった。

 無罪確定後の平成22年9月には、内閣府政策統括官(共生社会政策担当)に就任。少子化や障害者政策に取り組み、「認定こども園」の改良を柱とする子育て施策関連法成立にも貢献した。

 これからは生活保護制度など福祉全般を扱う社会・援護局を指揮する。「自治体や現場で苦労されている方々と意見交換しながら制度のあり方を考えていきたい」(長谷川陽子)

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 むらき・あつこ 昭和30年、高知県生まれ。高知大学を卒業後、昭和53年に労働省に入省。障害者雇用対策課長や、厚生労働省の福祉基盤課長などを歴任。雇用均等・児童家庭局長在任時の平成21年6月、郵便不正事件に絡み逮捕、起訴されたが、22年9月に無罪判決が確定した。

※原文はこちらでお読みいただけます
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120910/trd12091021570007-n1.htm

 

村木厚子氏「古巣に戻った感じ」 厚労省局長で3年ぶり復帰

日経オンライン 9月10日(月)

 郵便料金不正事件で逮捕され、無罪が確定した村木厚子氏(56)が10日、厚生労働省の社会・援護局長の辞令を受けた。出身の厚労省に復帰するのは逮捕された2009年6月以来約3年ぶり。

 辞令交付後の記者会見で村木氏は「古巣に戻ったなという感じがしている。ちょうど今日で無罪判決が出てから丸2年なので、あの時の気持ちに戻ってしっかり仕事をやれということなのかなと思っている」と述べた。

 生活保護など社会福祉全般を統括する局を指揮することについては「責任の重さを感じている」としたうえで「生活保護は特にいろんなことが指摘されており、自治体や現場で苦労されている方と意見交換しながら今後のあり方を考えていきたい」と語った。

 村木氏は無罪確定後は少子化対策や障害者政策を担当する内閣府政策統括官に就任。社会保障と税の一体改革では子育て関連法案の成立に貢献した。

※原文はこちらでお読みいただけます
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF10002_Q2A910C1EB2000/

 

郵便不正事件で無罪確定の村木厚子さんが厚労省復帰

テレビ朝日系(ANN) 9月10日(月)

 郵便不正事件で無罪が確定した村木厚子さん(56)が約3年ぶりに厚生労働省に復帰し、生活保護などを担当する局長に就任しました。

 厚生労働省に復帰した村木厚子社会・援護局長:「古巣に戻ったなという感じがします。あの時の気持ちに戻って、しっかり仕事やれということなのかなと思っています」

 村木さんは10日、厚生労働省社会・援護局長の辞令を受け、生活保護などを担当することになりました。無罪が確定した後は、内閣府で子育て支援などを担当していて、厚労省の現場に復帰するのは約3年ぶりです。村木さんは「福祉のなかの基本になる生活保護などを担当することになり、責任の重さを感じている」と話しています。

※原文はこちらでお読みいただけます
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120910-00000017-ann-soci

 

トピックス

えん罪が晴れ1年4ヶ月。村木厚子さんから、支援者の皆さまへの「ご報告」が届きました

2012年2月6日

えん罪が晴れ、1年4ヶ月前に内閣府政策統括官として職場復帰された村木厚子 さんから、 『上村元係長の判決があり、国家賠償請求についても一定の結論が出ため、支援 者の皆さまへ「ご報告」申し上げます』 というメールとともに、「支援者の皆さまへのご報告」(署名付き)が届きました。

厚労省でこのような事件が起きたことを真摯に反省されるとともに、国家賠償金 については、罪に問われた知的障害のチャレンジドらが、適正な取り調べと公正 な裁判が受けられるよう、また社会復帰と自立を支援するための基金を創設され るとのことです。

村木厚子さんからの、心からの「ご報告」を、読んでいただければ幸いです。

<by ナミねぇ>

 

支援者の皆さまへのご報告

ご支援くださった皆様へ

厳寒の候、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
みなさまのご支援により無罪が確定し、職場復帰させていただいてから早や1年4か月が経ちました。現在、内閣府政策統括官共生社会政策担当として元気に仕事をさせていただいております。
昨年母を亡くし、みなさまには年始のご挨拶も失礼いたしましたことをお許しください。母の死は本当に悲しいことでしたが、せめても、無罪が確定し、母に安心をしてもらった後であったことが救いでした。

さて、みなさまにご報告を申し上げたいことがございます。

一つは、今回の事件に関する私自身の処分に関してです。
偽の証明書の発行に関わった厚生労働省の上村さん(元係長)の裁判が1月23日にやっと終わりました。判決は、上村さんが偽の障害者団体だと認識せず単独で証明書を発行したものと認定し、懲役1年、執行猶予3年の刑に処すというものでした。彼の行為は公務員として決して許されるものではありませんし、また、私自身の管理責任も重大なものがあり、深く反省をしております。役所においても、近く私を含め関係者の処分があるものと思います。今回のことをしっかり受け止め、自身の、また、組織の信頼を回復するべく、一層職務に精励したいと考えております。改めて心からお詫びを申し上げますとともに、今後とも厳しくご指導をいただきますようお願いを申し上げます。

