高円宮妃久子殿下をお迎えし 「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京 修了式・成果発表会」を開催しました。
2009年12月7日
11月30日(月)、高円宮妃久子様をお迎えし「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京 修了式・成果発表会」を、ウエスティンホテル東京で開催しました。超一流のシェフたちから技とレシピを学んだ修了生のチャレンジドたちに、鳩山総理からも激励のビデオメッセージが寄せられました。
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神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・ステーションと日清製粉株式会社の共催により、多くの関連企業や超一流のパティシエたちの協力を得て、昨年6月に発足以来「スウィーツの世界で活躍するチャレンジドを生みだそう!」を合言葉に活動を続けています。
ナミねぇ 開会の挨拶
指導にあたるのはオーストリア国家公認マイスターで株式会社モロゾフ・テクニカルディレクターの八木淳司さん、フランス菓子店「ノリエット」の永井紀之シェフ、神戸「ブーランジェリー・コム・シノワ」の西川功晃シェフ、ウィーン菓子店「コンディトライノイエス」の野澤孝彦シェフという夢の顔合わせで、半年間にわたりマドレーヌ、木イチゴとヨーグルトのムース、チョコレートムース、ヌスボイゲル、ケーゼゲバッケン、ポテトパン、ベーコンとチーズのガレット、ブッシュ・ド・ノエル・マロン、スペキュロスといったスウィーツとパンのカリキュラムを製作実習してきました。今日は、記念すべき修了の日を迎えたチャレンジドたちにとって、学習の成果を発表する貴重な栄誉ある場でもあります。
午後6時から修了生たちが一足早く会場に到着し、所属する作業所ごとのテーブルに卒業製作のスウィーツを飾り付けました。成果発表会で審査され最優秀賞が決定されるので、生徒たちの表情は真剣です。それぞれが思い思いのデコレーションで用意したケーキやパンをセットしました。
日清製粉 佐々木社長の挨拶
午後7時、高円宮妃久子様のご到着を待って修了式が始まりました。まずナミねぇが主催者より挨拶をいたしましたので、以下ビデオにてご紹介させていただきます。司会進行は日清製粉の田子敏也課長です。
つづいて共催者である日清製粉株式会社の佐々木明久取締役社長の挨拶がありました。
ここで高円宮妃久子様よりお言葉を賜りました。妃殿下にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
高円宮妃久子様よりお言葉を賜りました
久子様とは、ナミねぇが今年3月に米国大使館より「日本の勇気ある女性賞」を戴いたときに初めてお目にかかり、その後天皇皇后両陛下のお招きで春の園遊会にお伺いした時にも親しくお声をかけていただきました。
そして10月に神戸ファッション美術館特別展を鑑賞にいらした際に、KSC修了式のご招待状をお渡しした時は「チャレンジドが誇りを持って働ける社会が必要です」と真剣にお話し下さった久子様でしたが、この度のご臨席が実現しナミねぇはほんとうに嬉しく思いました。
神戸ファッション美術館特別展示「ホリ・ヒロシの華麗なる舞台・映画衣裳と人形たち〜天から陽気が降ってくる〜」の内覧会で高円宮妃と再会しました!
鳩山総理ビデオメッセージ
鳩山由紀夫内閣総理大臣からはビデオメッセージをいただきましたのでご紹介しましょう。
カンバラ アメリカンセンター館長のご挨拶
ご来賓のアン・カンバラ アメリカ大使館アメリカンセンター館長からもご挨拶を戴きました。
また、アン・カンバラさんが、会場で撮影されたとっても素敵な映像をYouTubeでご紹介戴いています。こちらでご覧いただけます。
つづいてご後援組織の皆様にもご登壇戴きました。まず水田邦雄厚生労働事務次官よりご挨拶を戴きました。
次に井出道雄農林水産事務次官よりご挨拶を戴きました。
東京都からは芦田真吾 東京都障害者施策推進部長にご挨拶戴きました。
神戸市からは矢田立郎神戸市長がご遠方を駆けつけてくださりご挨拶戴きました。
兵庫県からは井戸敏三兵庫県知事がご祝辞を下さり、森哲男兵庫県東京事務所長に代読戴きました。
厚労省水田次官 農水省井出次官
東京都芦田部長 矢田神戸市長
ご来賓、ご後援組織の皆様のご挨拶の後、修了証書の授与が行なわれ、KSC講師の先生方が壇上に揃うなか、代表して八木淳司マイスターから修了生一人ひとりに修了証書が授与されました。修了生たちはKSCのエプロンを身につけ、半年間の講習を立派に成し遂げた自信を胸にして修了証書を受け取りました。そして講師の先生方からもご挨拶を戴きました
高円宮妃殿下を囲み修了生と講師、主催者による記念撮影
