チャレンジド・アーティスト「くぼりえさん」
10年間イラストを描き続けた日本ハムから感謝状贈呈

2011年5月27日

ナミねぇです! 5月13日(金)、チャレンジド・アーティスト「くぼりえさん」のご自宅を、日本ハム(株)から、宮地執行役員と2名のスタッフが訪問されました。日本ハム(株)社会・環境室の情報誌に、10年間、表紙イラストを描き続けた「くぼりえさん」に、感謝状を贈呈されるためです。

[写真]壁に飾られた、りえさんの作品集 ※画像をクリックいただくと、大きな写真でご覧いただけます

くぼりえさんは、SMA(ウェルドニッヒ・ホフマン病)という筋力が弱い難病のため、日常生活のすべてに介護が必要やけど、幼い頃から日本画を学び、成人されてからはプロップ・ステーションのセミナーでグラフィックスを学んで、ついに「絵本作家になる!」という夢を実現しました。

くぼりえさんのブログ(りえさんの想い、日々の生活、作品が、いっぱい)
http://kubo-rie.cocolog-nifty.com/blog/

「絵を描くことを仕事にしたい!」という「くぼりえさん」の目標達成のため、プロップはイラストの仕事をコーディネイトし続けて来たんやけど、その一つが10年間続いた日本ハム(株)社会・環境室のお仕事です。

[写真]表彰状授与(ナミねぇ代理受け取り)

5月13日(金)の表彰式当日、爽やかな風が吹く心地良い午後、丹精されたお庭と明るいアトリエのある「くぼりえさん」のご自宅で、私(ナミねぇ)も、友人としてまたコーディネイタとして、表彰式に立ち会わせていただきました。

まず宮地執行役員から感謝状が渡されたんやけど、りえさんは額を支える力がないので、僭越ながらナミねぇが代理で受け取らせていただきました。

[写真]表彰状

続いて「金一封」が贈られた時「表彰だけで充分なので、これは義援金にして下さい」と言うりえさんに「どのように使われても良いので、受け取って下さいね」と優しく応えられました。

つい最近定年退職されたお父さんと、りえさんの生活と創作活動を支え続けて来られたお母さんが、側でニコニコしながらそのやり取りを見つめてはったのが印象的でした。

表彰が終わってから、全員で記念撮影をしました。


全員での記念撮影

[写真]お礼状に社長のお名前を書く、りえさん

お母さんが入れて下さった美味しいお茶とお菓子をよばれてると、りえさんが白い封筒を取り出しました。
「日本ハムの社長さんに、お礼状を書いたので、社長さんのお名前を教えて下さい」とのこと。
表彰が決まってから、心を込めて書いたお礼状やそうです。

「小林浩というのが社長の名前です」と室長が答えると、お母さんに万年筆を指にはさんでもらって「こばやし、ひろし・・・」と呟きながら封筒に書き綴る、りえさん。

[写真]パステルカラーのマニュキュア!

その、まるで白魚のような指の先には、お洒落な「りえさん」らしく、パステルカラーのマニュキュアが塗られてて、宮地さんと一緒に来られた女性スタッフが「わぁ綺麗!」と思わず声をあげました。

りえさんは日本ハムさんのイラストのほか、絵本制作やイオン化粧品のカレンダー・イラスト(今年で7年間描き続けてます)などなど、素晴らしい作品を生み出し続けてるんやけど、実は毎年一度は救急車で運ばれる、という経験をされてます。

[写真]りえさん&ナミねぇ ツーショット

風邪をひくと呼吸器がやられてしまって命に関わるという「りえさん」は、夜間は人工呼吸器(BiPAP harmony)を使用しながら、お母さんと一緒に体調コントロールに気を配って、日々創作活動に励んでるんです。
緊急入院したベッドの上では「きっと生還して、絵を描き続けるんや!」と自分に言い聞かせるそうです。

りえさん、これからも素晴らしい作品を描き続けてね。

お父さん、お母さん、これからも、りえさんを見守り、支えてあげて下さい。

そして多くの企業、組織の皆さん、りえさんに絵のお仕事を発注して下さい。

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5月1日に放映されたETV特集「二人のチャレンジド」は、浅野史郎さんと村木厚子さんという、私の長年の友人二人のドキュメンタリーやったけど、この番組の中で、りえさんが「私のような身体のものが、お仕事ができるって夢のようです」「チャレンジドって、障害者のことだけじゃないと思う」と語る場面があったのを、覚えてる方もおられることと思います。

ETV特集「二人のチャレンジド」について書いたブログ
http://ameblo.jp/takenakanami/entry-10872601299.html

「人は皆、チャレンジド〜挑戦という使命やチャンスを与えられた人〜やないかしらん」と、私は思っています。

色んなことに対して、意識を大きく変えて行かな、日本が立ちゆかなくなるかもしれへん今、日本という国に暮らす私たちは、おそらくみんな「チャレンジド」。

障害の有無や年齢、性別などで「できること」「できないこと」を決めつけたりせず、一人一人の力を生かせる「ユニバーサル社会」を創造したいなぁ・・・って思います。

そんな社会の水先案内人でもある「くぼりえさん」が、これからも体調と意志の続く限り、自分のやりたいことに挑戦できる社会であるよう、これからもナミねぇ&プロップは前進したいと思います。

<by ナミねぇ>

 

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