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〜プロップでは、特別支援学校の生徒の皆さんや、発達障害のチャレンジドを対象にしたICTセミナーを開催しています〜

2009年10月16日

今、ICT(情報&コミュニケーション技術)は、どんな障害像のチャレンジドにとっても、日常生活や仕事や遊びやコミュニケーションに役立つ、重要な道具になっています。プロップでは、神戸・東京の両オフィスにおいて、様々なICTセミナーを開催していますが、今年はとりわけ特別支援学校に通われる方や、発達障害のチャレンジドを対象にしたセミナーを活発に行っています。

プロップ東京では8月末、特別支援学校に在籍するチャレンジドを対象とした「夏休みICTセミナー」を開講しました。受講したのはチャレンジドとその家族のべ17名で、講師はプロップ神戸本部の名物講師、「足でマウスを操る」岡本敏己さんが、出張講習を行いました。


足でマウスを操る岡本講師

1日2時間の講習で3日間に渡り、岡本講師によるワード文書作成やワードアートの作成、そしてマイクロソフト社の社員ボランティアの皆さんによるWindows Liveフォトギャラリーを使用してのパノラマ写真作成と、ムービーメーカーを使ってのスライドムービー(電子紙芝居)の作成を個別指導を交えて行いました。

この講習では、日本マイクロソフト社の社員の皆さん23人が、日替わりでボランティアとして駆けつけ、講師やサポーターを務めてくださいました。ICT業界の最前線で活躍する技術者の皆さんに出会い、言葉を交わし、指導を受けた中高生たちと、その家族にとって、得難く素晴らしい経験になったことと思います。

受講生は、特別支援学校の中・高等部に在籍するチャレンジド。知的、自閉、発達障害・・・学年、障害像は様々でしたが、日頃からパソコンに興味のある生徒たちばかりだったので、真剣にパソコンに向かい、それぞれにスキルアップして行く様子に、パソコン苦手のナミねぇは、目を見張る思いでした。


セミナー風景

千葉から参加された中学生は、たくさんの人が居るのでセミナー会場にいったんは入ったものの、緊張のために廊下に飛び出してしまいました。でも、ボランティアのお一人が、ノートパソコンで「廊下を教室に変身させて!」その子の好きなグラフィックを丁寧に教えて下さり、2時間後には素敵な作品が出来上がりました。そしてお母さんと一緒に、笑顔で千葉に帰って行かれました。

マイクロソフト社では、これを機に「社員ボランティア・グループ」を新たに結成。今後も、様々なICTによる貢献活動を続けて行こう、ということになったそうです。


講習で学んだ技術(マイクロソフト社の無料ソフトwindows live フォトギャラリー)を使って作ったパノラマ写真
(クリックして大きい写真も見てね!)

プロップ神戸オフィスでは、一昨年からすでに特別支援学校の皆さんが「授業の一環として、プロップでICTセミナーを受講する」という取り組みを推進しており、肢体不自由、知的、盲学校など、こちらも様々な障害像のチャレンジドが、ICTスキルを磨いています。

これからも、多様なチャレンジドが自分自身の現在(いま)と将来のために学ばれる姿を、ご紹介しますので、ご期待ください!!

by ナミねぇ

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