メール de ナミねぇ 【第284号】 by Prop Station

2018年9月6日

◇◆◇             (平成30年9月6日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第284号】     ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇           by Prop Station◇◇◆
           https://www.prop.or.jp/

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『メール de ナミねぇ』は、MSゴシックなどの等幅フォントで
ご覧下さいね!

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皆様意外とご存じないかもしれませんが、プロップ・ステーションは
お仕事のコーディネートもエキスパートです。
プロップで学んだ多くのチャレンジドが、皆さんからのお仕事を
心からお待ち致しております。
もし皆様の中で「お仕事を頼んでみよう」とか「こんな仕事できるかな?」
ということがございましたら、是非お気軽にご連絡下さい。
どうぞよろしくお願い致します。

データ入力や文書のデジタル化(PDF化やワード・エクセル化)
各種映像への字幕の付与もおこなっています。
こうした業務があれば是非お声がけ下さい。

<プロップ・ステーション事務局長 竹中宏晃>

prop2017@prop.or.jp

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■□◇◆ 第284号 目次 ◆◇□■

【1】神戸スウィーツ・コンソーシアム「札幌講習会」を
開講しました! 当日の記録ビデオも公開します!!
【2】ナミねぇは総務大臣が主宰する
「スマートインクルージョンの実現に向けた懇談会」
委員に就任しました
【3】活動報告
【4】チャレンジド中高生ICTセミナーが無事終了!!
素敵な作品が完成しました!!
【5】今後の講演など予定
【6】最新メディア情報
働く障害者 PCで増加 福祉の受け手から支え手に
読売新聞 平成30年9月5日発行より

☆ナミねぇからの速報はフェイスブックとブログで!
フェイスブック https://www.facebook.com/nami.takenaka
ブログ https://ameblo.jp/takenakanami/
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■□◇◆神戸スウィーツ・コンソーシアム「札幌講習会」を
開講しました!当日の記録ビデオも公開します!!◆◇□■

◎ユーチューブ放映サイト
こちらから、どなたでもご覧いただけます

 (その1)講習開始から休憩まで
https://www.youtube.com/watch?v=lWW24QSAqu4

 (その2)高橋はるみ北海道知事のご挨拶から講習終了まで
https://www.youtube.com/watch?v=eCwvTNEggXc

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_01.jpg
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_02.jpg

8月24日(金)
日清製粉とプロップ・ステーションが協働で開催する「神戸スウィーツ・
コンソーシアム(KSC)講習会」を、11年目にして初めて「北海道 札幌」
で開催しました。

講師は、パティスリー モンタンベールのオーナーシェフ長根山仁志さん
と、KSC統括講師の八木淳司さんが、ボランタリーにつとめて下さいます。

会場は「学校法人 三幸学園 札幌スイーツ&カフェ専門学校」が、調理
室をご提供下さっての開催です。

講習メニューは「クグロフショコラ」と「祈りのプリッツェル」です。

受講生は、札幌市、函館市、岩見沢市から、熱意と経験のあるチャレン
ジドの皆さんが、ご応募・ご参集下さいました。

講習時間は、午後1:00〜5:00 です。

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_03.jpg

KSCは、日頃から所属される作業所やNPOで、製菓・製パンを担当してお
られるチャレンジドの皆さんが、担当職員とともに参加し、学ばれる
「リーダー研修」です。

講師の言葉を一言も聞き逃すまいと、メモをとったり、スマホで講師の
技を写したりしながら、真剣に学ばれました。

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_04.jpg

講習会の途中で、KSCの後援組織である北海道を代表し、高橋はるみ知事
が、受講生の皆さんにエールを送りに、駆けつけて下さいました。

早速「はるみ&ナミねぇ」と呼びあうことに!

想像してたより小柄で、ナミねぇの半分くらいの体重かと思われる(笑)
ほっそりした方でした。

はるみさんからは、受講生へのエールだけでなく「ナミねぇ、北海道で
開催して下さって、ありがとう! チャレンジドが活躍出来る北海道に
して行くので、よろしくね!!」との心強い言葉もいただき、嬉しかっ
たです(^_^)/

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_05.jpg

北海道とともに後援組織として、開催に向けて多大なご協力を下さった
「NPO札幌チャレンジド」の加納理事長は、東京出張から戻られたその足
で駆けつけて下さり、プロップ・ステーションと「チャレンジドを
taxpayerに!」とのミッションを長年共有してきたことを、ご挨拶の中
で話して下さいました。

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_06.jpg

講習会の最後は、完成したスウィーツとともに「記念撮影」です。

受講生の皆さん、講師の方々、札幌スイーツ&カフェ専門学校の皆さん、
支援企業の皆さん、日清製粉とプロップ・ステーションのスタッフの皆
さん、本当に、本当に、お疲れさま&ありがとうございました!!

