2020年度神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)
チャレンジド・プログラムVol.13を開講します。

2020年10月1日

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・ステーションと、製粉業界最大手日清製粉株式会社の主催により、多数の企業と行政のご協力を頂き、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障がいのある人)を生みだそう!」というミッションを掲げて、2008年6月に発足しました。

KSCの開催する「チャレンジド・プログラム」では、超一流プロのパティシエやブーランジェを講師に迎え、その技術を教授する講習会を実施しています。プログラムでは、各地の作業所や施設でお菓子作りに従事する精神・知的障がいのチャレンジドを対象として、スキルを上げて生産性・報酬を上げたい、スウィーツの世界で就労したい(独立・開業)、製造販売業に携わりたいといった人たちに、超一流プロのレシピと技を直接指導します。修了生の中には、すでにKSCで学んだスウィーツを作業所単位で製品化している人たちもいます。

昨年度2019年には令和の時代を迎え最初のKSC「チャレンジド・プログラムvol.12」を、恒例となった東京と神戸での開催に加え、福岡でも開催させていただきました。

そして2020年度を迎え、たいへん残念なことに新型コロナウィルス禍により社会活動が大幅に制限されるなか、KSCも通常の活動が不可能となってしまいました。今日まで「チャレンジド・プログラムvol.13」の開催について共催者である日清製粉さんと協議を続けて参りましたが、ウィズ・コロナの時代に対応したじゅうぶんな感染防止対策を講じることで、何とか今年度の開催にこぎつけることが出来ました。

本年度のチャレンジド・プログラムは、統括講師にフランス菓子ノリエットの永井紀之シェフをお迎えし、第4世代移動通信システム(4G)を利用した講習となります。ノリエットの店舗で行われる永井シェフの講義を携帯回線を利用し各地の作業所に配信し、作業所では同時進行で受講生(利用者、サポーター)が実技を学習するスタイルで進行します。

これは、来年度以降広く実用化される予定の第5世代移動通信システム(5G) を利用した講習に向けての準備ともなります。実際の店舗と作業所を結 ぶことで、受講生はリアルタイムにプロフェッショナルの仕事環境を見 ることが出来、かつ自分の作業所で学ぶことが出来るので、従来よりも はるかに学ぶ環境が身近になります。そして講習終了後、YouTubeにて その模様を公開します(当日の配信は行われません)。第1回は神戸の 作業所が舞台となりますが、これ以降全国にその学習環境を広めてまい る所存です。

神戸スウィーツ・コンソーシアムはチャレンジドのパティシエ養成を通じて「すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築するユニバーサル社会」の実現をめざして活動してまいります。みなさまにはどうか神戸スウィーツ・コンソーシアムの活動を力強くバックアップしてくださいますことを心よりお願い申し上げます。

社会福祉法人プロップ・ステーション理事長 竹中ナミ

 

2020年度神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)チャレンジド・プログラムVol.13

■開催要項

 開催期間:2020年10月〜

 主催:社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社

 後援:総務省、厚生労働省、農林水産省、東京都、兵庫県、神戸市、日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会ほか(昨年度実績)

<チャレンジド・プログラム Vol.13>

 令和2年10月に第1回プログラムを神戸にて開講。11月に神奈川にて第2回を開催、以降各地にて開催予定。それぞれ、永井紀之KSC統括講師の店舗である下高井戸「ノリエット」と各地の作業所を4G携帯回線で結んでの講習となります。当日の講習の模様は、後日YouTubeにて公開します(講習当日の配信は行いません)。

<会場、開催日、講師、募集要項(決定分のみ)>

第1回神戸会場 2020年10月8日(木)開催
 会場:フランス菓子ノリエット(東京)とカフェぽてと(神戸市北区)を携帯回線で結んで実施
 統括講師:永井紀之シェフ(フランス菓子「ノリエット」オーナーシェフ)
 講師(作業所指導担当):井上孝シェフ(株式会社林原)

第2回神奈川会場 2020年11月12日(木)開催
 会場:フランス菓子ノリエット(東京)とあすなろ学苑(神奈川県横須賀市)を携帯回線で結んで実施
 統括講師:永井紀之シェフ

第3回以降は決定次第発表

■永井紀之シェフ
 
 フランス菓子「ノリエット」オーナーシェフ

1961年生まれ。辻調理師学校フランス校卒。「オー・ボン・ヴュー・タン」のオープニングスタッフとして入社、2年後渡仏。ヴァランス「ダニエル・ジロー」、グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」など、ヨーロッパで6年間過ごしたのち、帰国。1993年より「ノリエット」。著作に「シェフのフランス地方菓子」(PARCO出版)、「フランス菓子職人の仕事パティシエ」(PHP研究所)、「永井紀之ノリエットのお菓子」(PARCO出版)などがある。神戸スウィーツ・コンソーシアム統括講師。

フランス菓子「ノリエット」のホームページ

 

関連リンク

神戸スウィーツ・コンソーシアム公式サイト   https://www.kobesweets.org/

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