メール de ナミねぇ 【第42号】 by Prop Station

2008年8月1日

◇◆◇             (平成20年8月1日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第42号】      ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇            by Nami’s Room◇◇◆
     http://www.prop.or.jp/namis_room/index.html

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『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 第42号 目次 ◆◇□■ 

【1】ナミねぇの「つづれおり」第42回
  「地デジ委員:ナミねぇよりお知らせ その2」
【2】活動報告
【3】ナミねぇの大隈塾での講演に参加された学生の皆さん全員から、
            感想文をいただきましたのでご紹介します!
【4】「ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム」の
                    字幕映像を公開しました!
【5】今後の講演など予定
【6】最新メディア情報
【7】編集後記(長文やけど読んでね)

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■□◇◆ナミねぇの「つづれおり」第42回◆◇□■

「地デジ委員:ナミねぇよりお知らせ その2」

第40号(前々号)のメルマガで「地デジ委員:ナミねぇより緊急のお
知らせ!」と題した記事を掲載したことを皆さん、ご記憶でしょうか? 
あらましは、下記のような内容でした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地デジ録画機器を購入した、ある聴覚障害のチャレンジドからの問い合
わせで「機種によってはハードディスクからDVDに録画したとき、字
幕データが消える」ということが分かったので、字幕付き放送をDVD
にダビングしたいと思われるかたは、地デジテレビを購入する時に注意
書き(すっごく小さな字で書いてある!)をよく読んで、機種を選ぶよ
うにしてね。この件については、近々総務省と話し合う予定です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
という記事でした。

その後、総務省と電子情報技術産業協会とデジタル放送推進協会から担
当者がプロップ東京オフィスに来て下さり、説明を受けました。

結論から言うと、今後、殆どのメーカーのダビング仕様が、DVDから
録画容量の大きいブルーレイディスクに変わる方向であること、ブルー
レイディスクの場合は、字幕も含め全ての画像を録画できるのが「当た
り前」になる、というご説明でした。そして現在、一部の機種で字幕が
ハードディスクからDVDにダビングできないものがあるが、そのよう
な場合、販売店や説明書できちんとそれを表示するといったことを明確
にした「ガイドライン」が本年3月に策定され、10月からこのガイド
ラインに沿った対応がなされること、などの説明をお聞きしました。

このような訳で、決して総務省も業界も手をこまねいている訳ではない、
ということが分かり、ホッとしたナミねぇです。メルマガ読者の皆さん
で、情報通信事業に関するご質問(チャレンジドユーザーに関わること
に限ります)があれば、またお寄せ下さいね。

プロップ東京オフィスでの説明会で戴いた資料を、下記アドレスで公開
してるので、ぜひ読んでみて下さい。そして、関心のある方に知らせて
あげてね! よろしく〜(^_^)

<by ナミねぇ>

■総務省、電子情報技術産業協会、デジタル放送推進協会の説明会で戴
 いた資料(PDFファイルが開きます)

デジタル放送の字幕録画について
http://www.prop.or.jp/news/topics/2008/img/digital_jimaku.pdf

デジタル放送受信レコーダーにおける機能表示ガイドライン
http://www.prop.or.jp/news/topics/2008/img/digital_guideline.pdf

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■□◇◆7月後半の活動報告◆◇□■

○7月17日(木)
・「リコープレゼンテイションウェイ兵庫08」にて講演 /
 場所:神戸ポートピアホテル

○7月22日(火)
・「連合」有志の会(春秋会)にて、講演 /
 場所:新日鐵代々木研修センター

○7月23日(水)
・国交省:自律移動支援PJ打合せ / 場所:プロップ東京オフィス

○7月24日(木)
・内閣府「中央障害者施策推進協議会」に出席 / 場所:総理官邸
・「神戸市次期基本計画のあり方懇話会」事務局長、出席 /
 場所:神戸市役所14F大会議室
・新日鐵本社にて、チャレンジド・ワーク打合せ / 場所:新日鐵本社

○7月25日(金)
・ライブ打合せ→次のライブ本番は、8月29日(金)です!! /
 場所:シティ・ライツ(神戸岡本)

○7月30日(水)
・兵庫県ユニバーサル社会づくり表彰式典 / 場所:兵庫県公館
・神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)打合せ /
 場所:プロップ神戸オフィス

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆ナミねぇの大隈塾での講演に参加された学生の皆さん全員から、
        感想文をいただきましたのでご紹介します!◆◇□■

ナミねぇは、去る6月30日に早稲田大学大学院にて大隈塾の学生の皆
さんに講演をさせていただきました。その時に参加された方全員からの
感想文が届きましたのでここにご紹介させていただきます。

               ◇

早稲田大学大隈塾の学生のみなさん、たくさんの感想文を送ってくださ
ってほんとうにありがとう! 前号のメルマガ「編集後記」でお知らせ
しましたが、大隈塾より許可を戴き、サイトで公開させて戴きます。

皆さんが熱心に、真剣に、自分自身の生活や生き方を重ね合わせながら
ナミねぇの話を聴いて下さっていたことがよく分かり、大変嬉しくまた
心強く感じました。みなさんの書いて下さった文章の一語一語から、ナ
ミねぇは元気と勇気を受け取りました。

「ユニバーサル社会」を実現するために、みなさんと一緒に歩んでゆけ
ることを心から願っています!

