メール de ナミねぇ 【第338号】 by Prop Station

2021年10月8日

◇◆◇             (令和3年10月8日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第338号】     ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇           by Prop Station◇◇◆
           https://www.prop.or.jp/

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皆様意外とご存じないかもしれませんが、プロップ・ステーションは
お仕事のコーディネートもエキスパートです。
プロップで学んだ多くのチャレンジドが、皆さんからのお仕事を
心からお待ち致しております。
もし皆様の中で「お仕事を頼んでみよう」とか「こんな仕事できるかな?」
ということがございましたら、是非お気軽にご連絡下さい。
どうぞよろしくお願い致します。

データ入力や文書のデジタル化(PDF化やワード・エクセル化)
各種映像への字幕の付与もおこなっています。
こうした業務があれば是非お声がけ下さい。

<プロップ・ステーション事務局長 竹中宏晃>

prop2017@prop.or.jp

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■□◇◆ 第338号 目次 ◆◇□■

【1】10月10日、デジタルの日オンラインイベントの中で、
    「デジタル社会推進賞」(ナミねぇも受賞)が
    発表されることになりました。
【2】10月20日水曜日、神戸スウィーツ・コンソーシアム
    「チャレンジド・プログラムVol.14 in 大阪」
    野澤孝彦シェフによる講習の模様を、
    午後0時30分よりユーチューブLIVEで
    大阪より生中継します。
    どなたでもご視聴いただけますので、ぜひご覧ください!
【3】コロナ禍で、国立青野病院に入院してる
    娘マキの面会・帰省外泊が禁じられ、
    淋しい気持ちのオカン・ナミねぇの元に、
    病棟から「写真とお手紙」が届きました。
【4】活動報告
【5】国土交通省が、ドローンのレベル4の飛行が始まるにあたり、
    有識者を交えた検討WC(ワーキンググループ)を立ち上げ、
    ナミねぇが、オンライン会議にオブザーバー参加しました。
【6】最新メディア情報
    10月4日月曜日、毎日新聞「心の扉を開いて」に、
    プロップ・ステーション神戸本部で活躍する、
    真野剛くんの記事が掲載されました。

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 ブログ https://ameblo.jp/takenakanami/
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■□◇◆10月10日、デジタルの日オンラインイベントの中で、
      「デジタル社会推進賞」(ナミねぇも受賞)が
              発表されることになりました。◆◇□■

10月10日、デジタルの日オンラインイベントの中で、「デジタル社
会推進賞」(ナミねぇも受賞)が発表されることになりました。

ぜひ、応援アクセスよろしくお願いいたします!!

<by ナミねぇ>

〇以下、デジタル庁のサイトより引用させていただきます。

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■デジタル庁は、2021年10月10日(日)13時より、2021年デジタルの日
 ONLINE EVENT─デジタル庁創設記念─ をYouTube、Twitterにて生配信
 いたします。

配信ページは以下の通りです。

デジタル庁公式YouTubeチャンネル
 https://www.youtube.com/watch?v=2hL9h85Ei6I

デジタル庁公式Twitterアカウント
 https://twitter.com/i/broadcasts/1nAKEYOYONRKL

本イベントでは、日本のデジタル化がどれくらい進んでいるのかを測る
指標「デジタル度」の発表をはじめ、デジタル大臣が初めて表彰する
「デジタル社会推進賞」の発表など、デジタルに関する様々なコンテン
ツを実施いたします。また、YouTubeという“デジタルデビュー”をきっ
かけに広がり、今年10周年を迎えるきゃりーぱみゅぱみゅさんもゲスト
で登場。人気アニメーション作品「攻殻機動隊SAC_2045」とのバーチャ
ル空間でのコラボレーションも実現予定です。

(後略)

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詳細はデジタル庁のサイトでご覧ください。
 https://www.digital.go.jp/posts/b-SItqGk

