取り調べメモ廃棄「保管必要と思わず」 郵便不正公判で検事側

読売新聞大阪夕刊 2010年3月24日記事

 郵便不正事件に絡み、偽の障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の公判が24日、大阪地裁であり、自称障害者団体「凛(りん)の会」元会員の河野克史被告(69)らの取り調べを担当した林谷浩二検事(34)に対する弁護側の証人尋問が行われた。弁護側は、検察側が供述の信用性を裏付ける「取り調べメモ」を廃棄していた点を追及、林谷検事は「メモが証拠開示対象となることは知っていたが、調書と同じ内容が多く、保管する必要はないと思った」などと答えた。

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