二つ目の報告は国家賠償請求訴訟に関してです。
事件の後、検察の在り方については様々な問題提起がなされるようになり、その改革のための検討が始まりました。ただ今回の事件そのものの検証、なぜ私が逮捕されたのか、なぜフロッピーの改竄までして事件を作り上げたかったのか、なぜ検察は途中で引き返すことができなかったのか、そういったことの解明は進みませんでした。真相を少しでも明らかにしたいと、一昨年の12月に国及び担当した検察官を相手に国家賠償請求の訴訟を提起しました。国家公務員が国を相手に賠償請求をすることに大きな迷いもありましたが、真相解明やこうしたケースでの被害者への補償の先例を作りたいとの思いから訴訟に踏み切りました。この訴えに対し、国は昨年10月、報道機関へのリークに関する訴えを除き、当方の訴えを「認諾」、すなわち、訴えを全面的に認め、請求額を全額支払うとしました。
裁判には勝ちましたが、国が当方の訴えに対し内容を一切争わなかったため、真相を明らかにするという当初の目的は果たせず、大変残念な結果となりました。なお、国が認めなかった報道機関へのリークの問題については、裁判を継続するつもりです。
支払われた賠償金ですが、本来ならば、ご支援をいただいた皆様方にお返しをすべきかもしれませんが、それが国民の税金から支払われたものであること、また、今回のことは刑事司法の抱える問題の深刻さの一端であり、その犠牲になっている人がたくさんいることなどを考え、この問題にかかわりの深い公共的な活動の支援に使わせていただきたいと思い至りました。
具体的には、罪を犯した障害者の支援に実績のある社会福祉法人に寄付し、知的障害などハンディキャップを持った人が適正な取り調べを受け、また、公正な裁判を受けられるようにするための活動や罪を犯した障害者の方々が社会に復帰し自立することを助ける活動を支援する基金を作っていただくことになりました。皆様のご理解をいただくことができれば幸いです。

刑事司法の抱える問題の改善のため、国家賠償請求という手段は潰えてしまいましたが、私自身、法務省の法制審議会新時代の刑事司法制度特別部会の委員に任命され議論に加わることができるようになりました。微力ですが、ここでの議論を通じてこの問題の解決に少しでも貢献していきたいと存じます。

皆様にお助けいただいたことに改めて心からお礼を申し上げ、また、公務員として、また、検察の抱える課題に遭遇した一市民として、今後ともできることをしっかりやっていきたいと思っております。どうか、これからもご指導いただきますよう心からお願い申し上げます。

寒さ厳しき折、どうか、ご自愛ください。

平成24年1月31日

 
 
冤罪被害者である、小堀恒隆さん(浦田功弁護士同席)と村木厚子さん(弘中惇一郎弁護士同席)の意見陳述が掲載された「第6回検察の在り方検討会議」の議事録が公開されました。ぜひ読んで下さい。 <by ナミねぇ>
村木厚子さんが「検察の在り方検討会議」に出席されました
村木厚子さんが国家賠償を求め元検事らと国を提訴しました。厚子さんの新たな闘いが始まります。ご支援よろしくお願いします!!

2010年12月24日、村木厚子さんの冤罪事件について、最高検は「いわゆる厚労省元局長無罪事件における捜査・公判活動の問題点等について」と題する報告書を発表しました。
しかしながら、今回の検証は取調べの実態については何も検証しておらず、関係者(厚子さん本人を含め)からのヒアリングすら全く行っていません。
また、冤罪と知りつつ強引に捜査を進めた組織風土や機能についても検証なされていません。
村木厚子さんの冤罪事件は、刑事事件としては完結しましたが、きちんと実態を検証することは、すべての国民にとって、また日本の刑事司法制度にとっても大変重要なことだと思います。
このような思いから、厚子さんは12月27日、国、大坪部長、前田主任検事、國井検事(いずれも当時)を相手とする損害賠償について提訴するとともに、最高検の検証報告と提訴についてのコメントを発表しました。 村木厚子さんは、国家賠償請求とそれに続く裁判の過程で、検察の捜査や組織の問題点を明らかにするとともにそれを改善し、日本の刑事司法制度を少しでも良い方向に持っていくために尽くすことが自身に課せられた運命だと考えており、厚子さんの名誉回復を願い支援を続けてきた私たちは、同じ想いを持ちながら厚子さんの新たな闘いに伴走して行こうと思っています。
みなさまのご理解、ご支援を、心よりお願いいたします。   <by ナミねぇ>

◇                   ◇                   ◇

最高検察庁の検証結果について、村木厚子さんが発表されたコメント

今回の事件では、私の関与はなく、また、そうしたことを示す客観的証拠も全くなかったにも関わらず、私が関与したとする事実に反する供述調書(特信性が否定されたもののみならず、判決においてその信用性が否定されたもの)が大量に作成されました。検証報告では、逮捕、起訴、公判遂行の各段階における判断の誤りについて率直に認めていただいたものの、そうした取り調べの実態、すなわち、多数の検事により事実と異なる一定のストーリーに沿った調書が大量に作成された過程そのものは検証されませんでした。

取り調べの実態解明には、被疑者や参考人などの関係者から事情を聴く必要があったと思います。私自身も検証への協力は惜しまないつもりでしたが、最高検からの接触は一切なく、事情を説明する機会もなかったことを非常に残念に思っています。検察官からの事情聴取を中心に検証が行われたのであれば、検証が不十分なもの、偏ったものになっているのではないかという疑念をぬぐえません。

