はあとリンク 翻訳館 2000年度 翻訳チーム

翻訳チーム

プロップ翻訳チームのメンバーを紹介します。それぞれプロップステーション翻訳セミナー卒業生です。第1期は1997年10月、第2期は1999年4月からそれぞれ1年間行なわれました。

戸川 秀樹(とがわ ひでき)

  • 1952年生まれ 翻訳講座1期生
  • 障害名 両下腿切断、両手指一部切断

[写真]戸川秀樹

プロジェクトが発足して3ヶ月、メンバーの環境やその障害についてもほとんど知らないまま、ホームページの立ち上げまできました。チームのコーディネートも、仕事としての翻訳も初めてでしたが、障害者が社会に参加する上で、パソコンが非常に有効な道具であることを証明する挑戦だと思っています。

現在のところ、主にメンバー各自の選択で情報紹介していますが、このホームページ立ち上げをスタートとして、今後は、このページを見てくださる方のリクエストに応じるなど、幅広い対応ができればと考えています。

武者 圭(むしゃ けい)

  • 1965年生まれ 翻訳講座1期生
  • 障害名:視覚障害(両眼とも光覚)
  • 1995年に国立音楽大学大学院音楽学専攻を修了。

[写真]武者 圭

今回のプロジェクト作業に参加して

特に欧米の様々なサイトを見ていて、社会福祉は政府機関や教育機関が基本になっていると感じました。日本ではボランティアや障碍者団体が、実際の行動を行っているのが現状です。東西の基本的な考え方の違いを、考えずにはいられませんでした。

池田 雅一(いけだ まさかず)

  • 1962年生まれ 翻訳講座2期生
  • 障害名 頚髄損傷による四肢麻痺

なにしろこういう作業は初めてで、最後までちゃんとやり遂げられるか不安一杯で作業を始めました。このプロジェクトの主旨がよく理解できないまま海外サイトを検索し始めたので、たくさんの中からどういうサイトが適当か、役に立ちそうかを見極めるのに苦労しました。そして翻訳作業を進めながら、徐々に要領をつかんでいったという感じでした。

一日のうちでベッド上で過ごす時間が長く、パソコンに向かえるのが2-3時間が限度で、そして体調を崩すことも多くさらに養成講座の課題も提出しなければならないときもあり、期限に間に合うかどうか心配でパニック状態の毎日でした。愛用のMacもご機嫌をそこなう時がよくあり、ヒヤヒヤの連続で、無事に終わってホッとしました。しかし私のせいで、戸川さんやみなさんにいろいろ迷惑をかけ申し訳なく思っています。今後は、音声入力ソフトや翻訳支援ソフトなどを使ってもっと速く翻訳作業を進められるように、環境を整えていきたいと考えています。

西村 薫(にしむら かおる)

  • 1952年生まれ 翻訳講座2期生
  • 20年来の慢性関節リウマチにより、両膝両股関節に人工関節置換手術を受け、現在障害2級

[イラスト]西村 薫

プロップ・ステ−ションの「第2期翻訳者養成セミナー」受講生として1年間の講習を受け、先日、無事終了することができました。今回、幸運にも講習期間中から翻訳チームのメンバーに加えていただきました。翻訳作業はサイトをインターネットで検索することから始まりましたが、どのようなサイトが役に立つのか取捨選択に迷うところです。アメリカを中心とする膨大な数の障害関連サイトに圧倒されながら、積極的なチャレンジ精神に刺激も受けています。1日中パソコンに向かう仕事は結構ハードですが、MLを通じてのチームワーク作業なので心強く、少しでも良い翻訳ができるよう心がけたいと思っています。

前田 慎一(まえだ しんいち)

  • 1951年生まれ 翻訳講座2期生

[イラスト]前田慎一

私は高分子加工メーカーで材料開発の研究に携わってきました。その間、コンピュータのシステムエンジニアを少し経験しました。一方で、十数年前から慢性腎炎で食事療法をしておりましたが、数年前に腎不全となり、現在人工透析をおこなっています。週3回病院に通院しているため、病院がマイホームのような生活です。病院関係の多くの人々に支えられて頑張っている毎日です。私も少しでも社会に貢献できるように、プロップステーションを通じてインターネット翻訳に関わるようになりました。

コンピュータ支援技術をできるだけ多くの人に利用してもらえるように様々なサイトを紹介したいと考えています。

松井 一好(まつい かずよし)

  • 1955年生まれ 翻訳講座2期生
  • 先天性骨形成不全症のため、車椅子を使用。

[イラスト]松井 一好

プロジェクトに参加しての感想

「障害(者)」と「コンピューター」の2つのキーワードだけで検索した結果、ヒットしたサイトの量と質には、正直いって驚きました。海外でのこの分野の充実ぶりは、これほどなのかと羨ましくも感じられました。とはいえ、アメリカ合衆国などの英語圏で有用な情報が、そのまま日本で暮らす障害者や、障害者と共に学び働いている人たちにとって有用であるとは言えない場合もあり、また私自身も日本での障害児教育などの現状には疎くなっていることもあって、紹介するサイトの選択や内容の取捨には悩むこともありました。翻訳をお読みになったかたの感想を聞かせていただければ、幸いです。

  • 最終更新日:2000年5月7日

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