2月20日(月)午前10時30分から、霞ヶ関の法務省(川原隆司事務次官)において、ナミねぇ主宰「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を開催しました。

2023年2月21日

2月20日(月)午前10時30分から、霞ヶ関の法務省(川原隆司事務次官)において、ナミねぇ主宰「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を開催しました。

快晴の元、窓から皇居が眼下に見える、素晴らしいロケーションの特別会議室が会場で、ゲストスピーカーは、ナミねぇが心から尊敬する友人で、2014年に、世界で初めて患者本人のiPS細胞から網膜細胞を作って移植する手術を実現させた高橋政代さんです。

「持続可能な網膜再生医療」を演題に、世界に誇る技術を持つ、日本の再生医療の実情と課題、とりわけ「新薬の多くが日本で治験がなされない」という問題、難症例を治療する病院ほど赤字、給与の低迷に陥っており、優秀な人が、楽で高級の分野に流出し、重要なところが医師不足にあなっているという憂慮すべき現実を、率直に語られました。

そしてそのような現状を打開すべく、医師であり最先端の研究者である自身が「ビジョンケア」という企業を設立され、ビジョンケアグループとして、役所だけに頼るのではなく、網膜手術における再生医療の発展に寄与する決意であることを、熱く語られました。

今回も多くの省から、次官および次官経験者の方々が参加されましたが、元防衛次官の西正典さんからは「今日も良いお話ありがとうございました。素敵な人ですね高橋さんは。役所相手に強かに戦い抜いたことは天晴れです。」という、真摯な感想が寄せられました。

主宰者のナミねぇとしても、政代さんの友人であることを、改めて誇らしく思った勉強会となりました。

高橋政代さん、同行下さった取締役の大谷昭輝さん、参加下さった熱意ある次官、次官級メンバーの皆さん、本当にありがとうございました!!

以下は、高橋政代さんのプロフィールです。

【講師プロフィール:橋 政代 さん】

2014年世界で初めて患者本人のiPS細胞から網膜細胞を作って移植する手術を実現。その後、患者以外の他人のiPS細胞から作った網膜細胞の臨床研究も主導。公益社団法人NEXT VISIONを通じて視覚障がい者の支援も継続して行っておられます。研究者として臨床医(眼科医)として、そして企業人として、あらゆる手段で視覚障害の課題を解決することに懸けてこられました。このたび、網膜疾患の治療を開発するビジョンケアグループ(株式会社ビジョンケア、株式会社VC Gene Therapy、株式会社VC Cell Therapy、本社:兵庫県神戸市中央区)を設立。代表取締役にご就任されています。

1986年 京都大学医学部卒業
1992年 京都大学大学院医学研究科博士課程(視覚病態学)修了
京都大学医学部助手を経て1995年にソーク研究所研究員となり、ここで網膜治療に幹細胞使用の可能性を見出す。
2001年 京都大学医学部附属病院探索医療センター開発部助教授
2006年 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 網膜再生医療研究チーム チームリーダー
2012年より網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー。同プロジェクトチームは、先端医療振興財団先端医療センター病院の栗本康夫眼科統括部長らとともに、2013年8月より滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究を開始し、2014年9月には第一症例目の移植を行った。
また、2017年3月には他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液による移植を行った。
2019年8月より株式会社ビジョンケア代表取締役社長。専門は網膜変性疾患・黄斑部疾患と再生医療研究に、取り組んでおられます。

<by ナミねぇ>

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