加藤勝信さん(衆議院議員・総務会長)とチャレンジドの多様な働き方について意見交換しました

2018年10月14日

10月12日(金)午後
衆議院第二議員会館にある加藤勝信さんのオフィスを訪問しました。

このたびの組閣で、総務会長に就任された加藤勝信さんから
「チャレンジドの雇用・就労促進について、相談に乗ってもらえませんか?」
というメールをいただき、意見交換のために訪問させていただいたものです。

霞ヶ関の各省で起きた
「障害者雇用率水増し問題」の渦中で厚労大臣の職を離れたことから
総務会長として「課題解決」に向けてアドバイスを求められたものです。

厚労大臣の前の「働き方改革担当大臣」の時代に
真剣にチャレンジドの多様な働き方を模索した加藤さんは
「働き方改革の考え方」に「(チャレンジドの)在宅ワークを推進する」
と明記し、そのことによって

「介護を受けながらでも、ベッドの上にあっても、ICTを活用して働き、
タックスペイアーになりたい!」
「誇りを持って働きたい!」
という重度のチャレンジドたちの
想いと実践が、ソーシャルな位置づけを得たのです。

四半世紀にわたって「補助金のない第二種社会福祉法人」として
プロップ・ステーションが取り組んできた「チャレンジドの在宅ワーク」が
公的認知を受けた・・・といえる瞬間でした。

そして昨年10月から、
プロップ・ステーションの地元自治体である「兵庫県」「神戸市」とともに
「チャレンジドの在宅ワーク推進」の取り組みを開始したんやけど
そういう経緯の中で加藤勝信さんとナミねぇは
「チャレンジドをタックスペイアーにできる日本」
というミッションを共有してきた同志といえます。

訪れた加藤さんのオフィスは
総務会長就任を祝す「胡蝶蘭」や「薔薇」などで埋まっており
その香りで胸が苦しくなるほど!(笑)
また各省の次官や官僚の皆さんが次々と「ご挨拶」のために訪れて
秘書の皆さんは、てんてこ舞いをされてました。

約束の時間ぴったりに「ナミねぇ、入って!」と声をかけていただき
約30分間、加藤さんと意見交換をしました。

☆プロップ・ステーションのミッションと、新しい取り組みについての報道記事

◎2018年9月5日 読売新聞
この記事はこちらでお読みいただけます。

◎2018年9月6日 産経新聞
 この記事はこちらでお読みいただけます。

報道各社からのインタビューに答え、記事にも書かれたように
私は、今回の「雇用率水増し問題」は
雇用率制度そのものが約70年間にわたって
「一人一人の能力や働く意欲よりむしろ、チャレンジドを数字でカウントして
その数字=ポイントの達成を義務化し、数年ごとにポイントをUPしていく」
という一本道しか歩んで来なかったことに、物足りなさを感じていること。
プロップ・ステーションの活動を支えてきたチャレンジド仲間たちの多くは重度障害であり
最近では発達障害や自閉症など職場でのコミュニケーションの困難性を持つ人など
職安の窓口でも「働けない人」「求められることのない人」「継続雇用の難しい人」と
決めつけられた経験を持っていることなどから、
問題が表面化したことをむしろ奇貨として、雇用率制度だけでなく
「多様な働き方のできる制度を新たに生み出すことが必要」
と、意見を述べました。

そして水増し問題への取り組みおよび、雇用率制度そのものの維持については
厚生労働省にしっかり取り組んでいただき
「ICTを駆使した多様な働き方」については
情報通信技術の進化のスピード感を思うと、経済産業省や総務省
「タックスペイアーに」というミッションにおいては財務省などの
「知見も生かして」
政府全体で取り組んで行かれる必要があるのでは
ということを提案させていただきました。

中央省庁だけに任せるのではなく
プロップ・ステーションの本部のある「兵庫県」「神戸市」では
(報道記事にあるように)全国の自治体に先駆けて、
自治体の新たなミッションとして「在宅ワーク推進」への行動を起こしている
というお話もしました。

またプロップ・ステーションは日清製粉とともに、厚労省、総務省、農水省と連携して
10年以上「スウィーツの世界で活躍できるチャレンジド」を生み出す活動を展開してるけど
全国各地の様々な場所で、様々な人や組織が、
多様な働き方を生み出す活動を展開しており
そのような取り組み一つ一つが「日本の元気」に繋がっているので
「しっかりした顕彰制度などもあるといいね!」というお話もしました。

意見交換を終え
お部屋に飾られた花瓶の一つを加藤さんが私のそばにひっぱってこられて
「ナミねぇの古希のお祝い代わり!」と冗談を言い合いながら
「記念撮影」をさせていただき、衆議院第二議員会館を後にしました。

チャレンジドであれ女性であれシニアであれ、
一人一人の力を生かす、というのは
口で言うのは簡単やけど困難な道です。
一人の政治家、一人の国民の力で成せることではないけれど
それを心から目指し、行動する政治家と国民がいなければ
道は閉ざされてしまうと私は思っています。

この道を
広く、太くして行きたい!!
と思う私です。

<by ナミねぇ>

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