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_07.jpg

今回は、台風20号が、出発地である神戸空港を直撃し、フライトや宿の
確保・変更などハラハラ、ドキドキ!

帰路はまた「北海道直撃か!?」というスリリング(笑)な状況やったけ
ど、幸い台風20号と19号が、どちらも温帯低気圧になり、25日、雨の札
幌空港(新千歳空港)から神戸に、無事帰り着きました。

搭乗前の札幌空港では、ホッとした記念(笑)に、超美味しい「うに、い
くら、マグロの三色丼+ビール(笑)」で昼ごはんを食べてから、機上の
人となったナミねぇです。

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180828_08.jpg

さよなら北海道!
ありがとう北海道!!
いつかまた必ず来るからね〜!!!(^_^)/

☆神戸スウィーツ・コンソーシアムの公式サイトは、こちらです
https://www.kobesweets.org/

<by ナミねぇ>

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■札幌講習会の記録映像は、こちらで公開しています。

◎ユーチューブ放映サイト
こちらから、どなたでもご覧いただけます

 (その1)講習開始から休憩まで
https://www.youtube.com/watch?v=lWW24QSAqu4

 (その2)高橋はるみ北海道知事のご挨拶から講習終了まで
https://www.youtube.com/watch?v=eCwvTNEggXc

■チャレンジド・プログラムVol.11」札幌会場 講習プログラム

日時:8月24日金曜日 13:00〜17:00
講師:長根山倫至シェフ
(札幌「パティスリーモンタンベール」オーナーシェフ)
会場:学校法人三幸学園札幌スイーツ&カフェ専門学校
課題:クグロフショコラ、祈りのプレッツェル(黒ゴマ)
☆レシピはこちらからPDFでダウンロードいただけます。
https://www.prop.or.jp/ksc/recipe_20180824.pdf

<長根山倫至シェフのご紹介>
1964 年生まれ。「札幌コロンバン」を経て札幌の菓子店やリゾートホ
テルで技術を高め、渡仏。イッサンジョー国立製菓学校にて研修を受け、
講師でもあったジャン=マルク・スクリヴァンに師事。帰国後、ホテル
の製菓長を経て、2009 年、北広島市の住宅街に「パティスリー モンタ
ンベール」をオープン。クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ会員。

■神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)

主催:社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社
後援:総務省、厚生労働省、農林水産省、
東京都、北海道、熊本県、兵庫県、神戸市、
日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会
公式サイト:
  https://www.kobesweets.org/

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/20180828_01.html

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■□◇◆ナミねぇは総務大臣が主宰する
「スマートインクルージョンの実現に向けた懇談会」
委員に就任しました◆◇□■

9月3日、総務省にて「スマートインクルージョンの実現に向けた懇談
会」第1回が開催され、ナミねぇも委員の一人として出席しました。
26年間、ICTを駆使してチャレンジドの多様な働き方の拡充に取り組んで
きたプロップ・ステーションの実践を、野田聖子総務大臣はじめ、本委
員会に関わる皆さんとともに、日本の元気な未来のために生かして行け
たらと願っています。

<by ナミねぇ>

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■「スマートインクルージョンの実現に向けた懇談会」の開催
総務省の報道資料のページより転載(平成30年8月31日)

総務省では、ICTを利活用し(スマート)、誰もが多様な価値観やライフ
スタイルを持ちつつ、みんなで支え合いながら、豊かな人生を享受でき
る「インクルーシブ(包摂)」な社会の実現推進に向けた方策について
意見交換を行うため、総務大臣が主宰する「スマートインクルージョン
の実現に向けた懇談会」を開催します。

1.背景・目的

総務省では、平成29年11月に情報通信審議会・情報通信政策部会の下に
設置された「IoT新時代の未来づくり検討委員会(主査:村井 純 慶應
義塾大学 大学院 政策・メディア研究科委員長 環境情報学部 教授)」
において、本格的なIoT・AI時代が訪れる2030〜2040年頃の未来社会を
展望し、「人づくり」「産業づくり」「地域づくり」の3つの観点から
取り組むべき情報通信政策の在り方について検討をいただきました。

