メール de ナミねぇ 【第155号】 by Prop Station

2012年3月14日

◇◆◇            (平成24年3月14日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第155号】     ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇           by Prop Station◇◇◆
           http://www.prop.or.jp/

■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇

『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 第155号 目次 ◆◇□■

【1】3.11 東日本大震災・大津波 から1年。
   被災地を訪れて決意したこと
【2】文字起こし作業の在宅スタッフを募集(若干名)
【3】活動報告
【4】手指を使わず文字入力できるレーザーキーボード
【5】今後の講演など予定

☆ナミねぇからの速報はフェイスブックとブログで!
 フェイスブック http://www.facebook.com/nami.takenaka
 ブログ http://ameblo.jp/takenakanami/
 詳報はメルマガで!
☆プロップ東京の情報はこちらで
 http://www.prop.or.jp/challenged/seminar/tokyo-seminar.html

================================

■□◇◆3.11 東日本大震災・大津波 から1年。
               被災地を訪れて決意したこと◆◇□■

東日本大震災・大津波の被災地を、訪れました。

私の自宅が焼失した17年前の阪神淡路大震災、その何倍もの被害に遭
われた東日本を自分の目と心で感じ、そして自分にできることを実行し
て行かねば・・・、との想いにかられ、2日間だけやったけど、被災地
を訪問させていただきました。

3月3日(土)仙台を発って最初に訪ねたのは日本三景の一つとして名高
い松島。海岸沿いのホテルや商店などは津波の被害に遭いながらも、2
ヶ月後には営業を再開し、今では以前の賑わいを取り戻しつつあります。

お食事をしたレストランの店員さんのお話しでは「松島湾の島々が津波
の勢いを弱めてくれた」そうです。

 [写真]営業再開したレストランから松島湾を見渡す。眼下には伊達政
    宗により建立された五大堂が。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844788573.html

松島だけでなく、観光を産業にしておられた地域には、一人でも多くの
方々に訪れてもらいたい・・・、それが復興につながってゆくと思いな
がら、美味しい海鮮丼に舌鼓をうちました。

 [写真]店員さんお勧めの海鮮丼。とても美味しかったです!
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11846973777.html

 [写真]雪の残る、五大堂
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11846975743.html

 [写真]松島が観光客で賑わっていたのが、嬉しかったです。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844771989.html

松島を後に、東松島に向かいます。松島の賑わいから一転、荒涼とした
風景が、目に飛び込みました。

 [写真]航空自衛隊松島基地。津波の冠水のため基地機能が喪失しまし
    たが、いち早く復旧し救援物資の輸送拠点となりました。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844751953.html

東松島市は津波の直撃により死者1,000人以上、市内全住宅の3分の2を
超える約11,000棟が全半壊したとのこと。

 [写真]東松島市にて。津波の被害にあった住宅地。暖かい家庭生活が
    営まれていた家々を一瞬にして飲み込み、破壊した大津波の恐
    怖が、胸に迫ります。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844751955.html

 [写真]壁と屋根が残る家々も、内部は凶暴な大津波に襲われ、がらん
    どうになっているのを目の当たりにし背筋が凍る思いでした。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844751954.html

亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに今後どのように防災し、どの
ように復興して行けば良いのかを、日本という天災の多発する国に住む
すべての人たちで考えて行かねば・・・と、改めて思いました。

東松島から、やはり甚大な被害にあった石巻市へ向かいました。石巻市
は地震に伴う津波で壊滅的な被害を受け、死者・行方不明者数は3819人
(石巻市発表・2012年3月11日現在)と宮城県最大規模です。

 [写真]石巻市内、旧北上川河口の中州にある自由の女神像も痛ましい
    姿に。左奥に見えるドームは、石ノ森萬画館。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844751957.html

宮城県出身の漫画家、石ノ森章太郎さんの原画などを展示する「石ノ森
萬画館」を訪ねました。宇宙船をイメージした萬画館の建物は一階部分
が完全に水没しましたが、早期再開に向け頑張っておられるとのこと。
一日も早い再開をお祈りします!

