村木被告の元部下「凛の会関係者と会った記憶ない」

読売新聞東京夕刊 2010年3月17日記事

 郵便不正事件に絡み、自称障害者団体「凛(りん)の会」に偽の障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の公判が17日、大阪地裁であり、当時の部下の田村一・元社会参加推進室長補佐(56)が証人出廷した。田村元補佐は村木被告から凛の会関係者を紹介され、証明書発行の指示を部下に伝えたとされるが、「関係者と会った記憶がない」と証言し、捜査段階の供述を覆した。

 検察側主張では、田村元補佐は2004年2月、企画課長だった村木被告に、凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)を紹介された。同年5月には、証明書発行のための審査資料が提出されていないことを報告し、村木被告に「もう少し調整してください」などと言われた、とされる。

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