スペシャル・レポート  「ナミねぇ、春の園遊会に招かれる」の記

2009年4月21日

4月16日(木)午後、初夏を思わせる日差しの中、天皇皇后両陛下が主催される「春の園遊会」が赤坂御苑で開催され、ナミねぇもお招き戴いて出席しました。

[写真]写真スタジオにて(クリックして大きな写真も見てね!)

ドレスコードは「女性は訪問着、男性はモーニングの方が多いです」と事前に教えてもらったので、いつもジーパンのナミねぇも「こういう機会に着物体験しておこう!」ということで、京都に住む姪っ子(お母さんが着付けのお師匠さんだった)にお店を紹介していただき、生まれて初めて「正式な訪問着」を着て出席しました。

その訪問着は、全体がシックな銀ねずみ色で、裾模様として金銀の華やかな鶴が舞うというモダンな柄のを選び(勿論、レンタルですぅ、ははは)プロップ東京オフィスのあるビル3Fの美容室で着付けをしてもらって、まずは記念撮影!

車で赤坂御苑に着き、受付で係の女性から帯に名札を挟んでもらって、御苑内に。

[写真]赤坂御苑お庭にて

都内に、こんなに広大で手入れの行き届いた日本庭園があるなんて・・・しかも、今日は大勢の人が集っているにもかかわらず、賑わいを包み込んだ静謐さに、心が洗われるような佇まいのお庭でした。

殆どの方が夫婦で出席してはったんやけど、私は一人やったので「宮内庁」という名札をつけた人に「一人で来てるので、記念写真撮ってもらえますか」とお願いし、お庭をバックに何枚か写してもらいました。

[写真]テレビでもおなじみの皆さんの横で

私はすごくラッキーなことに、特別ゲストコーナーに隣接する場所に立つことができ、ノーベル物理学賞受賞の小林誠教授と益川敏英教授、iPS細胞を開発した山中伸弥教授、女優の桃井かおりさん、橋下大阪府知事、モーグルの上村愛子選手たちが、ピンマイクをつけて両陛下と言葉を交わすところを、間近に見ることが出来ました。

せっかくの立ち位置なので、私も両陛下とお話ししようと度胸を決めて (!?)、まずは先頭を歩まれる天皇陛下に「ご成婚50年おめでとうございます。」と声をかけたところ、にこやかに「ありがとう」とのお返事。次に歩かれる皇太子殿下と目が合ったので「お招きありがとうございます」と声をかけると「どちらからいらしたのですか」と聞かれ、「神戸から参りました。昨年、神戸で開かれた日伯100周年の記念行事で、皇太子殿下にお目にかかりました。神戸へいらしていただいて、ありがとうございました」と答えると「とても良い会でしたね」とニッコリ。

天皇陛下、皇太子殿下とお話しできたので、すっかり度胸が据わり、次に目前で立ち止まられた美智子皇后陛下には、こちらから声をかけることができました。

[写真]遠くに両陛下のお姿が!

(ナミねぇ) 「私はプロップ・ステーションという社会福祉法人で、障害のある人たちが、コンピュータやお菓子作りなど、様々な技術を身につけて社会で活躍するための活動を続けています。とりわけお菓子づくりのプロジェクトでは、日清製粉とタッグを組ませて戴いており、知的や精神の、障害のある人たちが、お菓子作りのプロをめざして頑張っています」

(美智子皇后陛下) 「まぁ、日清製粉と・・・少しはお役に立っているのでしょうか。」

(ナミねぇ) 「(美智子皇后陛下のご実弟の)正田会長はじめ、社員の皆さんたちが、全力で応援して下さっています。私はこのような仕事を、重度の障害を持つ娘を授かって出会った人たちと、これからも続けて行こうと思っています。」

(美智子皇后陛下) 「温かい、良いお仕事をこれからも続けて下さいね」

(ナミねぇ) 「はい、ありがとうございます。お膝のほうは大丈夫でいらっしゃいますか」

(美智子皇后陛下) 「えぇ、ありがとう」

美智子皇后陛下とお話しさせていただいているところは、少しだけFNNニュースに流れたので、見てね。(^^)/

[写真]美智子皇后陛下と

FNNニュース映像はこちらでご覧下さい。

ここまで会話した時、美智子皇后陛下はナミねぇの後ろの、杉本財務次 官夫妻に気づかれ「財務省のお仕事、ご苦労様です」と声をかけられました。杉本次官夫妻は、今回で3回目の園遊会出席ということで、ナミねぇに「この場所においで」と誘って下さったのも、「話しかけたら両陛下は必ずお返事して下さるよ」と教えてくれたのも杉本夫妻やったんです。

美智子皇后陛下が通られた後、杉本夫妻から「勇敢に話しかけて良かったね。ナミさんこれからもお仕事頑張ってね!」と励ましてもらいました。

次に通られたのは、秋篠宮さまご夫妻。秋篠宮さまは、ナミねぇの名札に「情報通信審議会委員」と書いてあるのに目をとめられ、

(秋篠宮さま) 「情報通信のお仕事なのですか」

(ナミねぇ) 「障害のある人たちが、コンピュータを学び、就労するという活動を20年近く続けています」

(紀子さま) 「まぁ、20年も・・・」

(ナミねぇ)「パソコンだけでなく、絵画などアートで活躍する人たちも居ます。昨年、行幸通路で開催された障害のある人たちのアート展で、ご来賓としてご出席下さったご夫妻にお目にかかりました。ありがとうございました」

とお話しすると、ご夫妻で顔を見合わせながら「そうそう東京駅の行幸通路でしたよね」と笑顔で頷かれました。

[写真]たくさんの報道陣も

最後を歩かれる高円宮妃久子さまと目が合った時は、先日米国大使館でお会いしたばかりやったので思わず私が手を振ると「あらっ」と言いながら手を振り返され、笑顔で「先日は、おめでとうございました」と言いながら正面に来られ、米国大使館での表彰を改めて祝って下さいました。

(ナミねぇ) 「大使館では、ありがとうございました。お嬢様も福祉を学ぶ大学に進学されたと、ニュースで知りました」

(久子さま) 「ありがとう、無事に入学してホッとしてるのよ」

(ナミねぇ) 「おめでとうございます」

[写真]お土産を頂いて御苑を後にする

ということで、殆どすべての皇族とお話しし終わったのが午後3時。名物の「焼き鳥」など美味しそうな屋台がいっぱい出てたんやけど着物を汚したらアカンと思って、食べずに赤坂御苑を後にしました。出口で戴いたお土産は、菊の紋章入りの和菓子「菊焼残月」五ヶ入り、でした〜!

今回の園遊会出席で感じたことは、日本人の皇室に対する「言葉や理屈を超えた敬愛の情と親近感」、そして皇室の方々の国民を本当に大切に思われる気持ち、でした。このような関係性の中で、敗戦とそれに続く貧しい時代を、日本人は乗り越えて来たんやな、ということを実感できました。

[写真]プロップ東京のスタッフとともに

これからもこのような関係性が続くのかどうかは、歴史が答えを出すと思うけれど、日本人の「芯」のようなものが失われつつある今、どうか続いて欲しい・・・と願わずにいられません。

貴重な体験をさせていただいた春の一日に、感謝を込めて、ナミねぇの 「園遊会初体験レポート」を終わります。(^^)/

by ナミねぇ

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