今月23日にいただいた同審議会の答申(「未来をつかむTECH戦略」)で
は、「人づくり」の観点から、年齢・性別・障害の有無・国籍・所得等
に関わりなく、豊かな人生を享受できるインクルーシブな社会の実現を
目指す旨が掲げられているところ、高齢者や障害者の方々をはじめ、女
性活躍や外国人との共生も含め、ICT利活用による支援策、社会の意識
改革や関連する制度のあり方など、有識者の方から幅広いご意見を聞き、
今後の政策に反映することを目的として、本懇談会を開催いたします。
 
2.検討内容

(1) ICTの利活用によるインクルーシブな社会の実現推進に向けた社会の
意識改革、普及啓発等
(2) 個々人の状況に応じたICT利活用支援策(高齢者の生きがい、女性
活躍、障害者の社会参画等)

3.構成員
別添PDFのとおり。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000572205.pdf

○総務省の報道資料のページ
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000211.html

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/20180903_01.html

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■□◇◆活動報告◆◇□■

○7月31日(火)
・ひょうごユニバーサル推進大会 / 場所:兵庫県公館
・KSC八木シェフとの面談 / 場所:プロップ神戸オフィス

○8月1日(水)
・会議 / 場所:県庁本館

○8月2日(木)
・メディア関係者の皆さんと、暑気払いの会 / 場所:堂島

○8月3日(金)
・会議 / 場所:三宮研修センター

○8月4日(土)
・映画「聲の形」鑑賞 / 場所:婦人会館
・神戸港花火大会 / 場所:神港第二突堤

○8月6日(月)
・自立生活30年 乙川正純さん来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス
・会議 / 場所:県庁

○8月7日(火)
・血圧他検診 / 場所:やすまるクリニック

○8月8日(水)
・ご相談者来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス
・メディア関係者との会合 / 場所:大阪梅田

○8月9日(木)
・来訪者 / 場所:プロップ神戸オフィス
・会合 / 場所:福祉会館

○8月10日(金)
・事業団専務 関さん来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス

○8日11日(土)
・WAP岡本さんとの会合 / 場所:新長田

○8日12日(日)
・メッシュ・メンテナンス(笑) / 場所:アトリエテラス

○8日13日(月)
・お盆休み、マキを自宅に連れ帰って過ごす / 場所:自宅

○8月17日(金)
・成毛眞さんの会 / 場所:表参道

○8日19日(日)
・面談 / 場所:三ノ宮

○8日20日(月)
・務省との打合せ / 場所:プロップ・ステーション東京

○8月21日(火)
・取材 / 場所: プロップ・ステーション神戸
・打合せ / 場所:県庁

○8月22日(水)
・読売新聞、電話取材 / 場所:プロップ神戸オフィス
・田中さん来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス
・「潮」インタビュー / 場所:プロップ神戸オフィス
・やる美の会 / 場所:女子会

○8月23日(木)
・KSCのため札幌に向かうう / 場所:神戸空港

○8月24日(金)
・KSC札幌講習会 / 場所:札幌

○8月27日(月)
・堀江ファミリー・コンサート / 場所:吹田メイシアター中ホール

○8月28日(火)
・共同通信より取材 / 場所:プロップ東京オフィス
・防衛次官 高橋さんと「ユニバーサル次官PJ」打合せ /
場所:防衛省次官室

○8月29日(水)
・神戸社協 田中さん、来訪 / 場所:ジョイフルコンサート、打合せ
・ご相談者来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス しごとサポートICT
・会合 / 場所:三宮

○8月30日(木)
・就労研究会集い / 場所:新長田dbホール

○8月31日(金)
・兵庫県社会賞選考委員会 / 場所:兵庫県民会館902会議室
・会議 / 場所:三宮研修センター

○9月3日(月)
・東洋経済誌より取材 / 場所:プロップ東京オフィス
・「財政審」事前説明 / 場所:財務省
・スマートインクルージョンの実現に向けた懇談会(第1回) /
場所:総務省 省議室

○9月4日(火)
・血圧診察など / 場所:やすまるクリニック
・ライブ打合せ / 場所:アールバレンチーノ

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
https://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆チャレンジド中高生ICTセミナーが無事終了!!
素敵な作品が完成しました!!◆◇□■

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180809_01.jpg

神戸市とプロップ・ステーションが心を込めて開催した「チャレンジド
中高生ICTスキルアップ夏季講習会」。

6日間のセミナーが無事終了し、受講された10名のチャレンジド中高生
たちが、それぞれに個性溢れる作品を、イラストレーターで完成させま
した!!

