ナミねぇが尊敬する二人の友人の著書が発行されたので、ご紹介します!!

2018年10月1日

私の尊敬する二人の友人の著書が発行されたので、ご紹介します。

一冊は、39歳のチャレンジドである、上原カンナさんが書かれた「車いすの私がアメリカで医療ソーシャルワーカーになった理由(わけ)」(幻冬舎)です。

カンナさんとの出逢いは「私が出版する予定の著書があります。原稿を読んでアドバイスを下さい!」とのご依頼を受けたことがきっかけです。
ご家族とプロップ・ステーションのオフィスにいらっしゃったカンナさんの笑顔と、毅然とした様子に「さすがにアメリカで学び、医療ソーシャルワーカーの資格までとられた方と、そのご家族やなぁ!」と感心しながら、原稿をお預かりしました。

手書きの、生原稿を託されたりするのは初めての経験やったので、ちょっとドキドキしたけど、内容の素晴らしさに夢中になって拝読しました。

「若年性多関節リュウマチ」という、時に壮絶な痛みに襲われ、手術、入院治療の必要な難病と「34年間のお付き合い(著書より)」をしながら、家族の賛同を得て渡米し、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校に留学、当然のごとく(著書より)オールAの首席で卒業し、優秀な学生だけに与えられる奨学金を得て医療ソーシャルワーカーの勉強にチャレンジ、USC大学院をも首席で卒業し、米国の透析クリニックで医療ソーシャルワーカーとして社会人としての道を歩み始める。2013年には、カリフォルニア州の臨床医療ソーシャルワーカー(セラピスト)の資格を、第一次も二次の試験も一発合格して取得し、個人で臨床心理セラピーを行えるようになられたのです。

「勉強」が苦手で、不良道を歩み、娘マキを授かってやっと「更生した」(笑)ナミねぇには、信じられないようなカンナさんの半生と、苦労を感じさせない溌剌とした笑顔に感動するとともに、ご著書の冒頭で「私、上原寛奈は、39歳の長年車いす生活をしているチャレンジド(障害を持っている人)です。」という、まさに「チャレンジド宣言!」で始まる書き出しに、新しい時代を担うチャレンジドの誕生を、心から嬉しく思わずにいられませんでした。

何よりこの著書に引き込まれたのは、カンナさんのユーモアセンスです。「闘病」とか「苦学」とかではなく、自分を信じることのできる人、それを支え認める家族に包まれた人ならではの明るさが、この本の一番の魅力です。はじめはお姉さんと、途中からは一人暮らしをしながらの学生生活は、海外暮らしを目指す若い人たちにも参考になることがいっぱいです。

帰国し、執筆と入院治療やリハビリに取り組んでおられたカンナさんは、著書の発行後改めて渡米し「天職である医療ソーシャルワーカー」の仕事に復帰されました。
カンナさん、日本のチャレンシドとして、これからも米国との医療の架け橋となって下さいね!
ますますの御活躍を、心から願っています!!!

もう1冊は、宮城県知事時代から20年来の友人であり、ともに古稀を迎えた仲間でもある「浅野史郎さん」が書かれた「明日の障害福祉のために」(ぶどう社)です。

副題に〜優生思想を乗り越えて〜とあるように、残虐な「やまゆり園事件」で吹き出した優生思想を、絶対許しては行けない「人権とは、この世に生まれてきてよかった」と、実感できる権利であるとの想い、そしてご自身の「障害者福祉」に捧げて来られた経験と様々な出逢いを、優しい言葉で書き綴っておられます。

浅野史郎さんというと、生存率僅かという「成人T細胞白血病」を、骨髄移植で乗り越えられたことも記憶に新しいところやけど、逞しい史郎ちゃんも、弱ってる史郎ちゃんも見てきたナミねぇに「スペシャルな活動」という一章で、プロップ・ステーションが11年間続けた「チャレンジド・ジャパン・フォーラム」を紹介下さり、最後の行を「関西弁の超元気印のナミねぇ。こんな人が障害福祉の分野にいることは、我々にとってもどれだけラッキーなことだろう。」とくくって下さった篤い友情に、感謝でいっぱいです。

長文になったけど、2冊の素敵な著書をご紹介させていただきました。
秋の夜長を、ぜひこの2冊でお過ごし下さい!

「明日の障害福祉のために」(ぶどう社)
「車いすの私がアメリカで医療ソーシャルワーカーになった理由(わけ)」(幻冬舎)

ですよ〜!!

<by ナミねぇ>

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