郵便不正 元係長「自分の判断」証言、元局長の関与否定

朝日新聞 2010年2月24日記事

 厚生労働省から、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書が発行された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われ、無罪を主張する同省元局長村木厚子被告(54)の第8回公判が24日、大阪地裁であった。村木元局長の共犯として起訴されている当時の担当係長上村(かみむら)勉被告(40)が証人に立ち、担当課長だった元局長が上村元係長に不正発行を指示したとする検察側主張を否定し、「自分の判断だった」と述べた。

 大阪地検特捜部が摘発した事件の構図については、厚労省の関係者らが法廷で相次いで否定する発言をしている。不正発行に直接かかわったとされる「重要証人」の上村元係長が元局長の関与を否定したことで、検察側はさらに厳しい局面に立たされた。

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