全員が「イラストレーター初体験」にも関わらず、最期まで元気に、楽
しく、真剣に学びました。

ご応募多数で、半数の方しか受講できなかったけど、回数を増やすこと
などが考えられないか、神戸市と今後の開催について話し合って行きた
いと思います。

講師でデザイナーの「こはく先生」、受講生、保護者の皆さんに、本当
にお疲れさまでした!!

☆ by ナミねぇ ☆

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■セミナー講師「こはく先生」が創って下さった「ナミねぇアイコン」
もご紹介します!!

プロップ・ステーションのグラフィックセミナー講師「こはく先生」が
創って下さった「ナミねぇアイコン」です。

皆さま、50年前(笑)のナミねぇと思って、温かく使用を認めていただけ
たら嬉しいです。

「こはく先生」ありがとうございます!!

【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180809_02.jpg

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/20180809_01.html

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■□◇◆今後の講演など予定◆◇□■

○9月6日(木)
・ひょうごユニバーサル推進委員会 / 場所:兵庫県庁
・ご相談者来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス
・ご相談者来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス

○9月7日(金)
・阪急トークショー「白井操さんとのトーク」に出演 /
場所:西宮北口 阪急1F カフェ西宮byドンク
・財政制度等審議会&大臣との意見交換会に出席 / 場所:財務省

○9月11日(火)
・国交省ICTを活用した歩行者移動支援の普及促進 検討委員会 /
場所:国交省
・ご相談者来訪 / 場所:プロップ東京オフィス
・総務省より打合せのため来訪 / 場所:プロップ東京オフィス

○9月12日(水)
・「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」主宰
/ 場所:防衛省事務次官室

○9月13日(木)
・KSC熊本講習会 / 場所:熊本

○9月15日(土)
・トルコ外務次官夫人ギュル・ヤルチュンさんのインタビューを受ける
/ 場所:神戸市内

○9日18日(火)
・9/23生野区 10/3京都 ライブリハーサル / 場所:三ノ宮

○9日19日(水)
・会合 / 場所:六甲

○9日20日(木)
・ユニバーサル次官PJ打合せ /
場所:http://www.jfa.jp/football_museum/access.html

○9月23日(日)
・大阪市生野区ふれあいコンサート出演 / 場所:生野区民センター

○9月25日(火)
・中央市民病院倫理委員会 / 場所:中央市民病院 本館2階特別会議室

○9月28日(金)
・神戸市立医療センター中央病院 臨床研究委員会出席 /
場所:神戸市立医療センター中央病院
・会合 / 場所:赤坂

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
https://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

■働く障害者 PCで増加 福祉の受け手から支え手に
読売新聞 平成30年9月5日発行より

【記事PDF】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/pdf/20180905_01.pdf

 平成時代に急速に進んだ情報通信技術(ICT)は、障害者の働き方
も変えた。最終回は、ICTを活用し、障害者の就労支援に取り組む社
会福祉法人プロップ・ステーション(神戸市)理事長の竹中ナミさん
(69)に話を聞いた。

《1991年5月、仲間とともにプロップ・ステーションを設立した。prop
は英語で「支え」という意味だ》

 重い障害のある長女(45)を育てる中で、多くの障害者と出会った。
ただ当時、障害者は介護や支援など「福祉の受け手」という社会の認識
が強かった。障害が重くても、働いて税金を納め、「社会の支え手」に
回れるシステムを構築したかった。

 スローガンは「障害者からchallenged(チャレンジド)へ」。米国で
「挑戦するチャンスを与えられた人」という意味で使われる表現だ。ス
ローガンを実現するためICTに着目した。

 すでに、パソコンを使った仕事に関心があるチャレンジドは多かった。
手や目などに障害があっても、ICTを活用すれば、様々な仕事が在宅
でもできるからだ。

 そこで、パソコンセミナーを始めた。IT企業の一流の技術者やコン
ピューターメーカーの社員が、エクセル、グラフィックデザインなどの
ソフトの使い方を教え、受講料は10回の講義(1回90分)で計1万5000円
程度。企業や自治体の後押しもあり、これまでに延べ3万人が受けた。

 《93年、日本でインターネットの商用利用が開始。95年には米マイク
ロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ95」が発売された》

 チャレンジドにとって働くチャンスが徐々に広がっていった。受講生
の中から、自宅でデザインやウェブサイト制作などをする人も多数誕生。
日本マイクロソフトに入社した人、障害者施設のベッド上で起業した人、
専用ソフトで絵を描く仕事をする知的障害者もいる。