 [写真]石ノ森萬画館にて。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844753003.html

 [写真]石ノ森萬画館にて。画面に入りきれない高さの窓に「津波到達
    地点」と書かれていました。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844753002.html

 [写真]石ノ森萬画館にて。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844755937.html

自称「手塚治虫さんの弟子」として、漫画文化を心から愛して止まない
私(子どもの頃、手塚さんが始めた通信制の漫画大学「第1期生」やった
んです)としては、なんとしてもこの石ノ森萬画館が再建され、国内外
のファンたちが訪れる日を願わずにいられません。

次にお訪ねしたのは、石巻市内のすべての病院が震災で機能を失った中
で、災害拠点病院として、地域医療を一手に引き受けることとなった
石巻赤十字病院です。

 [写真]石巻赤十字病院
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844751956.html

企画調整課長の阿部雅昭さんに「野戦病院のようであった」という、当
時のお話をおうかがいしました。

 [写真]石巻赤十字病院にて
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844753000.html

阿部さんから、「なぜ赤十字病院が、素早く災害対応ができたのか」と
いうことを多くの資料をもとにお話しを聴かせていただきました。

石巻市内の拠点病院として唯一津波被害に遭わなかったから、というだ
けでなくそこには、大災害を想定した、スタッフ全員による綿密な日頃
の取り組みがあったということを知り、心から感銘を受けました。

 [写真]阿部さんと。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844752999.html

石巻郊外で頑張っておられる板長さんのいらっしゃる料理屋さんでお食
事をご一緒しました。

 [写真]料理屋さんで
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844753001.html

心のこもったお料理の数々をよばれ、阿部さん、板長さんと固い握手を
交わして、その夜の宿へ、向かいました。

    ◇          ◇          ◇

3月4日(日)、南三陸町に向かいました。リアス式海岸の風光明媚な土
地ですが、この地形の特性から津波の甚大な被害にあった場所です。

町に近づいたところで悲しい光景が目前に。

 [写真]津波の被害にあった自動車が山間に保管されていました。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844771990.html

 [写真]「南三陸町被災自動車保管場所」という、立て看板が・・・
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844773062.html

南三陸では、嬉しい光景も目にすることが出来ました。仮設ながら「復
興商店街」がオープンしていたのです!

 [写真]南三陸さんさん商店街
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844771991.html
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844774213.html
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844773071.html

力強く「福興名店街」ののぼりがたなびき、大勢のお客さんで賑わって
いました。ナミねぇも、少しでも売り上げに協力・・・とばかりに、商
店街に入って行き、メチャ美味しそうな「味付けし、スライスした鮮魚
を真空パックしたお土産」を購入。980円なり。ホテルに戻って食べたけ
ど、おかずとしても、おつまみとしても最高!!という美味しさでした。

 [写真]南三陸さんさん商店街にて
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844774214.html

印象的やったのは、お土産に「あの南三陸に行ってきました」書かれた
シールが、貼ってあったこと。一人でも多くの人に、南三陸に来て欲し
い、そして色んなもん買うて帰って欲しい、それが復興への一歩や!
という、たくましく、真っ当な商人魂を感じました。

復興に必要なのは「哀れみ」ではなく、被災された人たちの誇りを失わ
せることの無い「支援」なんやと、私は思います。「働ける場所」「仕
事のできる自分」を取り戻していただけるように公的予算や義援金が使
われることを、願わずにいられません。

南三陸の街に入りました。

目の前に広がるのは、基礎部分だけを残し建造物をすべて失った街並み
でした。

 [写真]南三陸町
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844774217.html

 [写真]南三陸町の中心部を流れる八幡川には、今も氾濫の恐れから土
    嚢が
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844774216.html

 [写真]防災対策庁舎(手前)と公立志津川病院(左手奥)
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844774215.html

大津波に飲み込まれた防災対策庁舎には祭壇が設けられ、たくさんの花
が供えられていました。

 [写真]南三陸町防災対策庁舎跡に佇む・・・
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844771994.html

津波が迫っていることを町民に告げる遠藤未希さんの声が、今も聞こえ
るようでした。

 [写真]公立志津川病院
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844773061.html

 [写真]高台の志津川小学校から街を見つめる
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844775449.html

