郵便不正公判 「凛の会、聞いたことない」元課長補佐 村木被告の関与否定

読売新聞大阪夕刊 2010年3月10日記事

 郵便不正事件に絡み、自称障害者団体「凛(りん)の会」に偽の障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の公判が10日、大阪地裁であった。現職の厚労省キャリアで、当時部下だった間隆一郎・元企画課長補佐(43)が弁護側証人として出廷し、議員の口添えで、村木被告が不正な証明書を発行したとする検察側の主張を否定した。

 間元課長補佐は当時、国会対策を担当。公判で間元課長補佐は、民主党の石井一参院議員の口添えで、村木被告が不正な証明書を発行したとする検察側の主張について、「村木被告とは密接に情報をやりとりしており、議員が関係し、部下に指示を出すことなら私も知っていたはずだが、凛の会という団体は聞いたことがない」などと証言した。

 また、検察側が、村木被告が課長席で、凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)に証明書を手渡したとしている点も、「外部の人が課長席に来ることはない」と語った。

ページの先頭へ戻る