郵便不正めぐる偽証明、厚労省元局長が無罪主張 初公判

朝日新聞 2010年1月27日記事

 厚生労働省から偽の証明書が自称障害者団体に発行され、郵便割引制度が悪用された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた厚労省の元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告(54)=休職中=の初公判が27日、大阪地裁で開かれ、村木元局長は罪状認否で「私は無罪です」と述べた。検察側は元局長が部下に指示したと主張し、弁護側はその構図を全面的に否定した。

 起訴内容によると、村木元局長は障害保健福祉部の企画課長だった2004年、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)元会長や、当時部下の元係長らと共謀。同会に障害者団体の実態がないと知りながら、元係長に指示して郵便割引制度の適用団体と認める偽の証明書を6月上旬に作らせ、同会元幹部らが、割引適用を受けるため東京都内の郵便窓口に提出したとされる。

(2010年1月27日 朝日新聞)

 

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