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■□◇◆10月20日水曜日、神戸スウィーツ・コンソーシアム
     「チャレンジド・プログラムVol.14 in 大阪」
     野澤孝彦シェフによる講習の模様を、
 午後0時30分よりユーチューブLIVEで大阪より生中継します。
  どなたでもご視聴いただけますので、ぜひご覧ください!◆◇□■

■神戸スウィーツ・コンソーシアム
 「チャレンジド・プログラムVol.14 in 大阪」
 ユーチューブLIVE放映サイト

 https://www.prop.or.jp/news/topics/2021/20211007_01.html

中継はこちらから、どなたでもご覧いただけます(放映予定日時:10
月20日水曜日 12:30〜15:00)。時間近くになりましたら
配信をご覧いただけます。

神戸スウィーツ・コンソーシアムのユーチューブサイト(過去の動画は
こちらでご覧いただけます)
 https://www.youtube.com/channel/UCpOb5FyYaNrh8CdPsRY0y-g/videos

■チャレンジド・プログラムVol.14」講習プログラム(大阪会場)
 日時:10月20日水曜日 12:30〜15:00
 内容:菓子講習会
 講師:野澤孝彦シェフ 
 (「ホーフベッカライ エーデッガータックス京都」オーナーシェフ)
 課題:シュトーレン
 ☆レシピはこちらからPDFでダウンロードいただけます。
  https://www.prop.or.jp/ksc/recipe_20211020.pdf
 会場:街かどマーチcafe(大阪市阿倍野区)

<野澤孝彦シェフのご紹介>

【写真】
 https://www.prop.or.jp/ksc/common/img/nozawa_01.jpg

1972年 埼玉県上尾市生まれ。幼い頃に習ったピアノがきっかけでウィー
ン文化に傾倒し、お菓子の世界に引き込まれる。日本橋三越内「Cafe
Wien」などで西洋菓子の基礎を学んだあと、22歳でウィーンへ渡り、老
舗カフェハウス「オーバーラー」「L・ハイナー」で修行。食文化への
あくなき探究心から南ドイツへ向かい、「ヴァンディンガー」にて製菓
チーフを務めるかたわら製パン技術を習得する。日本に帰国後、1999年
横浜に「Neues(ノイエス)」をオープン。2011年にはカフェレストラン
として東京・赤坂へ移転、カフェレストランとして2015年まで営業する。
2020年、京都にホーフベッカライ エーデッガータックス京都をオープ
ンしオーナーシェフとなる。クラシック音楽・建築・美術にも造詣が深
く、雑誌・TV・ラジオなど各種メディアへも多数出演。著書に「いま新
しい伝統の味ウィーン菓子――生地とクリームのおいしさ再発見」(旭
屋出版MOOK)。

ホーフベッカライ エーデッガータックス京都のホームページ
 https://eshop.edegger-tax.jp/

■神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)
 主催:社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社
 後援:総務省、厚生労働省、農林水産省、東京都、兵庫県、神戸市、
    仙台市、日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会
 公式サイト:
  http://www.kobesweets.org/

■神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)について
神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・
ステーションと、製粉業界最大手日清製粉株式会社の主催により、多数
の企業と行政のご協力を頂き、「スウィーツの世界で活躍するチャレン
ジド(障がいのある人)を生みだそう!」というミッションを掲げて、
2008年6月に発足しました。
KSCの開催する「チャレンジド・プログラム」では、超一流プロのパ
ティシエやブーランジェを講師に迎え、その技術を教授する講習会を実
施しています。プログラムでは、各地の作業所や施設でお菓子作りに従
事する精神・知的障がいのチャレンジドを対象として、スキルを上げて
生産性・報酬を上げたい、スウィーツの世界で就労したい(独立・開業)、
製造販売業に携わりたいといった人たちに、超一流プロのレシピと技を
直接指導します。修了生の中には、すでにKSCで学んだスウィーツを
作業所単位で製品化している人たちもいます。
2020年度を迎え、たいへん残念なことに新型コロナウィルス禍によ
り社会活動が大幅に制限されるなか、KSCははウィズ・コロナの時代
に対応したじゅうぶんな感染防止対策を講じることで、無事開催させて
いただくことが出来ました。