 また、大坪検事や前田検事の仕事の進め方に大きな問題があったことは検証結果からよくわかりましたが、そうした幹部を育ててきた組織の風土・文化、そうした仕事の進め方を許してきた組織の機能の在り方などが十分検証されていないように感じました。

 こうした点の解明について、外部の方々の「検察の在り方検討会議」に大きな期待を寄せています。
また、自らも、訴訟という手段を通じこれにかかわっていくことを決めました。

 国民からの信頼を取り戻すための検察のこれからの努力をしっかり見守っていきたいと思います。


最高検が24日公表した厚生労働省文書偽造事件の検証報告書要旨
村木元局長が国家賠償求め提訴 元検事らの故意争点に 朝日新聞
郵便不正事件で無罪の村木さん、国家賠償を提訴 読売新聞
村木元局長が国賠提訴 「精神的苦痛被った」 産経新聞
村木さん 国や元特捜部長らを提訴 NHKニュース
検察庁のサイトの「お知らせ」に掲載された、公表文書(PDF)
2010年10月18日
村木厚子さんから、ご支援下さった皆さんへのお礼状が届きました。感謝の言葉だけでなく、管理職としてのご自身の責任、公務への信頼を取り戻す真摯な努力などについても書かれています。ぜひご高覧下さい。
2010年10月7日
今朝の毎日新聞「ザ・特集」に、厚子さんの記事が掲載されました。ご主人や同僚、ナミねぇのコメントが載ってます。
2010年9月23日
<傍聴記番外編> 職場復帰した厚子さんと再会の記
2010年9月23日
2010年9月22日 村木厚子さん、1年3ヶ月ぶりに職場復帰! 厚生労働省職員たちが温かい拍手で出迎える」(厚子さんの同僚 撮影)
2010年9月21日
主任検事、「前田容疑者(!!)」逮捕。
関連報道
最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕へ 郵便不正事件 朝日新聞
【押収資料改竄】証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部主任検事を逮捕 郵便不正事件で 産経新聞
大阪地検主任検事を逮捕 証拠隠滅容疑で最高検 日本経済新聞
データ改ざん容疑、主任検事を逮捕…郵便不正 読売新聞
2010年9月21日
今、検察が控訴放棄したとの連絡が,厚子さんから入りました!!厚子さん,おめでとう、そしてお疲れ様でした\(^O^)/電話ごしやけど、心からのハグを送ります!!!ご支援下さった皆さん、ありがとうございました。(9/21 20:45 from Twitter)
2010年9月20日
今朝の朝日新聞に、村木厚子さん冤罪事件に関し「検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通りに」の記事が掲載されました。
郵便不正 検事、押収資料改ざんか 見立て通りに FD内文書 日付け変更
関連報道
【検事資料改ざん】「想像できない」「個人の問題ではない」厚労省の村木元局長が会見で憤り 産経新聞
検事 データの書き換え認める NHKニュース
【押収資料改ざん疑惑】「晴天の霹靂。ただごとじゃ済まない」と検察幹部 最高検次長は「徹底的に捜査し、厳正に対処」 産経新聞
検事、郵便不正で押収のFD記録を改ざんか 読売新聞
厚子さんからのメッセージが届きました!
9月10日、ずっと信じてきた「無罪」の判決をいただきました。

判決が出るまで、その瞬間について、うれしいのかな、涙が出るのかな、笑みが出るのかな、どんな感じなのだろうと色々想像をめぐらしていましたが、実際には、そのどれでもなく、ただ、実際に一回だけ、心臓が大きな鼓動を打ちました。とても不思議な感覚でした。

逮捕・起訴からおよそ1年3カ月、「信じているよ」「がんばって」というメッセージをずっと送ってくださった皆様のおかげで、絶望せず、孤独感にさいなまれず、闘い続けることができました。
改めて、心から御礼を申し上げます。

検察が控訴するかどうかまだ分かりませんが、「最後まで闘う」という決心は変わっていません。皆様から頂いた力を頼りに頑張ります。今後とも、どうかよろしくお願いいたします。

村木 厚子
2010年9月7日 毎日新聞に「記者の目」が掲載されました。
郵便不正事件 村木元局長が無罪 謙虚さ失い「特捜エリート」暴走
2010年9月10日(金) 厚子さんに無罪判決!
「厚子さん公判傍聴記 判決の日」 by ナミねぇ
厚子さん関連のメディア報道
2010.9.10 判決当日、毎日新聞にナミねぇインタビューが掲載されました
「官・民超え、障害者支援、二人三脚〜厚子さんと、また仕事したい〜」
無罪判決と即時確定を勝ち取って 「ご苦労さまでした」と声をかけたい 大平光代(おおひらみつよ)/弁護士インタビュー 婦人公論  2010年9月22日号より
村木厚子・元厚生労働省局長 いよいよ無罪へ 検察よ、どう責任を取るのか。特捜部が恐れる「ある審査会」 週刊朝日 2010年9月17日号より
「無罪」当確、厚労省の女性局長 イケメン検事のオレ様捜査 AERA 2010年9月16日号より
無罪予想で注目される村木・元厚労局長の処遇 郵便不正・偽証明書事件で9月に判決言い渡し 毎日フォーラム 日本の選択 2010年8月号より
村木厚子厚労省元局長 検察に屈しなかった「壮絶な454日」 でっち上げ、歪曲、虚偽の自白…週刊文春 2010年9月16日号より
2010年9月10日(金) 判決当日のメディア報道
厚労省・村木元局長に無罪判決…大阪地裁 読売新聞
郵便不正事件:村木元局長無罪、検察主張認めず 大阪地裁 毎日新聞
【郵便不正】村木・厚生労働省元局長に無罪判決 大阪地裁 産経新聞
厚労省・村木元局長に無罪判決 郵便不正事件で大阪地裁 朝日新聞
大阪地裁、村木元局長に無罪 厚労省文書偽造事件 神戸新聞
村木元局長に無罪=「偽証明書作成の指示なかった」−障害者郵便悪用事件・大阪地裁 時事ドットコム
大阪地裁、村木元局長に無罪 厚労省文書偽造事件 47NEWS
村木元局長に無罪判決 厚労省文書偽造事件 大阪地裁 47NEWS(動画)
村木元局長に無罪「本当にうれしい」 47NEWS(動画)