※感想文は原文のまま掲載させていただきます。感想文の公開をご快諾
くださった大隈塾の皆さんに、心から感謝します。

◎ナミねぇの講演を聴いて下さった大隈熟生のみなさんの感想文サイト
 http://www.prop.or.jp/news/topics/2008/20080728_01.html

<by ナミねぇ>

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■□◇◆「ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム」の
                字幕映像を公開しました!◆◇□■

ナミねぇです! プロップ・ステーションがこの3月に開催した「ユニ
バーサル社会の実現をめざすシンポジウム」には、各方面からほんとう
に大きな反響をいただき、いよいよユニバーサル社会実現へ向けての取
り組みが本格化してきていることを、たいへん嬉しくまた心強く思って
います。「ユニバーサル社会基本法」制定をめざす与党ユニバーサル社
会プロジェクト・チームや、社会保障国民会議委員としての活動を通じ、
先のシンポジウム開催の意義がますます高まっていることを感慨をもっ
て見つめ、あらためて自身の責務の重さに身の引き締まる思いがいたし
ます。

そのシンポジウムの映像を、このたび株式会社カンバスの協力により字
幕化して公開させていただくこととなりました。プロップ・ステーショ
ンでは、ユニバーサル社会実現へむけての重要なツールである字幕放送
を、より身近にする取り組みを産官政学民を巻き込んで続けていますが、
字幕放送の意義を障害の有無にかかわらずすべての人の利便性という観
点からとらえることで、その普及に努めてきました。シンポジウムで基
調講演をされた米国防省CAP理事長のダイナー・コーエンさんが、講
演の中で次のように語っておられます。

『アメリカの場合は、(テレビに)字幕を付けます。常にテレビがオン
になっていて字幕が出ているのは、どういう場所か分かりますか? 答
えはスポーツバーです。スポーツバーにいくと必ず字幕があります。日
本にはあまりないかもしれませんが、アメリカではいろいろなスポーツ
のゲームを見るためにスポーツバーに行きます。そうすると、必ずテレ
ビがオンになっていて、字幕が付いています。でも、そういうスポーツ
バーは耳の不自由な人のことを考えてそうしていると思いますか。そう
ではないのです。スポーツバーに行くと(声援や騒音で)誰だって何も
聞こえなくなってしまうのです。耳が不自由な状態になってしまう。要
するに、字幕を見なければ中身は分からない場所なのです。ですから、
ユニバーサルデザインというのは、実は健常者にも役に立つということ
です。単にチャレンジドだけのためではないということです』(要約)

ダイナーさんが語られている通り、アメリカではすでに10年以上前か
ら字幕放送が普及し、それはスポーツバーのような場所で誰にとっても
必要とされるからこそ、ビジネスとしても成立しているんですね。日本
では今までともすれば福祉的な発想から字幕がとらえられていたのです
が、これからは放送を提供する企業のみなさんや、放送事業者の皆さん
とともにビジネスチャンスとしての字幕放送のあり方も積極的に考えて
行きたいと思います。

こうしたことから、このたび「ユニバーサル社会の実現をめざすシンポ
ジウム」の映像を字幕化してお届けできることは、二重の意味で意義深
いことではないかと思います。どうぞみなさんもシンポジウム字幕映像
をご覧いただき、その利便性に触れていただけることを心より願ってい
ます。

最後に改めて、字幕作成にご協力下さった「株式会社カンバス」の皆さ
んに、心より御礼申し上げます。

<by ナミねぇ>

◎「ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム」
                    字幕付きムービークリップ

1.主催者竹中ナミ(ナミねぇ)プロップ・ステーション理事長
  開会の挨拶 (05:40) くぼりえさんの紹介を含む
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop01.html

2.福田康夫内閣総理大臣 ビデオメッセージ  (02:11)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop02.html

3.ジョン・トーマス・シーファー駐日米国大使 ご挨拶
                       (07:53)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop03.html

4.太田昭宏公明党代表 ご挨拶 (05:04)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop04.html

5.鳩山由紀夫民主党幹事長 ご挨拶 (07:05)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop05.html

6.ダイナー・コーエン米国防総省CAP理事長 基調講演
                       (34:54)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop06.html

7.パネルディスカッション (1:01:29)
  http://www.prop.or.jp/prop_02/prop_02_data/prop07.html

「ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム」のページ
  http://www.prop.or.jp/works/symposium2008.html