そして本年2021年度のチャレンジド・プログラムも、昨年に引き続
きコロナ感染対策を徹底したうえで開催させていただきます。統括講師
にフランス菓子ノリエットの永井紀之シェフ、そして神戸サマーシュの
西川功晃シェフ、京都ホーフベッカライ・エーデッガー・タックスの野
澤孝彦シェフ、仙台甘座洋菓子店の渡辺靖水シェフを講師にお迎えし、
神戸、東京、大阪、仙台の各参加作業所での現地指導で受講生(利用者、
サポーター)が実技を学習するスタイルで実施されます

神戸スウィーツ・コンソーシアムはチャレンジドのパティシエ養成を通
じて「すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築するユニバーサ
ル社会」の実現をめざして活動してまいります。みなさまにはどうか神
戸スウィーツ・コンソーシアムの活動を力強くバックアップしてくださ
いますことを心よりお願い申し上げます。

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 https://www.prop.or.jp/news/topics/2021/20211007_01.html

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■□◇◆コロナ禍で、国立青野病院に入院してる
      娘マキの面会・帰省外泊が禁じられ、
      淋しい気持ちのオカン・ナミねぇの元に、
          病棟から「写真とお手紙」が届きました。◆◇□■

【写真】
 https://www.prop.or.jp/news/topics/2021/img/20210925_01.jpg

コロナ禍で、国立青野病院に入院してる娘マキの面会・帰省外泊が禁じ
られ、淋しい気持ちのオカン・ナミねぇの元に、病棟から「写真とお手
紙」が届きました。

病棟の皆さんの温かい看護とサポートで、元気に過ごしているマキの様
子がよく分かり、感謝の笑顔でいっぱいになったナミねぇです(^_^)/

我が子が元気に過ごしていることは、親にとっては何にも代え難い喜び
です。

48歳の今も「ベイビータイプのマキ」を、見守って下さるみな様に、改め
て心からの感謝を捧げます。

本当に、本当に、ありがとうございます!!

☆ by ナミねぇ ☆

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 https://www.prop.or.jp/news/topics/2021/20210925_01.html

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■□◇◆活動報告◆◇□■

○9月1日(水)
・開所式にて祝辞のべる /
 場所:就労移行支援ジョブステーション長田

○9月4日(土)
・浅野史郎ミラクルTVに出演〜チャレンジドと防災 /
 場所:浅野史郎ミラクルTV

○9月8日(水)
・国交省ドローンWG会議 / 場所:オンライン会議

○9月9日(木)
・兵庫県社会賞選考委員会 / 場所:県庁3号館6階 第5委員会室

○9月10日(金)
・運転免許更新(優良運転者)手続き / 場所:免許更新センター神戸

○9月13日(月)
・国交省ドローンWG会議 / 場所:オンライン会議

○9月17日(金)
・国交省ドローン機体の安全確保WG会議 / 場所:オンライン会議

○9月24日(金)
・国交省【第一回 試験準備委員会】 / 場所:オンライン会議

○9月29日(水)
・国交省ドローンWG会議 / 場所:オンライン会議

○10月5日(火)
・秋の財政制度等審議会開始 / 場所:財務省 4F第3特別会議室

○10月6日(水)
・国交省ドローン機体の安全確保WG会議 / 場所:国交省オンライン

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 https://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆国土交通省が、ドローンのレベル4の飛行が始まるにあたり、
     有識者を交えた検討WC(ワーキンググループ)を立ち上げ、
 ナミねぇが、オンライン会議にオブザーバー参加しました。◆◇□■

国土交通省が、来年12月ドローンのレベル4の飛行(有人地帯におけ
る補助者なし目視外飛行)が始まるにあたり、有識者を交えた検討WG
(ワーキンググループ)を立ち上げ、本日9月8日)、ユニバーサル・
ドローン協会として、鈴木会長、事務局長ナミねぇが、オンライン会議
にオブザーバー参加しました。