いわゆる郵便不正事件と厚子さん公判について、産経新聞が連載を開始しました。
【巨悪の幻想−郵便不正公判】(1)検察の窮地 「完璧な捜査」か「壮大な虚構」か

【巨悪の幻想−郵便不正公判】(2)取り調べメモ 「調書の信用性」崩壊の危機
【巨悪の幻想−郵便不正公判】(3)裏付け捜査 取り調べの“魔力”検察錯覚
【巨悪の幻想−郵便不正公判】(4)供述の真偽 生かされなかった無罪の教訓
【巨悪の幻想−郵便不正公判】(5)公益の代表者 問い直される検察の「正義」
厚子さん第22回公判 「最終弁論」(要約) と本人最終「意見陳述書」が届きましたのでご紹介します。
「最終弁論」(要約)
本人最終「意見陳述書」
いわゆる郵便不正事件と厚子さん公判について,毎日新聞が「瓦解」とのタイトルで3部に分けて連載しました。
瓦解:郵便不正事件/上 署名強要される職員たち(7月1日)
瓦解:郵便不正事件/中 調書、裏付け取らず(7月2日)
瓦解:郵便不正事件/下 密室のメモ、次々「廃棄」(7月3日)
厚子さん、第22回公判傍聴記「最終弁論」 by ナミねぇ

最終弁論で元局長の無罪主張 NHK
【郵便不正】元厚労局長弁護側、検察の捜査手法厳しく批判 判決は9月10日 産経新聞
村木元局長、改めて無罪主張=「検察捜査の犠牲者」−判決9月・郵便不正、大阪地裁 時事ドットコム
文書偽造、元厚労局長の公判結審 弁護側「冤罪」主張 共同ニュース
「村木厚子さんの完全な名誉回復を願うサイト」をナミねぇとともに開設した、弁護士:大平光代さん(みっちゃん)。「公判中だが、検察は率直に捜査の矛盾を認め、厚子さんの名誉を回復して欲しい。」と語る。
読売新聞6月27日(日)朝刊に、みっちゃんのインタビュー記事が掲載されました。
2010年6月22日(火) 厚子さん第21回公判は「 論告・求刑 」。

私は残念ながらNHK経営委員認証式と重なり傍聴できなかったけど、検察側が「1年6月を求刑」したとのこと。
もし傍聴に行ってたら「恥知らず!」と叫んで、退廷させられてたかも!
ただ、メディアもすでに冷静な目で公判を見るようになっており、各紙ともに落ち着いた書きぶりで、ホッ。

また6月23日に開かれた「上村被告の公判」に、検事側証人として出廷した(凛の会元会長)倉沢被告が、厚子さんから偽造証明書を受け取ったことについて「自発的ではない。検察官から『村木さんしかいないのでは』と言われた」と証言し、検察側が慌てて言いなおさせたが横田裁判長から「元々記憶があいまいだったのでは?」と突っ込まれ「それはあります」と返答したとのこと。

改めて「検察の劣化、極まれり」の感を強くするとともに「一審で無罪結審・控訴棄却」そして「厚子さんの名誉回復」へと進んでいかねばと、決意を新たにしたナミねぇです。
胸突き八丁とも言える今。多くの皆さんの、熱いご支援を心からお願いいたします。

2010年6月12日

今発売中の雑誌「世界」7月号に、江川紹子さんの書かれた「厚労省・郵便不正事件の裁判で何が起きているか―追いつめられる特捜検察―」が掲載されています。ぜひご購読下さい!

