はあとリンク 翻訳館 スウェーデン特殊教育庁: SIH

Swedish National Agency for Special Needs Education

SIHのロゴマーク

概要紹介
  • このサイトは、“B.SIHのパンフレット”と“C.SIHについての”の2項目が中心で、それらの中の各小項目についてほぼ全文翻訳しています。
  • “各項目の内容翻訳”では、まずアルファベットの項目のトップページを翻訳し、次にそのトップページの中の小項目を順に翻訳しています。
  • 連絡先は本部のみ記載しています。
  • “A.教材の紹介”の中の“検索エンジン”、“D.このサイトのマップ”、“E.キーワードによるサイト内検索”は省略しています。
特記事項
  • このサイトは、“B.SIHのパンフレット”と“C.SIHについての”の2項目が中心で、それらの中の各小項目についてほぼ全文翻訳しています。
  • “各項目の内容翻訳”では、まずアルファベットの項目のトップページを翻訳し、次にそのトップページの中の小項目を順に翻訳しています。
  • 連絡先は本部のみ記載しています。
  • “A.教材の紹介”の中の“検索エンジン”、“D.このサイトのマップ”、“E.キーワードによるサイト内検索”は省略しています。
感想
  • スウェーデンは、福祉先進国として知られている上に、日本よりインターネットが普及しているそうなので、障害者へのコンピュータやインターネットに関する教育がどんなものか興味を持ち取り上げました。
  • このサイトは、スウェーデン語版と英語版が用意されているほか、各国からの移民が多いらしく数カ国語のパンフレットが用意されています。日本でも今後ますます国際化が進み、在日外国人の増加が予想されるので、このような取り組みも増やして行くべきでしょう。
  • 文部省のような官庁から別個に独立した行政機関で、障害児などの特殊教育に専門的に取り組んでいるところは、さすがに高福祉の国という感じがします。

A. 教材の紹介

http://www.sih.se/engelsk/about/edumat.htm

このデータベースに掲載されている教材やツールは、5カ所の教材センターで選んだものです。すべて海外への販売もできます。製品はSIHのLaromedel支部で開発、製造しています。このページと同じ情報を印刷したカタログもあります。

データベースの検索エンジン

  • URL移転対応等:2004年3月18日

B. SIHのパンフレット

1. SIHのパンフレット

障壁のない障害児教育

このパンフレットには、スウェーデン特殊教育庁・Swedish National Agency for Special Needs Education(SIH)の概要が紹介されています。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、スウェーデン語のパンフレット(1994年版)を用意しています。

知的障害児や重複障害児を持つ移民の両親へのアドバイス

このパンフレットは、多重障害のあることの意味についてや、関係部署の職員への通訳を通しての相談方法についてなどの、役に立つ情報を移民の多い言語(アラビア語、英語、ペルシャ語、セルビア-クロアチア語、アッシリア−シリア語、スペイン語、トルコ語、ソマリア語)で説明しています。

障害のある移民の子供

この印刷物は、主に障害児を持つ移民のために作成されています。子供の発育や、通訳との秘密事項やコミュニケーションの心配事なども含めた専門家への相談についての情報など、さらに重要な連絡先も掲載されています。英語、スペイン語、トルコ語、セルビア-クロアチア語、アッシリア−シリア語、アラビア語、ソマリア語、スウェーデン語版があります。1995年版。

スウェーデンの学校システムと障害児童

このパンフレットは、特殊教育の観点からスウェーデンの学校システムを簡単に紹介しています。英語とフランス語版があります。1996年版。

WWWのデザイン情報(障害者の利用を促進するためのコツとガイドライン)

“WWWのデザイン情報”は、英語版のパンフレットがありませんので、ホームページ上でご覧下さい。

教育用ソフトウエアの開発ガイドライン (障害者の利用を促進するためのコツとガイドライン)