チャレンジド(障害のある人)の、新たな職域開拓のためのドローン講習
会を開催している立場から、今後設置される試験制度の受験に、チャレ
ンジドが多様な方法(音声入力や試験時間への配慮など)で、スムーズに
取り組めるよう、またチャレンジド技術者の育成と就労促進に、国交省
および委員各位の皆さんに、理解と協力をいただくため、発言させてい
ただきました。

チャレンジドの、ドローン技術者育成に必要な様々なことを、これから
もWGの中で、提言やアドバイスを行っていきたいと思います。

応援よろしくお願いいたします。m(_ _)m

◎この記事はナミねぇのブログでもご覧いただけます
 https://ameblo.jp/takenakanami/entry-12696749203.html

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■□◇◆今後の講演など予定◆◇□■

※緊急事態宣言により多くのスケジュールが中止・未定となっています

○10月8日(金)
・ミねぇ誕生日 / 場所:(1948/10/8 生まれ)
・就労支援関係の会合 / 場所:研修センター

○10月9日(土)
・チャレンジド・ドローン講習会←久元市長来訪、取材あり /
 場所:神戸しあわせの村 野外活動センター

○10月11日(月)
・財政制度等審議会 / 場所:財務省&オンライン

○10月12日(火)
・国交省ドローンWG会議 / 場所:オンライン会議

○10月16日(土)
・就労研講演会 / 場所:しあわせの村(シルバーカレッジ)

○10月20日(水)
・KSC(神戸スイーツ・コンソーシアム)講習会 /
 場所:街かどマーチcafe(大阪市阿倍野区)
・財政政策等審議会 / 場所:財務省&オンライン

○10月21日(木)
・「ユニバーサル社会を創造する事務次官PJ(勉強会)」主宰 /
 場所:国土交通省 次官室または省議室

○10月28日(木)
・文科省中央教育審議会初等中等教育分科会 / 場所:オンラインも

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 https://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

■10月4日月曜日、毎日新聞「心の扉を開いて」に、プロップ・ステ
ーション神戸本部で活躍する、真野剛くんの記事が掲載されました。

10月4日月曜日、毎日新聞「心の扉を開いて」に、プロップ・ステー
ション神戸本部で活躍する、真野剛くんの記事が掲載されました。

剛くんは、全盲で脳性マヒ、車いすユーザーなんやけど、得意な英語力
と誠実で明るいキャラクターを生かして、在宅ワークや講演活動に励ん
でいます。

一人暮らしを目指して前進する真野剛くんに、エールをお願いいたしま
す!!

☆ by ナミねぇ ☆

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                毎日新聞 2021年10月4日より転載

【写真】
 https://www.prop.or.jp/news/challenged/2021/img/20211004_01.jpg

【PDF】
 https://www.prop.or.jp/news/challenged/2021/pdf/20211004_01.pdf

<本文>

心の扉を開いて
共に生きる兵庫

障害と夢を語る28歳
人権講座で全盲、車椅子男性
第2部「学ぶ・働く」(51)

 真野剛さん(28)=高砂市=は、生まれつき全盲だ。脳性まひの重複
障害もあり、車椅子を利用する。彼は今、講演会で自らの障害と夢につ
いて語っている。「今までの経験を語るのは自分の自信につながるし、
いろんな人に生きる勇気も与えられる」という彼が語る夢とは―。

 9月28日、高砂市の曽根公民館で開かれた人権講座。地域住民ら約20
人が集まった。剛さんはこの講座で、2020年度から市内の公民館を巡回、
「Dreams」と題する講演をして、この日で8回目になる。

 早産で、体重772グラムで生まれた剛さんは未熟児網膜症と診断さ
れ、手術を受けるが、両目は見えなかった。成長しても歩かず、運動機
能にも障害があることが分かった。