2010年6月4日

郷原信郎さんが、日経ビジネスに渾身の論考「村木氏「無罪確実」で抜本改革を迫られる特捜検察〜不合理なストーリー設定の背後にある組織の構造問題」を発表されました。感謝を込めてご紹介します。

2010年5月26日 厚子さん、第20回公判傍聴記 by ナミねぇ

☆厚子さんの誠実、弘中弁護士の辣腕、そして横田裁判長の公平な眼差し

2010年5月8日
2010年4月19日
2010年4月15日 厚子さん、第18回公判傍聴記 by ナミねぇ

2010年4月14日 厚子さん、第17回公判傍聴記 by ナミねぇ

江川紹子さんの、厚子さん第17回公判傍聴記

2010年4月9日

「”郵便不正事件”傍聴記 検察証人が冤罪を主張 異例裁判のゆくえ」 婦人公論 4月22日号にこれまでの裁判のまとめが掲載されました。

2010年3月31日 厚子さん、第16回公判傍聴記 by ナミねぇ

江川紹子さんの、厚子さん第16回公判傍聴記

■3月29日の報道記事

  • 「取り調べ中に2回トランプ」 郵便不正公判で検事証言 朝日新聞
2010年3月25日 厚子さん、第15回公判傍聴記 by ナミねぇ

江川紹子さんの、厚子さん第15回公判傍聴記

■3月24日の報道記事

■3月23日の報道記事

2010年3月19日 江川紹子さんの、厚子さん第14回公判傍聴記

ジャーナリスト江川紹子さんの、厚子さん第14回公判傍聴記です。江川さんの了解を戴き、ツイッターを時系列にまとめました。

厚子さん、第14回公判傍聴記 by ナミねぇ

■3月18日・19日の報道記事

2010年3月18日 厚子さん、第13回公判傍聴記 by ナミねぇ

■3月17日の報道記事

■3月14日の報道記事

  • 郵便不正事件:枝野行政刷新相「検察の間違いの疑い濃厚」 毎日新聞

■3月11日の報道記事

2010年3月10日 厚子さん、第12回公判傍聴記 by ナミねぇ

■3月10日の報道記事

2010年3月4日 厚子さん、第11回公判傍聴記 by ナミねぇ

〜「これは政治案件ですよ」は、真っ赤な嘘〜

■3月4日の報道記事

2010年3月3日 厚子さん、第10回公判傍聴記 by ナミねぇ

上村勉証人の被疑者ノートの内容が公開されましたので、ポイントをご紹介します。

■3月3日の報道記事

2010年2月26日 厚子さん、第9回公判傍聴記 by ナミねぇ

〜私たちは、裁判の行方を見誤ってはいけない〜

ジャーナリストの江川紹子さんが、第8回公判を傍聴し次の文章を発表されましたのでご紹介します。
地検「特捜部」は本当に必要か

■2月26日の報道記事

  • 【詳報】郵便不正 第9回公判 2010/02/26 産経新聞
  • 『冤罪こうして…』 被疑者ノートに 郵便不正裁判で公開 検察を痛烈批判 2010/02/26 東京新聞
  • 元係長、取り調べ状況を記録、証言 郵便不正公判 2010/02/26 朝日新聞
2010年2月25日 厚子さん、第8回公判傍聴記 by ナミねぇ

■2月25日の報道記事

2010年2月24日

厚子さん公判の模様を、ナミねぇがツイッターで速報していますので、是非ご覧ください!
〜「厚子さん公判傍聴中継」 by ナミねぇ〜

■2月24日の報道記事

■2月17日の報道記事

■2月16日の報道記事

2010年2月10日 厚子さん、第5回公判傍聴記 その2 by ナミねぇ

〜誰が厚子さんを陥れたのか!?〜

2010年2月8日 厚子さん、第5回公判傍聴記 by ナミねぇ

〜塩田元部長、すべては壮大な虚構と証言〜

2010年2月5日

「厚子さん公判傍聴記 その2  by ナミねぇ 」を公開しました。

2010年1月27日

 【村木厚子さんの裁判を見守り支援する部屋】が開設されました。支援者の、裁判傍聴記録などを公開するサイトです。

第1回公判('10.1.27)を傍聴した、ナミねぇの「厚子さん初公判、傍聴記」が掲載されましたので、ぜひ読んで下さい。

これまでのトピックスはこちら

村木厚子さんの完全な名誉回復を願う

2009年6月14日、私の長年の親友でありかつ「ユニバーサル社会」を実現するための同志でもある、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長(現在は大臣官房付け)村木厚子さん(以下、いつもお呼びしているように、厚子さんと書きます)が、障害者割引郵便制度の悪用事件において「障害者団体」と認定するための書類を、申請者が偽の障害者団体であると知りながら、発行することを部下に命じたとして、大阪地検特捜部に逮捕されました。そして厚子さんは、逮捕以来一貫して無実を主張し、それゆえに5ヶ月間も拘置されるという理不尽な体験をされました。今後は、公判の中で無実を明らかにして行く闘いが続きます。

私はこの十数年間、内閣官房、財務省、総務省、厚生労働省、国土交通省、経済産業省、内閣府など多くの省庁の委員会に所属し、あるいは衆参両院に意見発表者として招かれ、チャレンジドの就労促進と「ユニバーサル社会」の実現を訴えてきました。
政治家でもなく、企業人でもなく、公務員でもない一人の民間人の中では、最も多くの官僚と出会ってきた一人といえると思います。

官僚の中(に限らず、どの世界)にも、たしかにその職にふさわしくない人や志の低い人が居ます。
しかしながら、私が出会った官僚の中には、国民生活の向上を真剣に願い、政策を創造しようとする熱い志を持った人が何人も居て、そういう官僚と出会うと、政治や経済の混乱を不安に感じながらも「日本はまだ大丈夫や!!」と、思わず声をあげ、歩み寄って「一緒に日本を元気にしましょう!!」と声をかけ、共に勉強会などを続けてきました。

