郵便不正公判 「被告関与元上司自ら供述」 特捜検事が反論

読売新聞大阪朝刊 2010年3月19日記事

 郵便不正事件に絡み、偽の障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の公判は18日午後も大阪地裁で行われ、村木被告の上司だった塩田幸雄・元障害保健福祉部長(58)を取り調べた大阪地検特捜部の林谷浩二検事(34)が証人出廷した。塩田元部長は村木被告の関与を認めた捜査段階の供述を公判で翻したが、林谷検事は「塩田元部長は、村木被告から証明書発行の報告を受け、国会議員に電話をかけたことを自ら切り出した」と反論した。

 検察側主張では、塩田元部長は、石井一参院議員(75)の口添えを受け、村木被告に証明書発行を指示。村木被告から発行の報告を受け、石井議員に電話連絡したとされる。これに対し、塩田元部長は先月の証人尋問で「記憶にないことを供述した」と証言した。

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