 [写真]海側から町を見渡す
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844771995.html

 [写真]津波の直撃を受けた海岸の建物
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844775450.html

 [写真]津波で破壊された防潮堤
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844773063.html

 [写真]建物の上に打ち上げられた車
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844773069.html

 [写真]JR気仙沼線は津波により寸断されたままです
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844775453.html

南三陸町から岩手県に入り陸前高田市を訪ねました。

約7万本もの松林が広がる高田松原は年間100万人以上が訪れる観光
名所として有名で、また防潮林として過去には津波被害も防いできました。

しかし今回の大津波によりほぼ全ての松がなぎ倒されてしまいました。
そして奇跡的に残った1本の松が「希望の一本松」と呼ばれ復興のシン
ボルとして保存されています。

 [写真]高田松原跡と「希望の一本松」
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844775451.html

一本松の根本に「一本松の願い」と書かれた立て札がありました。
「変わった形で蘇ります」という言葉に松林を誇りにしてきた方々の、
熱い思いを感じました

 [写真]「一本松の願い」の立て札
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11847103268.html

 [写真]希望の一本松のように、スックと立っていたい・・・と思う
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844776144.html

 [写真]無残な姿の松
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844776143.html

松たちは無残な姿になっていましたが・・・報道で、この松から素晴ら
しい音色のヴァイオリンを造った方が居るということを知り、改めて一
人一人が、自分にできる復興への行動を起こすことが必要やと強く感じ
ました。

宮城県に戻り気仙沼をお訪ねしました。自らも甚大な津波の被害にあい
ながら、地元の復興に取り組む気仙沼市階上地区にある地福寺ご住職の
片山秀光さんにお目にかかりました。

地福寺さんはナミねぇの父方の宗派と同じ臨済宗妙心寺派のお寺です。

 [写真]再建された地福寺にて
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844755941.html

 [写真]震災直後の地福寺の写真
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844757128.html

 [写真]ご住職の、片山秀光和尚と。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844755940.html

和尚は高名なドラマーバイソン片山さんのお兄様という「音楽つながり」
もあり、私の来訪を心から歓迎して下さいました。

「大津波が無かった阪神淡路大震災に比べ、何倍もの被害の大きさに胸
が詰まって、言葉もありません。本当に恐ろしいです」という私に大き
く頷き返されました。

和尚様の案内で周辺地域を訪ねました。

 [写真]右手の建物は被災した高校ですが、生徒さんは寺まで避難し全
    員無事だったとのことでした。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844755938.html

 [写真]打ち上げられ、手つかずで残された船
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844757126.html

 [写真]フジテレビの取材を受ける和尚。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844755939.html

この日は、3.11から間もなく1年ということで、東京のフジテレビ
から、和尚様の取材が入っており、私も取材クルーとともに、和尚が案
内される被災状況の一つ一つを聴くことができました。

地福寺の周辺は、旧家の豪邸が海辺に建ち並んでいたそうですが、こと
ごとく流されてしまい、一家8人が津波に呑まれて帰らぬ人になり市外
の学校に行っていたお嬢さんだけが生き残った、という家族もあると悲
痛な声で話されました。

 [写真]今はとても静かで、日本画を見るように美しい海と松林
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11847148363.html

 [写真]津波により残された汽水域に夕日が・・・
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844757124.html

 [写真]地福寺の境内に設けられた「いのりの広場」には津波で流され
    た鐘が置かれていました
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844757127.html

    ◇          ◇          ◇

仙台に戻り、来年度「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 仙台」にご
協力下さる「共生福祉会 仙台ワークキャンパス」をお訪ねしました。

来年度の「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 仙台」は、震災復興支
援として、被災地の作業所に所属するチャレンジドの皆さんを対象に開
催することから、地元の中心的な福祉施設として、被災された作業所支
援活動に取り組まれているワークキャンパスをお訪ねしました。

津波で施設が流され、ワークキャンパスの敷地内に仮設住宅を建て、活
動を再開されてる作業所もあるそうで、所長の市川義直さんから「プロ
ップと日清製粉の被災地支援プロジェクトに期待しています!」とお聞
きして、心を込めてプロジェクトの推進にあたらねば・・・と決意を新
たにしました。