そのような熱い志を持ち、しかも、しなやかに行動する人。
その代表格といえるのが、村木厚子さんでした。

今回の逮捕は、厚子さんの人柄を熟知し、尊敬し「全ての人が持てる力を発揮し支え合うユニバーサル社会の実現」をめざして、官と民という立場を超えて共に行動してきた私にとって、あまりにも信じられない悪夢のような出来事です。

すでに、彼女の人柄と仕事ぶりを知っている、様々な分野で活躍される多くの人たちが彼女の無実を信じて行動を起こされていますが、私もここに「村木厚子さんの完全な名誉回復」を願って、このサイトを開設します。

サイト開設にあたり、起訴当日(7月4日)厚子さんが支援者に送ったメッセージと、弁護士でありかつ私と村木厚子さんの共通の親友でもある「大平光代さん(以下、いつもお呼びしているように、みっちゃんと書きます)」から、ダウン症の愛娘「悠ちゃん」とのツーショット写真とともに「村木厚子さん、頑張って!」というメッセージが寄せられましたので、お二人からのメッセージをご紹介するとともに、今後はこのサイトで、私が知りうる事件の周辺状況や私の想いなどを、公開していきたいと思います。

一人でも多くの方々が、厚子さんの名誉回復のために声を上げ、行動を起こして下さることを、心から願っています。
このサイトへのご質問、ご意見、ご感想また情報提供などは、私(ナミねぇ)宛に、メールでお願いいたします。

メールの宛先 nami@prop.or.jp

2009年 7月27日 サイト開設
2009年11月25日 改訂

弁護士:大平光代さん(みっちゃん)からのメッセージ

「村木厚子さん、頑張って!」
プロップ・ステーションの竹中ナミさん(ナミねぇ)のご紹介で、厚生労働省に勤務される村木厚子さんと出会って、もう6〜7年になります。
ご自身が二人のお嬢さんがいらっしゃる「働く母親」であり、女性が活躍できる日本を創出するために、公私にわたって努力を続けておられる姿に感銘を受けました。
また、女性だけではなく、障害のある人や高齢者など、誰でもが持てる能力を発揮できる日本社会にと、ナミねぇはじめ現場の方々の意見をしっかり聴きながら仕事を進めていかれる様子が印象的でした。

官僚としての矜恃を持っておられる女性、それが私の村木厚子さん像です。

今、村木さんは「障害者割引郵便の手続き」において、立場を利用し、法を犯した人として囚われています。
法律家である私の立場で言えるのは「裁判において、真相が早く明らかになって欲しい」ということですが、村木さんの生き方と仕事ぶりに共感を持つ私個人としては「村木厚子さん頑張って!」と、心からエールを送っています。

村木厚子さんの名誉が回復される日を心待ちにしながら、長女悠と私の写真とともにこのメッセージを送ります。

大平 光代


みっちゃんと悠ちゃん。自宅のテラスにて近影

2010年1月22日 厚子さん記者会見記録(於:司法記者クラブ 文責:ナミねぇ)

2010年1月22日(金)13:30〜14:20 司法記者クラブ(東京高等裁判所内)にて
村木厚子さん、記者会見記録
(同席:弘中弁護士、大木弁護士)

◇                     ◇                     ◇

弘中弁護士
今日はメディアの要請で開いた会見なので、質問に答える形で進めるが、今回の事件は「創られた事件だ」と知って戴くために開いたことを、まずお伝えする。公判を控え、個別の内容については話せない部分が多いが、可能な限りお答えする。

公判についての方針は

弘中弁護士
2〜4月にかけて、多くの証人を調べることになるが、全く無罪であると主張する。

公判に臨む胸中は

厚子さん
真実を明らかにして、無罪を勝ち取りたい。

[写真]
記者会見に臨む厚子さん。右:弘中弁護士、左:大木弁護士(撮影:ナミねぇ)

保釈後の生活は

厚子さん
お正月前の保釈だったので、自宅で家事をして家族と過ごした。体力が落ちていたので、取り戻すための生活を送ってきた。6キロ近く体重が落ちていたが、3キロ取り戻した。まだあまり出歩く気にはならない。初体験の「専業主婦」をしている。

拘留中の気持ちは

厚子さん
家族は信じてくれると確信していたが、家族だけでなく多くの友人たちが「信じてるからね」と言葉をかけてくれて、ありがたかった。

支援者へメッセージを送ったそうだが

厚子さん
感謝の言葉を、メールや手紙で送らせて戴いた。支援のサイトを立ち上げて下さっている人もおり、お礼の気持を伝えた。

厚労省の人から保釈後の声は

厚子さん
特別連絡を取り合っているわけではないが、年賀状などで激励の言葉をたくさん戴いた。「真実を貫いて」「体調に気をつけて」という内容。

裁判に不安は

厚子さん
生まれて初めての体験なので不安はあるが、拘留中は自分一人で頑張ったけど、裁判では多くの方から応援していただけるので、勇気を持って臨みたい。

今回の体験は、村木さんの人生にとってどのような意味が

厚子さん
結果がまだ出ていない今だが・・・拘置中に差し入れて戴いた本の主人公が、ティーンエイジャーを励ます言葉として「人生には、罪に落とされる時があるが、それをどう生かすかが大切だ」という部分に共感している。著者はたしか、サラバレッティだったと思う。

