ナミねぇ、息子の結婚式に出席するため、
母とともに、生まれて初めてタイ旅行、の記(その2。5月3日の記)
2010年5月11日
5月3日(月)
一夜明けて・・・様々な鳥の声で目覚めるという、タイ旅行ならではの朝を迎えました。田園の中の広大な敷地に建られたホテルPukaの庭は、無数の草花と樹木に溢れ、「植物博士」の異名をとる母は大喜び。
山野草が好きで、日本の植物の名は雑草まで知ってる(あ、「雑草」って呼び方は、母に言わせると凄く失礼やそうで、すべての草花には名前があるとか)という母にとって、Pukaは一目で気に入った様子。
車椅子を降りて、ゆっくり歩きながら草花を愛でる母を見て、一緒に来れて良かったと、しみじみ思ったナミねぇです。
Pukaでの食事は、小さな沼のほとりに建てられた、柱と屋根だけのオープンな食堂でとります。
一夜明けてPukaで朝食(5月3日)
蓮の花の咲く静かな水面の下に、実はナマズがいっぱい棲んでいて、ユキちゃんがエサを投げると、ヒゲの生えた大きな口をあけて、バチャバチャ水面に上がって来るので、ビックリ。
ナマズがいっぱいの沼
ナマズが顔を出すとこんな感じ。
タイは高齢者をいたわり尊重する国柄だそうで、エリもとても母に優しく接してくれるんやけど、Pukaのオーナーも、母が一緒に来たことをとても喜んでくれて、タイ語が分からない母に英語で色々話しかけてくれました。
スタッフも素朴な人たちばかりで、母が庭に出ると必ず誰かが寄り添ってくれるので、母はすっかり「女王様気分」に浸ることが出来ました。
朝ごはんを済ませて、エリのお兄さんの家を訪問。
エリのお兄さんの家
4−5年前に建てられた新しいお家で、庭には草花がいっぱいあり、母はここでも大喜び。甥っ子でハンサムボーイのベン(21歳、学生)と一緒に、記念写真を撮りました。
植物がいっぱいの庭
お兄さんの家の後は、牛が放牧された田園の中を車で少し走って、エリの実家を訪問。
牛のいる田園風景が続く
エリと笑顔がそっくりな(笑うと目がなくなっちゃう!)お母さんと、とてもフレンドリなお父さんにお会いし、一目で仲良しに。
エリのお父さん
笑顔がそっくり、エリ母娘
ちなみに、チェンマイは日本でいう県にあたります。昔はここが王国で首都だったそうで、寺院も多く、日本で言う京都のような土地柄。
「タイのホンマの首都はチェンマイ」というプライドを持つ人も多いそうです。
エリの実家は、チェンマイの北東、サンカンペン市の「メポン村」という所でした。
エリの実家。国王の写真の入ったカレンダが壁に
ご両親とお兄さん夫妻の案内で、国王の寄進で建立されたという高僧の寺院「ワット・パートゥン」に連れて行ってもらいました。
「ワット」というのはタイ語で「寺院」のことやそうです。
国王の寄進で建立された高僧の寺院「ワット・パートゥン」
(ちなみに立っているのはろう人形で、その後ろにミイラ処理された高僧のご遺体が安置されています)
寺院の中の祭壇
タイでの僧侶は、いわゆる「エラい人」ではなく、住民にとって「仏教(仏様)と人間の橋渡しをする役目の人」という位置づけだそうで、僧侶らの生活は、すべて地域住民の寄進によるとか。
また、タイの男児はすべて中学生くらいに、僧侶修行をする習慣があるんやそうです。
修行の期間は自由で、3日から数カ月まで、まちまち。
エリのお兄さんと弟も、2−3ヶ月修行したとのことでした。
僧侶にご挨拶
僧侶から寺の由来などを聞く
「ワット・パートゥン」の次は、公営の温泉公園「ナンプーロン・サンカンペン」へ。
高温の源泉が10数メートルの吹き上げるこの温泉は、花と緑の庭園の中を「温泉の川」が流れています。
国営の温泉公園「ナンプーロン・サンカンペン」源泉が、いつも吹き上がっている
手入れの行届いた公園内
樹木と花がいっぱい
上流はとても熱いけど、下流に行くほど温度が下がって、来場者は自分の好きな温度の川に足を浸して休むことが出来ます。
公園内を流れる温泉の川で足湯を楽しむ
竹籠に入れた鶏卵やうずら卵を購入し、源泉の泉に13分ひたして美味しい湯で卵の出来上がり!
竹籠に卵を入れて、高温の源泉で13分間茹でる
足湯でくつろぎながら、ヤシの実のジュースや色とりどりの果物や、この玉子を食べながら、のんびり過ごせるこの公園は、チェンマイの人たちのお気に入りの場所やそうです。
ヤシの実のジュースを飲む
温泉公園からいったんホテルPukaに戻ります。
Pukaに戻る(レストラン全景)
前庭を臨む
庭に置かれた牛車
庭にて(母&ヒロアキ&エリ)
その後、皆で「元は田んぼやったけど、今は川になってる所の上に建てられたレストラン」に行って、川魚などを中心にした夕御飯を食べました。
川の上のレストランで夕食
川魚などが中心の、ご馳走の数々
タイでは生演奏をしているレストランが多いそうなんやけど、このお店では男性のシンガーがギターの弾き語り。
日本の、7−80年代のフォークやカントリーソングに似た、とても親近感を感じるメロディが次々流れてきて、思わず「これって、たくろうじゃん!」などと言いながら、めずらしいタイ料理に舌鼓を打ちました。
「タイ料理は辛い!」という先入観が有ったんやけど、思ったより辛くなくて「辛いの苦手」な私は、ホッ。
でも中にはとんでもない辛さのタレ(香辛料)があり、泣きながら咳き込むことも。
なかなか油断のならん、タイ料理なのでした。
ユキ(手前)が飲物に氷を。タイでは子どもが手伝うのが当然だそう。
タレはメチャ辛やけど、そのままなら辛くない魚肉ミンチボール
食べてる途中で稲妻が光り、雷鳴が轟き、いきなり激しいスコールが!
でもそのおかげで少し涼しくなり、帰る頃には雨も上がって爽やかな夜を過ごすことができたのでした。
エリ、お父さん、ユキの、親子三代
<by ナミねぇ>