 [写真]仙台ワークキャンパスにて。
 http://ameblo.jp/takenakanami/image-11189468740-11844776145.html

こうして、わずか2日間ではありましたが、1年の時間が経ってなお、
大震災・大津波の甚大な被害から、殆ど立ち直ることのできない状況の
過酷さと、失われたものの余りの多さに、胸がかきむしられるような思
いの旅でした。

現実の、あまりの重さに打ちのめされるような日々が続き、ブログにま
とめることがなかなか出来ませんでしたが、この日曜日に「3.11発
災から1年目。追悼チャリティライブ」を大阪で開催し、ご参加下さっ
た皆さんに、ブログに掲載した写真を見ていただきながら、私の唄とお
話しを聴いていただいたことで、「私が打ちのめされてて、どうするん
や!!」と、気付きました。

17年前の被災から、家族や地域の人たちと、チカラを合わせて再起し
てきた経験。

プロップ・ステーションの「ユニバーサル社会の実現」に向かう活動経
験。娘マキや「わらべ返り」してる母から得た、たくさんのこと。そし
て、音楽で「表現すること」「伝える」こと・・・・
いっぱいいっぱい、自分にできることがある、と自覚し、自省しました。

まずは、今年6月から開講する「神戸スウィーツ・コンソーシアム in
仙台」を、ガムバラねば!!

被災されたチャレンジドたちが、美味しいスウィーツで、周りの人に元
気を届ける使者になれるよう支援者の皆さんとともに、しっかりサポー
トしたいと思います。

ナミねぇの歌声も、被災地の方々に届けたいな・・・

思えば「人はみな、チャレンジド」やから支え合って歩んで行きたい。

そう、あらためて決意した、1年目の、3.11 でした。

<by ナミねぇ>

◎この記事はナミねぇのブログでもご覧いただけます
 http://ameblo.jp/takenakanami/entry-11189468740.html

================================

■□◇◆文字起こし作業の在宅スタッフを募集(若干名)◆◇□■

プロップ・ステーションでは、この度下記の業務に向けた、在宅での作
業者の募集を行います。(若干名)

一人でも多くの皆さんのお申し込みをお待ちしています!

           プロップ・ステーション 事務局長 竹中宏晃

■ご案内

字幕制作のための、テレビ放映用映像の文字起こし作業を行って頂ける
方。(テープ起こし等の経験のある方は是非どうぞ)

作業頂くのは、実際に放映されることが決まっている映像です。

詳しくは下記プロップのサイトから資料をご請求下さい。折り返し作業
概要と申込書をメールで送らせて頂きます。

※申込多数の場合は、審査をさせて頂きます。

http://www.prop.or.jp/news/challenged/2012/20120305_01.html

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 http://www.prop.or.jp/news/challenged/2012/20120305_01.html

================================

■□◇◆活動報告◆◇□■

○2月28日(火)
・NTT空間情報(株)中川取締役来訪 / 場所:プロップ東京オフィス
・NHK経営委員会
 場所:NHK(渋谷区神南)

○3月1日(木)
・医療・介護制度説明会 / 場所:青野原病院
・大阪市立上町中学校より見学・相談のため来訪 /
 場所:プロップ神戸オフィス

○3月2日(金)
・(KSC準備)仙台へ向けて出発→3/5東京へ /
 場所:伊丹空港→仙台(3泊)→東京

○3月3日(土)
・石巻赤十字病院を訪問 / 場所:石巻赤十字病院
 (企画調整課の阿部雅昭さんにお話しをうかがう)

○3月5日(月)
・宮城テレビ訪問(KSC仙台PJについて) /
 場所:宮城テレビ報道制作局
・東日本放送訪問(KSC仙台PJについて) /
 場所:東日本放送社長室
・仙台放送訪問(KSC仙台PJについて) / 場所:仙台放送広報部
・KSC打合せ / 場所:共生福祉会 仙台ワークキャンパス