Q 娘さんに対して思うことは

厚子さん
人生には避けられない事もあるが、娘が困った時に「母さんも頑張ったから大丈夫」と言えるように頑張ろうと思っている。

障害者政策は、村木さんのライフワークか

厚子さん
旧労働省で障害者対策課長となり、初めて障害者施策に関わったが、とてもやりがいのある仕事だと思った。厚労省になって、福祉・障害者に関わるチャンスを改めて得て、良かったと思っている。

自立支援法に思い入れは

厚子さん
企画課長として関わり、とても大事な中身の法案だったので、厳しい状況だったが重要な仕事だと思って取り組んだ。元の制度では、障害者の社会参画に色々難しい面があり、自立支援法を作った。郵政国会の真っ最中という大変な時で、一度廃案になりながらも、多くの障害者関係の人達と知り合い、お付き合いしながら制度に関わることができ、とても良い体験だった。

支援者からのメッセージに、ALSの人からのものがあったそうだが

厚子さん
メールを戴き、本当に嬉しかった。お礼のメールを送ったら、また返信を戴いた。一文字、一行を打つのがどれだけ大変か分かっているので、改めて頑張らねばと決意した。

その支援者との接点はどのようなものか

厚子さん
個別にか、シンポジウムなどでお会いしたか・・・その両方だったかもしれないが、通訳を介してお話をした。まばたきでパソコンを打たれると聞いた。

検察の取調べに関しての意見は

厚子さん
検事から「あなたが嘘をついてないなら、他の人全員が嘘をついているということか」と言われ「真実を知りたい!」と痛感した。

最近、検察の暴走とか、横暴とか言われているが

厚子さん
私としては、ステレオタイプに暴走とか横暴とか言いたくない。今回のことは「なぜ、こうなったのか、見極めたい」と思っている。

保釈後、ニュースなどを見る目が変わったか

厚子さん
今までは、誰かが逮捕されたというニュースを見聞きすると「悪い人が捕まった」と感じていたが、今では全ての「逮捕というニュース」を、これは間違いではないか、大丈夫か、と気に掛けるようになった。

自身が刑事被告人であることをどう感じているか

厚子さん
被告になって、自分が変わったと一瞬思ったが、すぐに「私は私だ。裁判が終われば答えが出る」と考えた。

起訴内容について

厚子さん
全く身に覚えがない。なぜこうなったのか全く分からない。

上村氏が証言を覆すそうだが

厚子さん
取調べの時、検事から「○○が、こう言ってる」とよく聞かされたが、警察や検事のフィルターを通ってるので、「裁判の中で真実を確認したい」と思っていた。正しい証言をして下さることを期待している。

倉沢に会った記憶は

厚子さん
全く覚えがない。証明書を発行するという手続きは色々あったが、特別な便宜の記憶も全く無い。また証明書を企画課長から手渡すようなことは、制度上、ありえない。

弘中さんにお聞きする。争点としては「違法性を認識して発行したか」という点か。公判のポイントなどは

弘中弁護士
検察と主張が全く違うので、こちらから争点にはしない。証人は11人。取り調べた検察官も出廷請求している。(未定の証人という)
共犯とされた方々や、すでに争いが終わった人もいるが、他の証言との整合性など、詳しいことはこちらの作戦なので、今は言えない。ただ検察官の論は全く不自然、不合理。
検察、特捜は、時に「結論ありき」だが、今回の事件はその代表的なものであると思う。したがって、情状も嘆願も一切しない。

保釈後の村木さんの生活は、どのようなものか。またお嬢さんについて教えて欲しい

厚子さん
家族、娘たちとは公判スケジュールの話などをする。娘は2人で、上は社会人、下は高三の受験生。仕事をしているときは、いつも時間と戦いながら家事をしていたが、時間があるとむしろ「専業主婦」って難しいなぁ・・・と感じる。だから自慢できる「専業主婦」ではないが、お掃除の回数と、お料理の品数は少し増えたと思う。

無罪になったら、再び厚労省で働きたいか

厚子さん
今の状況は、マラソンに挑戦していて、40キロくらいまで走ったところで、外へ引きづり出された感がある。年齢のこともあるが、もう一度元の位置に立たねば、始まらないと思っている。そのためにも、裁判で真実を明らかにし、無罪を勝ち取ります。

[写真]
記者会見場に詰め掛けた報道陣(撮影:ナミねぇ)

起訴当日に発信された村木厚子さんからのメッセージ

やっと第1ラウンドの20日間が終わりました。起訴という結果になりましたが、弘中先生(注:主任弁護士の弘中惇一郎さん)から「この20日間は検事さんたちの一方的な土俵であって「公平」はない。裁判になって初めて検察側と弁護側、双方が対して公平な闘いになる」と聞いていたのでがっかりはしていません。

接見禁止が解除されたので、来ていた40通以上の手紙を受け取ることができました。こちらからの手紙は一日2通までと決まっていますので、返事はすぐには出せないと思いますが、たくさん、たくさん元気をもらい勇気をもらったので、心から感謝しています。
こちらの生活のペースにも少しずつ慣れ、生活のリズムをつくろうと努力しています。ありがたいことに、この間、夜、ちゃんと眠れ、また、食事も食べられています。
第2ステージに向け、まだ心構えが整うというところまではいきませんが、とにかく体調と心のバランスを整えようと思っています。がんばります。応援してくれている皆さんに心から感謝していると伝えてください。

