日本食糧新聞で、神戸スウィーツ・コンソーシアムとナミねぇの活動が紹介されました!

2018年9月19日

2018年9月10日付 記事

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日本食糧新聞 The Japan Food Journal 2018年(平成30年)9月10日(月曜日)

スイーツの伝道師に

プロップ・ステーション、日清製粉主催 KSC講習会

 【北海道】社会福祉法人プロップ・ステーションと日清製粉の主催による「神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)チャレンジド・プログラムVOL11」の講習会=写真=が8月24日、札幌スイーツ&カフェ専門学校で開催された。

 プロップステーションの竹中ナミ理事長は「私たちは障害のある方々の可能性に着目して『チャレンジド』という言葉で呼んでいる。皆さんがそれぞれにいろいろな力を持っていることに気付いたことがきっかけとなり、プログラムがスタートした。今日は一流の講師たちが大切なレシピを惜しげもなく披露してくれます。これからのスイーツ作りに役立ててほしい」、日清製粉・関野修策札幌営業部長が「このイベントはボランティアとして活動しているが、講習内容については一切の妥協はしていない。この講習会を通じて世界中を笑顔にするスイーツの伝道師になってもらいたい」とそれぞれあいさつした。

 また、来賓として高橋はるみ知事が「この講習会で講師たちのご指導を受けながら自分自身で納得できるスイーツのプロとして活躍してほしい」と生徒たちを激励した。

 講習会では八木順司マイスターをメーン講師として長根山仁志シェフ(パティスリーモンタンベール)を招き、生徒たちは菓子作りの技術や心得、経営ノウハウなど学んだ。なお、KSCは今年で11回目。

 今年度は神戸や東京、初開催の札幌、熊本の4会場で開催される。(土井聖大)

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2018年9月19日付 記事

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2018年(平成30年)9月19日(水曜日) 日本食糧新聞 The Japan Food Journal

北海道 食の探知記<24>

チャレンジド活躍へ 菓子作りで能力発揮

 「障害のある人も活躍でき、支え合えるユニバーサル社会を築きたい」と語るのは、"ナミねぇ"のニックネームで親しまれる社会福祉法人プロップーステーション竹中ナミ理事長。8月には日清製粉との共催で「神戸スウィーツ・コンソーシアム チャレンジド・プログラム」を札幌で初めて開催した。一流のシェフと食材を使ってスイーツ作りの技術やノウハウ、魅力を伝え、チャレンジド(障害のある人)の潜在力を引き出す狙いで開催しているもので、今年11年目。


竹中ナミ理事長

 自身も重度障害のある子を抱え、プログラムにかける思いは人一倍熱い。「娘は耳が聞こえるけど意味が分からない、声は出るがしゃべれないベイビイタイプの重症児。母親として、彼女を守ってくれる多くの人、社会を作らなければ安心して死ねない。私たちは障害のある方々の可能性に着目し、彼らを"チャレンジド"と呼んでさまざまな能力を発揮してもらおうと、このプログラムを始めた。お菓子はどんな人でも笑顔にしてくれる。チャレンジドが元気と誇りを持って働き活躍できるよう一層活動を推進していきたい」と語る。

 同氏の前向きで明るい性格と行動力、情熱が人のネットワークを広げ、今日の取組みへと発展させた大きな原動力となっている。「国も巻き込みながら、スイーツコンソーシアムとして菓子作りをする作業所や福祉施設への顕彰や、さまざまな表彰ができるような取組みにしていきたい」と、ナミねぇの夢は膨らんでいる。

(長島秀雄)

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