6月9日、総務省省議室において、「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を開催しました。

2022年6月20日

6月9日、総務省省議室において、「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を開催しました。

講師は、株式会社ビジョンケア代表取締役社長・眼科医・医学博士 高橋 政代 さん、参天製薬株式会社代表取締役社長兼CEO谷内 樹生 さん、そして社員でCSR担当の、アブディン・モハメド さん、です。

テーマは「目の健康は国を強くする」。

視覚障害当事者であるアブディン・モハメドさんからは、視覚障害者のインクルーシブを目指す企業 参天製薬に入社され、視覚障害者のある外国人社員として、大学教員の経験を生かし、視覚障害のある学生たちに、企業人としてまた社会人として多大なアドバイスをしておられることなどを、お話いただきました。

また、高橋政代さんと谷内社長からは、国連総会決議から始まる、SDGsに関連付けた眼の大切さ、それを受けた各国の取り組み。これらもあわせて紹介いただき、単に晴眼者・失明、ということではなく、眼疾患による生活・社会経済全般への影響など、その間にまたがっている幅広い課題についてお話いただきました。

まさに眼の健康は国を強くする"ということを実感させられる、貴重な学びのひと時となりました。

人は、情報取得の8割が「眼から」であると言われます。

改めて、眼の大切さを認識するとともに、見えないアブディンさんが、その事を多くの若者や私たちに伝えて下さる「凄み」に、感銘を受けずにはいられない、ナミねぇでした。

アブディンさん、政代さん、谷内社長、ありがとうございました!!!

<by ナミねぇ>

 

以下は「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」に提示された、参天製薬 谷内社長の資料の一部です。

網膜色素変性症で光覚のみの全盲であるアブディンさんは、「視力以外で社会に貢献できる仕事がきっとあるよ」という、お母さんの言葉をいつも胸に、生まれ故郷のスーダンから1998年に来日。

2003年 東京外国語大学入学、2014年には博士号を取得し、特任教授に就任。2017年には学習院大学特別客員教授に就任され、その後、東京都多文化共生推進委員、東洋大学客員研究員などを歴任された後、2020年10月参天製薬(Santen)に入社されたという経歴の持ち主です。

穏やかな語り口と、温かい笑顔を見ていると、アブディンさんをこんな素敵な人に育て上げたお母さんの姿が目に見えるように感じられ、チャレンジドのおかんナミねぇは、胸が熱くならずにいられませんでした。

足りないところを数えて嘆くのではなく、今手にしているものを最大限に活かす生き方を選び、歩んで来られたアブディンさん母子に、心からの敬意を表す、ナミねぇです。

<by ナミねぇ>

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