“教育用ソフトウエアの開発ガイドライン”は、英語版のパンフレットがありませんので、ホームページ上でご覧下さい。

  • 2000年5月5日更新

2. WWWのデザイン情報(障害者の利用を促進するためのコツとガイドライン)

はしがき

インターネットから情報を手に入れることができるようになり、障害者であっても新しい世界から疎外されているとは必ずしも言えなくなっています。

しかし、いくつかの問題点もあります。もしあらゆる人が利用できるように考えてデザインしないで、情報伝達を主に画像や映像の表示で行えば、障壁になる可能性があります。

スウェーデン政府特殊教育庁が用意したこのパンフレットには、どのようにして障害者が他の人たちとともに、モニタ上のすべての情報(テキストベースの情報やグラフィックも)にアクセスすることができるかを紹介しています。

SIH 1996年3月

Per Ch Gunvall
Christer Johansson

  • 2000年5月5日更新

障害者とコンピュータ・テクノロジー

この10年で、多くの障害者にとって革命が起きました。コンピュータ・テクノロジーに助けにより、たとえば聴力障害者が電話回線を使ってコミュニケーションをとることが可能になったり、重い視力障害のある人が、音声合成装置や自動点字ディスプレーを使って、コンピュータの画面を直接読むことが可能になりました。ほぼ全身マヒの身体障害者でさえ、息を吹いたり吸ったりしてコンピュータを操作することができます。また音声で操作することも可能です。

新しいチャンス

新しいテクノロジーの出現で、オーディオクリップやビデオクリップでさえ、WWWで送受信可能です。しかしこれは新しい問題と新しいチャンスの両方を示しています。聴力障害者は書かれた情報や画像はアクセスできますが、障害のためにインターネット上のオーディオクリップはアクセスできません。その一方で、ビデオ素材を送受信することで、聴力障害者が手話で情報交換するチャンスを与えることになります。書かれた言葉を使えない障害者は、点字や絵文字のような代替シンボルシステムを使うことがよくあります。これらもWWWを通じて送受信できます。グローバルな情報ハイウエーへのアクセスは、パソコンへの機能的なアクセスを基にしているので、身体障害者もパソコンを使えるようにするべきです。また情報のアクセスにバリアを作らないように、WWWのデザイン時にこういうニーズを取り入れる必要もあります。

  • 2000年5月5日更新

問題点とチャンス

最近のもっとも大きな問題は、テキストではなく絵や画像で情報を伝えるWebページが増えていることです。商業目的のWebサイトは、たくさんのビジュアル画像を使って、より魅力的に見せようとします。テキストのまったくないWebページさえあります。つまり視力障害者は、このページの情報にアクセスできないということです。

画像のないテキスト

多くの視力障害者は、画面上のテキストを直接合成音声や点字に変換する装置を持っていますが、画像の情報を自動的にアクセス可能なフォーマットに変換する装置は今のところありません(おそらく今後もまだしばらくはできないでしょう)。けれども、Webページのデザインに使われるHTML言語には、テキスト文を絵や画像に付け加える機能が組み込まれています。

違うユーザのためのアクセシビリティ

Webページを読むために使われるブラウザプログラムが、目の見える人にはグラフィック画像だけを表示し、視力障害者には説明文を表示するところが最もすばらしい特徴です。
画像の内容を簡潔に要約するこの方法は、テキスト主体のWebページに適していますが、イラストで補足したWebページで、重い視力障害のある人たちに画像の意味を伝えるためには必ずしも必要ではありません。ロゴタイプグラフィックが、これの良い例です。

  • 2000年5月5日更新

アドバイス1 代替テキスト

Webページのデザイナーの多くは、ドキュメント中の絵や画像に短い説明文をつけられるHTML言語のビルトイン機能を利用してきませんでした。この機能は以下の例のように、簡単な作業でできます。

例1
以下のHTML言語のコードが、私たちのサイトのsihlogo.gif(SIHのロゴタイプ)という画像に埋め込んでいます。

<IMG SRC="sihlogo.gif">

画像01は、一般に使われているブラウザでどうみえるかを表しています。
テキストベースのブラウザは、重い視力障害のある人が見るものを説明するために使われます。画像02をご覧下さい。画像があるという情報だけが与えられ、その画像が何を表しているかという情報はありません。