 剛さんは幼稚部から高等部まで盲学校に通った。幼い頃は未知の世界
に踏み込んでいくのが怖く、家から出るのも苦手だった。

 転機となったのは、高2の時に校内であった人権講演会だ。全盲の高
校英語教師の男性が講師だった。剛さんは、全盲でも教師になれるんだ
と驚いた。男性は生徒たちに訴えた。「やってもいないうちから、あき
らめたら駄目だ」。この言葉に、剛さんは鳥肌が立つほど感動した。

 剛さんはその頃、ある夢を抱いていた。小2の時、偶然ラジオから流
れる「基礎英語」に、興味を持つ。毎日聴くうちに意味が分かってきた。
中学部に派遣されたALT(外国語指導助手)に英語で話しかけてみる
と、通じた。以来、英会話が好きになった。

 高等部時代、神戸市の高校生英語スピーチコンテストに3年連続で参
加。一般高校の生徒と同じ舞台に立てたこと、3年時には5位入賞も果
たしたことが大きな自信になった。大学で英語を専門に学び、仕事に生
かしたいという夢を抱いた。だが、周囲は「大学の授業についていける
わけがない」と反対した。

 剛さんは読み書きができないうえ、脳性まひの影響で指を十分動かせ
ず点字も読めない。もう学校で習熟したパソコンだけが頼りだ。

【写真】
 https://www.prop.or.jp/news/challenged/2021/img/20211004_02.jpg

講演で、一人暮らしの夢について語る真野剛さん=高砂市曽根町で

 夢がしぼみかけていた頃に、出会った講師の言葉。剛さんは自らを奮
い立たせて、夢への挑戦が始まった。

 オープンキャンパスで大学関係者に学びたい熱意を訴え、両親も説得
して大学を受験。2011年、AO入試で関西国際大教育学部に合格を果た
した。

 大学側から示された入学の条件は、全ての授業に家族が付き添うこと。
毋・容子さん(61)は毎日、同大学尼崎キャンパスの教室に息子と並ん
だ。授業は英語で行われ、容子さんは板書された英文を懸命に代筆した。
1カ月のハワイ大短期留学にも付き添う。ゼミ合宿では、息子の同級生
らとふれ合った。息子は、生き生きとした表情で学ぶ。「大学に進学さ
せてよかった」。母は心から思った。

 剛さんは現在、障害者の就労を支援する社会福祉法人「プロップ・ス
テーション」(神戸市東灘区)で、翻訳作業などをしている。

 講演の席上、剛さんが「母には本当に感謝しています」と語ると、見
守っていた容子さんは、はにかんだ。

 そんな剛さんの新たな夢は、一人暮らしだ。「今までずっと両親の介
護に頼ってきたが、自立したい」という。昨春にも始める計画だったが、
新型コロナウイルス禍でヘルパーが確保できず、延期した。今も先を見
通せない状況だが、あきらめない。「一人でゆったり、好きなジャズ音
楽を聴きたい」と新たな生活の夢を語る。

 剛さんの相談支援をする「地域支援センターあいあむ」(高砂市北浜
町)主任相談支援専門員、西野浩美さん(56)は「28歳の普通の青年ら
しい夢」とほほ笑みながら、「くじけず挑戦する剛さんに、私も置いて
きぼりにされないよう伴走していきたい」と話す。

 剛さんは「自分ができないことは皆さんに支えてもらいたい。道端で
会ったら、声をかけてほしい」と、参加者に呼びかけた。彼は地域の人
々とのふれあいを求めているのだ。彼の心の中では、既に自立生活が始
まっている。

【桜井由紀治】

=つづく
※次回は18日掲載予定です。

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 https://www.prop.or.jp/news/challenged/2021/20211006_01.html

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☆メール de ナミねぇ 【第338号】
                     令和3年10月8日発行
☆発行元:社会福祉法人プロップ・ステーション
                 URL https://www.prop.or.jp/
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                神戸ファッションマート6E−13
             社会福祉法人プロップ・ステーション広報
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1〜2回
☆『メール de ナミねぇ』は『まぐまぐ!』
 https://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
☆ご意見・ご感想をお待ちしております。
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