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■□◇◆8月前半の講演など予定◆◇□■

○8月5日(火)
・「社会保障国民会議(親会議)」に出席 / 場所:総理官邸

○8月8日(金)
・丹波地区人権・同和講座にて、講演 /
 場所:主催:丹波地区人権・同和研究協議会

○8月10日(日)
・障害のある人のための職業体験フェア2008にて、講演 /
 場所:千葉県木更津市民会館(NPOやさしねっと結 主催)

○8月13日(水)から15日(金)
・プロップお盆休み(13,14,15日) /

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

●『チャレンジド・プログラム Vol.1』第1回講習会を開催
 ベーカーズタイムス 7月10日号
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2008/20080710_01.html

●神戸で障害者パティシエ養成支援
 酒類・食品ニュース & 解説 7月11日号
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2008/20080711_01.html

●「ユニバーサル社会」実現を後押し
 公明グラフ 臨時増刊号
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2008/20080700_03.html

●「ユニバーサル社会」実現を後押し
 公明グラフ 夏季号
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2008/20080700_02.html

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■□◇◆編集後記◆◇□■

猛暑・地震そして集中豪雨や突風など、今年の夏は例年以上に異常気象
が続いています。7月28日(月)の豪雨では、神戸市内の「親水公園」
が急激に増水し、小学生を含む4名の方が亡くなりました。いつもは3
センチの水位と整備された河川敷で、子どもや家族連れの笑顔が絶えな
い公園が、一瞬にして1メートル30センチ以上も水嵩が増え、濁流と
なって荒れ狂ったという報道には、改めて「自然の素顔」を見せつけら
れた気がしました。人が叡智を絞って手なずけたつもりでも、「自然」
はいつも荒ぶる魂であるということを、真摯に考えずにはいられません。

そしてまるで「流行り」のように連日起きている殺傷事件には、人が壊
れつつあるんじゃないか、という不気味さを感じます。そんな「今」、
神戸のプロップに、遠路岐阜県から若いお父さんがご家族を連れてご相
談に来られました。ご長男が少し「遅れがある」ということで、我が子
が「障害児」であるとしたら、自分たちはどのように生きたら良いのだ
ろう、というご相談でした。

真剣な目で色々質問を投げかけられるお父さんを尻目に、そのご長男と
3歳年下の次男坊は、キャッキャと笑いあいながらオフィスの椅子を使
って電車ごっこ!! その明るく、くったくのない笑顔に、ご両親がど
んなに子どもさんたちを慈しんで育てておられるかが、ひしひしと伝わ
ってきました。私からのアドバイスはただ一つ。
「お子さんを楽しみましょう!!」

家族が笑顔で過ごせる日々は何よりも貴重なもので、子どもの障害は決
してそれを妨げるものではなく、むしろそれを深めてくれる出来事です。
つまりご両親は素晴らしい宝物を授かったんです! とお話しました。
ご長男の「できないところ」ではなく「好きなこと」「やりたいこと」
「できること」を発見し、一緒に楽しむのがお父さんの仕事で〜す!
って。(^_^) 

ちょうどその日は、神戸市内の養護学校生有志が、先生と一緒に「パソ
コンの夏期集中講座」を受けておられる最中やったんですが、重度自閉
でピョンピョン跳ねながら、それでもインターネットを検索し、自分の
好きな歌手の出る歌番組の「番組表」をプリントアウトして楽しんでる
高等部の男子を見ながら私が「彼がこんなこと出来るなんて、想像でき
へんでしょ。でもプロップでは、自閉の人はパソコンと相性が良いって
いうのは常識なのよ」ってお話ししたら、ご相談者の若いお父さんは
「目から鱗です!」と驚いておられました。

1時間半にわたるご相談を終えてオフィスを出られるご家族は、入って
こられた時の緊張感が消え、肩の力を抜いて笑顔で帰っていかれました。
「幸福のタネ」を育てる力は、実は誰にでも備わっているんやけど、気
づかないままに過ごす人がどんなに多いかを思う時、プロップが、それ
に気づいてもらえる場所になるといいな、と改めて感じたナミねぇでし
た。

<by ナミねぇ>

*編集後記の後記(つぶやき) 
こんな長文を編集後記と呼んで良いもんかどうか・・・でも書き出すと
止まらんようになってしもたんよね。ガソリンも高いことなので、遠距
離外出を控えて、ゆるめのクーラーをかけた部屋で過ごしておられる皆
さん、最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
ご感想などお寄せ戴けると嬉しいです!

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☆メール de ナミねぇ!【第42号】
                     平成20年8月1日発行
☆発行元:Nami's Room <ナミねぇの部屋>
     URL  http://www.prop.or.jp/namis_room/index.html
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                神戸ファッションマート6E−13
             社会福祉法人プロップ・ステーション広報
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