[画像]一般のブラウザでSIHのロゴを表示した場合
【画像01】

[画像]テキストブラウザでは{IMAGE}と表示されている
【画像02】

例2
もしHTML言語の機能を使って、下のように説明文を書けば、

<IMG SRC="sihlogo.gif" ALT="Bild: SIH:s logotype" >

グラフィックベースのブラウザでは次のように表示されます。画像03をご覧下さい。テキストベースのブラウザでは、画像に含まれる説明文を読むことができます。画像04をご覧下さい。視力障害者は画像が表していることについての情報にアクセスすることができ、その画像に非常に重要な情報が含まれているかどうか不安にならずに文章を閲覧し続けることができます。画像の内容を簡潔に要約するこの方法は、テキスト主体のWebページに適していますが、イラストで補足したWebページで、重い視力障害のある人たちに画像の意味を伝えるためには必ずしも必要ではありません。ロゴタイプグラフィックが、これの良い例です。

[画像]一般のブラウザでSIHのロゴを表示した場合
【画像03】

[画像]テキストブラウザでは Bild: SIH:s logotype と表示されている
【画像04】

  • 2000年5月5日更新

アドバイス2 説明文へのリンク

画像が重要な情報を与えているとき、画像のとなりに小さな"D-link"をつけて、説明文を添付することができます。グラフィックベースのブラウザのユーザには、画像のそばに小さな文字でDが表示され、そこをクリックすれば説明文にアクセスできます。


このページの画像の下段右角にD-linkがあります。画像05をご覧下さい。

[画像]一般のブラウザでストックホルムの風景画像4枚を表示
【画像05】

一般の人には、邪魔者ですが、視力障害者にとっては情報を得るために必要不可欠なものです。テキストベースのブラウザでは、画像06のように表示されます。

[画像]テキストブラウザでは風景画像をあらわすテキストとDリンクだけが表示
【画像06】

画像の代わりに、ALTタグ付きのHTML言語に書かれたキーワードを表示します。各キーワードにはD-linkがあり、それを選択すれば画像07のような詳しい解説文が表示されます。

[画像]ブラウザで画像に写っているものを説明しているページ
【画像07】

もちろん、ここにオリジナルの画像に戻るリンクをつけることが重要です。画像08をご覧下さい。

[画像]ブラウザ画面上に画像の説明と、元の画像にもどるリンクを表示
【画像08】

  • 2000年5月5日更新

アドバイス3 オーディオクリップ

D-linkのテクニックは、聴力障害者にも使えます。ほとんど見えないD-linkが、どのようにオーディオクリップのテキストベースの説明を表示するかを画像09で示しています。

[画像]ブラウザ画面上で、童謡のイラストの横にDリンク付きのオーディオクリップのアイコンを表示
【画像09】

"loudspeaker "アイコンをクリックすると、オーディオクリップが再生されます。D-linkをクリックすると、画像10のような説明文が表示されます。

[画像]ブラウザで童謡の歌詞をテキストで表示
【画像10】

ホワイトハウスのWebサイトでは、大統領のスピーチを読むことも聞くこともできます。聞いている最中に、読む方を選ぶこともできます。オーディオクリップに見えるように説明文がついていない場合、聴力障害者が重要な情報にアクセスするには、D-linkのテクニックが役に立ちます。

  • 2000年5月5日更新

アドバイス4 代替テキストページ

グラフィック主体のWebページを作る場合、テキストだけのページも同時に作った方が良いでしょう。各グラフィックページの左上角に、テキストページへのリンクをつけます。ホワイトハウスのWebサイトが、最も良い例です。グラフィックブラウザを使えば、たいへん魅力的なサイトになります。画像11と12をご覧下さい。

[画像]ブラウザでホワイトハウスのホームページを表示
【画像11】

[画像]ブラウザでホワイトハウスのWebサイトのインデックスページを表示
【画像12】

左上角に[Text version]という、リンクがあります。これがテキストベースのブラウザのユーザにとっての、最初の情報になります。

テキストの情報に加えて、画像の外観をテキストで説明した情報もあります。この情報も、別の装置を使って、音声や点字に変換する事ができます。[Text version]をクリックすると、画像13のように表示されます。

[画像]テキストベースのブラウザで、ホワイトハウスのテキスト版のページを表示
【画像13】

ここにある情報は、視力障害者にとって必要不可欠なものです。この情報は、音声や点字に簡単に変換できます。ここに表示される最初の情報が、[Graphic version]という並行するグラフィックページへ戻るリンクです。画像14をご覧下さい。