 昨年、プロップのスタッフになった真野剛(たけし)さん(25)は、
脳性まひのため車いすで生活し、未熟児網膜症で全盲。それでも、パソ
コン画面の文字を音声に変換するソフトを使い、両手の人さし指と中指
でキーをたたいて、書類の英訳の仕事をしている。昭和時代には考えら
れなかったことが可能になった。

 2017年度からは、神戸市からの委託で、「しごとサポートICT」と
いうセンターを運営し、チャレンジドからの多様な相談に乗っている。
また、兵庫県からの委託で、クラウト上で企業が在宅のチャレンジドに
仕事を発注できるシステムを開発中だ。

 《今年8月、中央省庁などで、障害者の雇用率を水増ししていたこと
が判明した》

 許せないことだが、これからのチャレンジドの就労支援を考えるきっ
かけととらえるべきだ。雇用にばかりこだわるのでなく、在宅ワークや
起業など、多様な働き方を広める制度を検討してほしい。

 人口減で支え手が減る中、意欲のある人が一人でも多く働ける社会に
しなければ、平成後の日本は立ち行かない。多様な働き方が可能になれ
ば、「通勤がたいへんで働けない」という子育て中の女性や高齢者も含
め、チャレンジドの力をもっと社会に生かせるはずだ。

────────────────────────────────

法定雇用率の導入

 障害者の雇用は、法律に基づき、国が企業や公的機関を後押しするか
たちで広がってきた。最初の法律は1960年に制定された「身体障害者雇
用促進法」だ。同法は87年に「障害者雇用促進法」に改められ、対象が
知的障害者や精神障害者にも広がった。この間、一定割合の雇用を義務
づける「法定雇用率」も導入された。

 法改正に呼応し、比較的簡単な作業を知的障害者に丁寧に教え、貴重
な戦力として活用する企業も増えていった。

 一方、うつ病や統合失調症など精神障害者の雇用や継続就労が、多く
の企業で課題となっている。

この連載は、小山孝、粂文野、安田武晴が担当しました。

竹中ナミさん
【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180905_02.jpg

 たけなか・なみ プロップ・ステーション理事長。国の財政制度等審
議会委員、中央教育審議会初等中等教育分科会臨時委員も務めている。
神戸市生まれ。「ナミねぇ」の愛称で親しまれる。

パソコンセミナーで勉強する、車いすの受講生たち(神戸市)=2002年
3月撮影
【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180905_03.jpg

○障害者雇用を巡る主な出来事

1960年「身体障害者雇用促進法」制定
76年企業に身体障害者の雇用を義務化
87年「身体障害者雇用促進法」を「障害者雇用促進法」に改正。対象を知的
障害者、精神障害者に拡大
93年日本でインターネットの商用利用始まる
95年「ウィンドウズ95」発売
98年知的障害者の雇用を義務化
2016年障害者への差別禁止、合理的配慮を事業主に義務化
18年精神障害者の雇用を義務化(4月)
中央省庁で障害者雇用の水増しが発覚(8月)

民間企業の障害者雇用人数(厚生労働省の資料から。各年6月1日現在)
【写真】
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/img/20180905_04.jpg

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
https://www.prop.or.jp/news/topics/2018/20180905_01.html

      ◇        ◇        ◇

■「障害者の立場軽んじた」雇用水増し、怒る県内関係者
神戸新聞 平成30年8月29日発行より

【記事PDF】
https://www.prop.or.jp/news/clip/2018/pdf/20180829_01.pdf

<多様な働き方の支援に転換を>
障害者自立と就労を支援する社会福祉法人プロップ・ステーションの
竹中ナミ理事長の話

障害者の雇用促進が制度疲労を起こしている表れだ。数字達成が目的と
なり、その人が何ができるかという能力は見ていない。今は情報通信技
術を利用して、寝たきりの障害者が在宅で働くことも可能で、起業する
人もいる。そうした多様な働き方を認め、支援する制度へ変えることが
急務となっている。

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
https://www.prop.or.jp/news/clip/2018/20180829_01_i.html

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☆メール de ナミねぇ 【第284号】
平成30年9月6日発行
☆発行元:社会福祉法人プロップ・ステーション
URL https://www.prop.or.jp/
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
神戸ファッションマート6E−13
社会福祉法人プロップ・ステーション広報
メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1〜2回
☆『メール de ナミねぇ』は『まぐまぐ!』
https://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
☆ご意見・ご感想をお待ちしております。
kouho@prop.or.jp こちらまで。
☆バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
https://archive.mag2.com/0000216194/index.html
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