今回のことで一瞬、全てのものが変わってしまったように思えましたが、一方で、昨日までと少しも変わらない自分がここにいるという思いも強く持ちました。
また、一瞬、全てのものを失ってしまったような気がしましたが、たくさんの人が心配して励ましてくれたことで、自分がこんなにも大きな財産をもっていたのかと驚きと喜びでいっぱいになりました。どうか、みんなにこの感謝の気持ちを伝えて下さい。

厚子

ナミねぇの、厚子さん面会記

7月15日朝、私は面会が許可された厚子さんを大阪拘置所に訪ね、お会いして来ました。
狭い狭い面会室(たたみ一畳程度?!)で、アクリル板ごしに、いつもと変わらない温かな笑顔と穏やかな声を聴かせて下さった厚子さんにホッとするとともに、一日も早く厚子さんの名誉が回復されることを、改めて強く願いました。

まず最初に、2年前から厚子さんと私が続けている官民連携の「ユニバーサル社会に関する勉強会」について、官僚メンバーの一人が「厚子さんが元気で戻られるまで、自分がサポート役をします。厚子さんが戻ってこられた時に恥ずかしくないよう、キチンと続けて行きましょう!って言って下さった。」というお話しすると、とても嬉しそうに「良かったわ、ナミねぇ。こんなことになっちゃって、すごく申し訳なくって心配してたのよ! 皆さんに、ありがとうございます、よろしくって伝えてね。」と、笑顔でお返事が返ってきました。

その後「厚子さんの完全な名誉回復」について私の決意を伝えるとともに、しばし二人で「おばちゃんトーク」などもしました。(^_^)
「麦メシって、あのね、案外おいしいの。」って、頬に手を当ててニッと笑いながら言う厚子さんの様子には「すごい人やなぁ!!!」と、びっくり!!

厚子さんは、面会の申し込みが続々届いていることを、とても喜ばれてました。
麦飯も悪くないようやけど、今の厚子さんには、親しい人の来訪が一番のエネルギー源になると感じました。
10分の面会はホンマに短い時間やったけど、ご家族からの信頼が最大の支えであること、そして多くの人が支援して下さっていることへの感謝を、静かに話される厚子さんでした。

今回の面会で「自分の無実は自分が誰より知っている」という厚子さんだからこその冷静さなんや! と感じるとともに「静かな闘い」という言葉が頭をよぎりました。
私も冷静に応援しなければいけないということ、そして囚われている厚子さんから「力」を与えられる側にいる自分に気づきました。
それは多くのチャレンジドや娘から私がもらっている「力」と同じ重みのあるものだと感じました。

差し入れについては、面会初日に訪ねられたご家族がご本をいっぱい、私からは(彼女のリクエストに応えて)「英和・和英辞典」「国語辞典」「六法全書」と、自分自身が最近はまっている数独パズルを届けました。
「今、すごいスピードで本が読めるのが嬉しい」という厚子さん。
自分の身に「青天の霹靂」といえることが起きても、それを「人生の糧にしてみせる」という強い意志を厚子さんが持っておられることに気づき、感銘を受けながら大阪拘置所を後にしたナミねぇでした。

近況報告と支援のお願い
マスコミで公開された、厚子さんの長年の友人・知人からのメッセージ
厚子さんを支援するサイトで、現在公開されているものをご紹介します
これまでのトピックス

 ■初公判に関する報道記事

2010年1月23日 2010年1月22日(金)司法記者クラブ(東京高等裁判所内)にて、村木厚子さんの記者会見が開催され、ナミねぇは多くの記者に混じって(もぐりこんで!?)厚子さんの会見を聞きました。10台ものTVカメラと、狭い会見場にギッシリの報道各社記者。厚子さんは毅然とした態度で、時々笑顔を見せながら、堂々とお話しされました。一時間弱の会見でしたが、私は必死でメモをとりながら参加。会見記録を、ぜひ読んで下さい。

 ■会見の様子に関する報道記事

2010年1月21日 2010年1月22日 司法記者クラブ(東京高等裁判所内)にて、村木厚子さんの記者会見が開催されます。一人でも多くのメディア関係者のご参加をお待ちしています。

2010年1月18日 「村木厚子さんの裁判を見守り支援する部屋」を公開しました。
簡単な公判の内容や感想を匿名で掲載し、裁判の状況を応援してくださるみなさんで共有していきます。

2010年1月6日 いわゆる「障害者郵便割引制度偽証明書発行」を指示したとして逮捕・保釈され、1月27日からの公判を待つ、ナミねぇの親友村木厚子さんにとって、大きなニュースが飛び込みました。「自分独りでやった」と逮捕時に供述し、その後「村木局長の指示で偽造証明書を作成した」と供述を覆した元係長が「自分独りでやったこと。局長関与の供述は、検察の誘導」と、公判で述べる見通しです。このことが、厚子さんの名誉回復に向けた、転機となることを願っています!!!

11月24日 村木厚子さんの保釈が決定しご自宅に戻られました。

村木厚子さんから、支援者の皆様へのメッセージが寄せられました。

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