[画像]ブラウザで、[Text version]のホワイトハウスのページを表示
【画像14】

  • 2000年5月5日更新

WWWの未来

これから未来に向けても、書かれた文章が必ず情報伝達の主流になるでしょう。しかしインターネットの普及で回線容量が増大し、画像やオーディオ、ビデオクリップを送受信することができるようになってきました。

書かれた文章を扱いづらい障害者にとっては、これは革命的なことです。字を読むことはできないが、話したことを理解できる知的障害者は、理解できる形式での情報にアクセスすることができます。(例えば、アメリカ大統領の演説のように)

代わりの意思伝達方法を使う人は、点字やピクトグラムのような連続したシンボルイメージを使って、情報にアクセスすることが可能で、また聴力障害者は、手話を使って情報にアクセスすることが可能です。

すべての人のためのアクセシビリティは、すべての人の責任
アクセシビリティ自体のテクノロジーが、代替Webページのデザインに障害となることはありません。このテクノロジーを将来使うか決めるのは、単に知識、やる気、経済的な問題です。

この短いメッセージを読んで、ちょっとした調整で障害者のアクセスを増やすことができることがわかればいいと思います。そしてこの将来の可能性についての文章を読むと、何か考えさせられるでしょう。

いつ頃このようなWebページを見られるようになるでしょうか?

  • 2000年5月5日更新

追加情報

ここにはWebページのデザインに役立つ情報ソースがあります。

Basic HTML(HTMLの基礎)

Laura Lemay著。HTMLを使ったWebパブリッシングを1週間で学ぶ。1995年出版。

Disabled persons and World Wide Web(障害者とインターネット)

Gregg C. Vanderheiden著。ウィスコンシン大学トレースセンターの障害者のアクセスを増やすための、HTMLページのデザイン。
WAI Accessibility Guidelines
http://www.w3.org/TR/1998/WD-WAI-PAGEAUTH-0203

Computer-based educational materials for the disabled(障害者のためのコンピュータでの教材)

SIH Laomedel Datapedagogen
http://www.sih.se/dataped.htm
Klerkgatan 16, 702 25 OREBRO, Sweden Tel +46-19-124466, Fax +46-19-124469, Text tel +46-19-106144, E-mail.datapedagogen@sih.semailto:datapedagogen@sih.se
URL: http://www.sih.se/dataped.htm

Bliss symbols(点字)

SIH Laomedel Box 21071, 418 04 GOTEBORG, Sweden Tel +46-31-502500, Fax +46-31-502528, Text tel +46-31-502522

Pictograms(ピクトグラム)

SIH Laomedel Nygatan 18-20, 903 27 UMEA Sweden Tel +46-090-171900, Fax +46-90-171930, Text tel +46-90-171910

Sign language on digital video(デジタルビデオでの手話)

SIH Laomedel Klerkgatan 16, 702 25 OREBRO, Sweden Tel +46-19-105490, Fax +46-19-6111007, Text tel +46-19-106144

  • 2000年5月5日更新
  • URL移転対応等:2004年3月18日

3. ソフトウエアのデザイン

はしがき

障害があるからと言って、新しい教育用ソフトウエアから遠ざかると言うことではありません。それどころか、コンピュータテクノロジーのおかげで障害者たちは、同級生と同じ教材を使って勉強することができます。

しかしながら、障害もあります。テキストの説明文が付いていない画像は、視力障害の児童にとって問題になります。あるいは、マウスだけで操作するソフトウエアは、肢体障害の児童が操作できない可能性があります。

SIHが編集した本書の中で、ソフトウエアをデザインする際に考慮に入れるべき、いくつかの原則を概説しています。ソフトウエアのデザイン時にそれらを取り入れれば、より多くの人たちが使えるようになるでしょう。

SIH 1997年6月

Lars Karlsson Stig Andersson

  • 2000年5月5日更新

障害者のための適応

ここ10年は、障害のある多くの児童にとって、革命となりました。

たとえば、重い視力障害のある児童は、音声合成装置や点字ディスプレーを使って、画面から直接本や新聞を読むことができます。またタイプライタとしてコンピュータを使い、作成した文書を点字出力や普通に印刷することができます。

身体障害の児童は、ほとんど完全にマヒしていてもコンピュータ上でページをめくることができます。また特別にデザインされた入力装置を使えば、紙と鉛筆では無理でも画面上に自力で字を書くことができます。

テクノロジーの発達につれて、障害のある児童がより多くアクセスできるために適応させることが増えてきています。またそれと同時に、ソフトウエアの初版からこれらの機能を付加することも増えています。ソフトウエアのデザインの初期段階で、これらの意見を反映させることは重要です。

障害者のために適応することによって、どうなるでしょう?