このあといよいよ成果発表会が行われ、高円宮妃殿下をはじめとしてご来賓の皆さんが修了生がこの日のために心を込めて作り上げたスウィーツをひとテーブルずつ回りながら試食されました。高円宮妃殿下はすべての修了生ににこやかにお声をかけられながらご試食をされ、ご感想を述べられたりご質問なさったりして、最初は緊張した面持ちだった修了生たちでしたが、妃殿下を前にして喜びあふれる笑顔で受け答えする姿がとても印象的でした。
成果発表会風景
試食した皆さんからは口々に「美味しい!」「すばらしい!」の声が聞かれ、ナミねぇは今年のKSC in 東京の成功をほんとうに嬉しく思うとともに、すばらしい結果を成し遂げたチャレンジドたちがたいへん誇らしく、その頑張りに心よりの敬意を表します。
栄えある最優秀賞に選ばれた菊池由香さん(中央マイクの前)
皆さんの試食の後、講師による審査が行われ本年度修了作品の最優秀賞が発表されました。栄えある最優秀賞に選ばれたのは「パン工房ひよこ」(神奈川県)に所属する菊池由香さんです。菊池さんにはアメリカ大使館のカンバラさんと農水省の井出次官より盾と記念品が授与されました。
成果発表会が終了した後引き続き懇親会が開催され、ご出席いただいた来賓の皆様と修了生、サポーターの皆さん、そしてKSCをこれまで温かくご支援くださった企業の皆さんをはじめ支援者の方々が、ウェステ ィンホテルのディナーを楽しみながら親しく懇談を続けました。
懇親会風景
懇親会でも、応援に駆けつけて下さった皆さんから温かいご祝辞を頂戴しました。何度かナミねぇを講演に招いて下さった、連合非正規労働センター総合局長の山根木晴久さんは、連合 古賀会長からのメッセージを読み上げて下さり、財務省にお勤めの頃からナミねぇの友人でありプロップ支援者でもある岸本周平衆議院議員からも熱い激励を戴きました。日本セルプセンター 川俣宗則会長からは、ご祝辞とともに新たに作業所や授産施設の製品をネット販売する計画が発表されました。
大勢のKSC支援企業の皆さんも駆けつけて下さいましたが、代表してマイクに向かわれた日東商会 川口淳太郎社長、平瀬フーズ 平瀬力社長、三井製糖 倉橋民雄副社長から「これからも、応援し続けますよ!」という心強いご祝辞をいただきました。
元総務大臣の増田寛也さんは、テレビの生出演を終えて懇親会から参加され、試食したスウィーツの美味しさに、驚きと喜びのコメントを下さいました。増田さんの奥様満喜さんは、講習会に何度も足を運んで下さって、チャレンジドたちの学ぶ姿を応援し続けて下さっていたので、「今日は、本当に嬉しい!」と、我が事のように喜んで下さいました。
連合 山根木局長 岸本衆議院議員 日本セルプセンター 川俣会長
日東商会 川口社長 平瀬フーズ 平瀬社長 三井製糖 倉橋副社長
増田元総務大臣 近藤シェフ
懇親会ではナミねぇより来年度からのKSCの展開もご紹介しました。プロップ・ステーションが培ってきたICT(情報コミュニケーション技術)利用の取り組みをフルに活用し、インターネットを使用した遠隔講習で全国のチャレンジドにKSCで学ぶ機会を持ってもらうことや、日本の女性パティシエの草分け的存在のフランス菓子「ラ・シュエット」の近藤冬子シェフが講師陣に加わっていただくことなどを発表させていただきました。
またKSCでは「福祉だから」の視点ではなく、「本当に美味しいから売れる商品」を目指してたくさんの企業から最高品質の製菓材料を無償でご準備いただきました。この日はこうした支援企業の皆さんにもお集まりいただき、チャレンジドたちの頑張りをともにご祝福いただきました。
製菓材料提供でお骨折りいただいた支援企業のみなさんと
本年度の「KSC in 東京 チャレンジドプログラム vol.2」はおかげをもちまして無事終了させていただきました。ナミねぇはあらためてご支援くださいましたみなさまに厚く御礼を申し上げます。またそれぞれがたいへんご多忙のなか、チャレンジドの指導をすべてボランタリーに引き受けてくださり、最高の結果を導いてくださった八木マイスター、永井シェフ、西川シェフ、野澤シェフの各先生方にも心から感謝の気持ちを表します。
そして昨年のKSC発足以来、全社を上げて運営にご協力いただいております日清製粉のみなさまには、正田修名誉会長、佐々木明久社長を先頭にたくさんの社員の方々に熱い熱い応援をいただきました。ここに厚く御礼申し上げますとともに、KSCのさらなる発展に向けてわたしたちは全力で進んでゆく所存ですので、どうか引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
どうか皆様、KSCの今後の展開にご期待くださいね!
by ナミねぇ
修了記念写真
KSC講師の先生方(左から八木マイスター、野澤シェフ、永井シェフ、西川シェフ、近藤シェフ)
大河原梢さん(左)、伊藤政代さん(右) 菊池由香さん
小島幸夫さん
斉藤健さん(左)、森田栄一さん(右)
細谷祐仁さん 昨年度卒業生の中務亮さん(左)、内海友人さん(右)
吉山瑞希さん