村木元局長が国家賠償求め提訴 元検事らの故意争点に

朝日新聞 2010年12月27日記事

大阪地検特捜部の証拠改ざん事件を受けて、郵便不正事件で無罪判決が確定した村木厚子・厚生労働省元局長が、元担当検事ら3人と国を相手取り、約3670万円の賠償を求める訴訟を27日午後、東京地裁に起こした。

最高検の捜査や検証に対して、元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=は「他の証拠で村木氏を有罪にできると思っていた」と供述したとされ、最高検は特別公務員職権乱用容疑で告発された前田元検事について不起訴(嫌疑不十分)とした。

前田元検事の他に被告とするのは、前大阪地検特捜部長・大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=と、証拠改ざんを前田元検事から最初に知らされたとされる国井弘樹検事(35)。国家賠償訴訟では、前田元検事らに故意や重大な過失があったかどうかが争点になる。

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