  • より多くの人たちが使えるようになります。
  • ソフトウエアの販売数が増加します。
  • 障害のある児童のための教材の種類が増えます。
  • クラス全員が同じソフトウエアを使って勉強でき、障害児により高い社会的な価値を与えると同時に、施設や教師にもそれを与えることができます。
  • レイアウトをわかりやすく柔軟性を持たせることで、障害を持たない人も含め、すべての人が使 いやすくなります。
  • 2000年5月5日更新

ビジュアル

ソフトウエアのビジュアル部分を適応させるのは、視力障害のある児童のためです。直接的に、あるいは点字ディスプレーや画面の拡大表示ソフトやテキストの読み上げソフトなどの支援装置を使ったいくつかの方法で、ソフトウエアの使い方を簡単にすることができます。視力障害者だけでなく、以上に述べた方法は、視覚障害者にとっても役に立ちます。

色設定

たとえば、ワープロソフトを使うとき、白地に黒の文字で使用する人が多いですが、他の色の組み合わせの方が使いやすい人たちもいます。組み合わせが多ければ、自分にあったものが見つかるはずです。色の変更ができれば、別のワープロソフトでも操作できるでしょう。

テキストと画像の見やすい表示

文字の形とサイズは、見やすさに大きく影響します。したがって、フォントの種類と大きさを変更できなければなりません。また画像はサイズと位置によって、わかりやすさが決まります。それらが合っていなければ、見にくいことがよくあります。

ふさわしい情報量

あまり情報量が多すぎると画面のレイアウトがわかりにくくなる危険性があります。表示された情報から選ぶとき、希望の情報を選べない可能性が高まります。

すべてテキスト形式で保存する

読み上げソフトなどが使えるように、画像形式ではなく、テキスト形式で保存することが重要です。

自動閲覧

短時間で画像や情報が変わると理解しにくいので、設定できるようにするべきです。画面が急激に変化したり、きらきら光るとてんかんなどの児童に大きな影響があります。そのためそのような機能のスピードも変えられるようにすべきです。

標準のマウスポインタを使う

標準のマウスポインタを使えば、マウスポインタの色とサイズを変更できる標準ドライバを使うことができます。

  • 2000年5月5日更新

音声

デジタル音声や合成音声を付けることで、視力の障害のある児童や読みにくい児童たちが、わかりやすくなります。しかし同時に、音声に代わる媒体がなければ、聴力や聴覚の障害のある人たちにとってさらに困難になります。そのため、そういう問題点をソフトウエアのデザインの段階で、取り入れることによって解決しています。

テキストを音声カードに書き出す

声を出して読む代わりに、書き出したテキストを受け取ることができれば、視力の障害のある人や読み書きの障害のある人にとって、大きな助けになります。それに色を付けたり、アンダーラインを引くことができる点で、便利なときがあります。テキストを見せずに読むことさえ、代わりになることもあります。

音声情報付きの書かれたテキスト

聴力聴覚障害者が、話されることから情報を得ることは、困難か不可能なことです。そういう人たちにとっては、画面上にテキストが表示されるのと同時に音声でテキストを受け取ることが必要です。

書かれたテキストを合成音声で読み出す

視力障害や読み書きに障害のある児童にとっては、書いたものを聞くことによって非常に役立つことがあります。児童が自由に書いたテキストでも、音声合成ソフトを使って自分で聞くことができます。

音声の良し悪し

注意を引いたり終わりを示すように、ある事柄を説明するために音声を用いるソフトウエアがあります。しかしこれは、聴力や聴覚の障害を持つ児童にとって、ほとんどまたはまったく役に立ちません。そこで、一例として音声を視覚的に目立つものに変換する方法があります。

  • 2000年5月5日更新

理解力

学習困難や精神遅滞などの障害のある児童にとって、ソフトウエアで与えられる情報を理解しにくいことがあります。情報量を調整して不要な部分を選別します。

情報の適合

一つを若年層向けに短く簡単に、もう一つは年輩向けに詳しくというように、テキストを異なるバージョンにして利用します。違った設定をして、難易度や数字の間隔などを変更します。このように、すべての情報がみんなに使える必要はありません。ソフトウエアで特別に調整する必要はありませんが、よく使う情報は別のソフトウエアとして作成します。これは、必要ではない人が誤って調整しないようにするために行われます。自分だけの練習をするソフトウエアを開くことで、アクセシビリティが増えるかも知れません。練習を組み立てる場合、以上のようなことがとても影響を及ぼします。

シンボルにテキストをつける

シンボルは理解しにくいことがありますが、テキストを付けたり声に出して読めば、かなりわかりやすくなります。

同じ位置で同じ機能

もし見るべき場所がわかれば、簡単に見つけることができます。主に他のコンピュータソフトと同じ機能を使う場合、シンボルの機能をより理解しやすくなり、また他のコンピュータソフトでも同じ画面の位置に戻って同じ機能を使うことができます。

素早い反応

操作中での間違いをできるだけ避けなければなりません。クリックするとすぐに反応するか、何も反応しないかのどちらかしかありません。一秒たりとも待ってくれません。これは混乱を起こす多くの原因の中の一例です。

  • 2000年5月5日更新

実用的な操作法

マウスやそれと同じようなタイプのコントロ−ル装置の操作に、問題のあるユーザがたくさんいます。これを容易にするには、すべての操作をキーボードで実行できるようにするのが、一般的です。

マウスコントロール以外の方法

すべての機能をキーボードで実行できるようにするためには、ソフトウエアや装置をつけなければなりません。

キーボードのタイプを選ぶ

キーの間隔が近いものや離れたものなど、自分にあったタイプのキーボードを選ぶことが重要です。

数個のキーでコントロールできるソフトウエアでは、標準のキーを使うことをお薦めします。標準キーを5個使用する場合、矢印キーを移動用にリターンキーを選択の確定に割り当てると良いでしょう。また、標準キーを2個しか使用しない場合は、スペースバーを移動用に、リターンキーを選択の確定に割り当てます。

標準のマウスポインタを使う

標準のマウスポインタを使えば、マウスドライバでマウスの感度や加速度を変えることができます。これは、特殊なコントロール機器を使用するときに便利です。

双方向性のあるソフトウエア

他にも入力補助ソフトウエアがあります。たとえば、スペルチェック、語句予測、スクリーンキーボードなどの補助ソフトウエアです。しかしこういうソフトウエアを使用すると、システムのトラブルが起きやすいので、技術的な問題をクリアすることが重要です。

一時休止

ゆっくり作業する児童には、あとで続きの作業が再開できるように、いつでもソフトウエアを途中で一時休止できるのが良いでしょう。

  • 2000年5月5日更新

援助

SIHでは、情報収集して一元管理したり、様々な障害のある子供、青少年、成人たちに合わせた独自の教育用コンピュータソフトの制作配布をしています。長年にわたり、異なるタイプの肉体的なアクセシビリティの問題、たとえば教育ソフトを障害の程度によってうまく調整するための知識を蓄積してきました。

障害のある児童に教えるために使われるソフトウエアを提供するため、ユーザに合わせた新しい製品の作成に必要な援助をします。またその他にも以下のような援助をします。

  • 新しい教育ソフトのデザイン時に、障害のある人のアクセシビリティを増やす工夫をアドバイス
  • 既製の教育ソフトの批評や、障害のある人が利用しやすくするための改造の助言
  • 障害者用ソフトウエアを使いやすくする最新技術情報の収集
  • 私たちが支援する人たちに役立つソフトウエアなどの紹介や販売
  • 2000年5月5日更新

C. SIHについて

http://www.sih.se/engelsk/about/aboutsih.htm

1. This is SIH

スウェーデンでは、学校の責任は国と地方自治体にあります。国が全体の目標を策定し、実行されているか監査します。地方自治体は、確実に目標達成するように学校を指導する責任を負っています。

障害児や児童に良い教育を提供するためには、特別な資格や特別に彼らに合わせた教材が必要ですが、個々の地方自治体に必要な特別資格を与えられるとは思われません。なぜなら国が、SIHを通じて障害児や児童のための公立の学校や幼稚園に指導的援助をしているからです。

我々のプログラムや特別な資格が、この分野での地方自治体のプログラムになることはありません。

プログラムの詳細はこちら

  • 1998年5月28日更新

2. プログラム

  • 特殊教育のアドバイスとサポート-スウェーデン中のアドバイザーの組織から
  • 特殊教育用教材
  • 特定学校助成金(SIS)の配分
  • 学校運営-Tomtebodaリソースセンターと同様のスウェーデンの特殊学校
  • 2000年5月5日更新

特殊教育のアドバイザー

SIHは、22カ所のオフィスを拠点に特殊教育についてのアドバイスをする支援をしています。ここには以下の分野の資格を持ったアドバイスチームがいます。

  • 身体障害
  • 視力障害のある児童
  • 視力障害児
  • 重複障害者(特定のオフィスのみ)

聴力障害の児童には、郡の聴力診療所と協力します。また移民の障害児童と同様に、聴力視力障害者の支援活動もしています。

主な仕事
アドバイザーは学校職員や児童や両親たちと共同で、障害児や児童の発達の可能性を促進し改善するために活動しています。特殊教育のアドバイザーたちは、いつも障害児教育のニーズをモニターし評価しています。評価は、方法、教材、技術支援、個人援助などの専門家の助言をもとに行っています。彼らは、聴力視力障害者のためのプログラムに関して、地方自治体や地方の協議会に似た助言をしています。

さらにアドバイザーは、スウェーデンの特殊教育学校、リソースセンター、資格センターなどでの活動についての情報提供もしています。

さらにアドバイザーのもう一つの重要な職務は、学校当局に対し、障害児童のためのプランニング資料や発達プログラムと、そしてそれらの評価を助言し支援することです。そして彼らが持つ情報を伝授し、教育活動を継続することです。

  • 2000年5月5日更新

特殊教育用教材

SIHでは5カ所の開発センターで、特殊ニーズのある児童のための、特殊教育用教材やコンピュータプログラムを開発、製作、販売しています。なお助成金を障害児童のための教材の外注製作に配分します。

SIHは以下のような方々のための教材を開発、製作しています。

  • 視力障害児童
  • 移動不可能児童
  • 学習障害児童
  • 聴力障害児童
  • 重複障害児童
  • 移民の障害児童
  • 教育用ソフトウエアを要する障害児童
教材データベース
SIHの特殊教育用教材は、国際基準に適合し、英語版のデータベースで検索できます。
  • 2000年5月5日更新

特定学校助成金

年度ごとにSIHは、特定学校助成金(SIS)とよばれる教育での特殊プログラムへの経済援助を行っています。SISは、地方自治体が開始する、以下のような方々のためのプログラム費用に使われます。

  • 義務教育の学校や中学校で、障害があるかあるいは特別に助けを要する児童
  • 機能の減少を伴う重症の学習障害のための特殊学校に通う児童
  • 病院あるいはそれと同様の施設で、特別の指示を受けている義務教育学校に通う児童

SIHは、基金の配分を決定しています。特定学校助成金、障害児童とその学校の状況に大きな役割をはたしています。

  • 2000年5月5日更新

学校運営

SIHは、特殊教育学校のネットワークの一部でもあるTomtebodaリソースセンターと同様に、8校(聴力、視力、言語障害児童などのための学校)を運営しています。特殊教育学校全校に、リソースセンターや特殊教育センターが併設されています。

  • 2000年5月5日更新

3. 連絡先

SIH本部

  • 電話+46-611-887-70
  • Fax +46-611-268-66
  • Text phone +46-611-263-55

 

  • 2000年5月5日更新
  • URL移転対応等:2004年3月18日

※ 詳しい内容につきましては、原文サイトでご確認・お問合せください。

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