○3月6日(火)
・月刊ニューメディア KSC鼎談「2012被災地支援プロジェクト」 /
 場所:日清製粉本社(千代田区神田錦町)
・KSCスウィーツ販売、打合せ /
 場所:野澤シェフのお店「ノイエス」(赤坂ドイツ文化会館

○3月7日(水)
・NHK放送文化研究所 研究発表とシンポジウム /
 場所:イイノホール(東京都千代田区内幸町)

○3月9日(金)
・モビリティサポート委員会に出席 /
 場所:国土交通省13F 国土政策室会議室

○3月10日(土)
・講演 / 場所:加西市健康福祉会館

○3月11日(日)
・3.11から1年「追悼ライブ」ナミねぇBAND出演 /
 場所:ライブハウス D.III(大阪西中島)

○3月12日(月)
・神戸市教育委員会 特別支援教育課、神戸市特別支援学校校長会より
 特別支援学校ICT学習打ち合わせのため来訪 /
 場所:プロップ神戸オフィス

○3月13日(火)
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

================================

■□◇◆手指を使わず文字入力できるレーザーキーボード◆◇□■

〜 The Lomak Laser Keyboard (LOMAK) 〜

プロップ・ステーションの米国におけるカウンターパートである米国防
総省CAP(Computer/Electronic Accommodations Program)」から
assistive technology(支援技術)に関する情報が届きました。重度の
身体障害のある人が手指を使うことなくパソコンを操作できる、LOMAK
という assistive technology が映像つきで紹介されています。

また、LOMAKを学校生活に生かしたことで大学進学を果たした高校生の
話や、ペンが持てず授業についていけなかった小学生の女の子が
LOMAKを使って明るい学校生活を取り戻し、教師になりたいという夢を
持った話など、いずれもアメリカの重度障害の子どもたちの記事も併せ
てご紹介します。

<by ナミねぇ>

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■手指を使わず文字入力できるレーザーキーボード
 〜 The Lomak Laser Keyboard (LOMAK) 〜

                 訳文:池田尚子(プロップ神戸)

CAPの支援サービス利用者に最高の支援技術提供するために、我々はまず
利用者が何を必要としているのかを見極める。このアセスメントは彼ら
が行う職務、身体の運動機能制限、業務上の目標達成など、様々な範囲
に及んでいる。

この支援技術はLOMAK(Light Operated Mouse And Keyboard)と呼ばれ、
従来のパソコンのキーボードやマウスが使えない、重度の身体障害のあ
る人のために作られたものだ。一般的には、四肢麻痺、多発性硬化症、
脳性麻痺、ALSとしても知られるルー・ゲーリッグ病の患者など、自
分の意思で首から上のみ動かせることのできる人がこの装置を使用する
場合もある。

LOMAKのキーボードはデスクトップ、またはノートパソコンのUSBポー
トに差し込むだけで使用でき、他のソフトの追加は必要ない。ヘッドバ
ンドに取り付けられた小さなレーザーポインターで操作する。ユーザー
は入力したい文字をレーザーで選択し、緑色の確認キーにレーザーをあ
てるというものである。

LOMAKのレーザーキーボードは、文字入力の最中によく使われる文字を
予測し、ユーザーの文字選択の手がかりとなる文字入力予測ソフトと併
用されることもある。予測ソフトは文字入力の速度を速める。手や腕を
使わないでパソコンが操作できる強力な支援技術であり、ユーザーは自
力でパソコン業務をこなし、計算するという自由を手にすることができ
る。この支援技術は非常に革新的なものであると認められ、ニューヨー
ク近代美術館に展示されている。

The Lomak Laser Keyboard を紹介するCAP配信ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=j2d4GpYSQtU

LOMAKは就労において合理的調整として使用されるだけでなく、成長期の
子どもたちに大切な自立、自己表現の手段としても用いられている。次
にLOMAKを使うことで大きく成長した子どもたちのサクセス・ストーリを
紹介する。

■ブレイクとライアン

ブレイク(15才)とライアン(17才)は重度の障害を持つ兄弟だ。
どちらも脊髄性筋萎縮症という障害を持って生まれ、ユーモア、尊厳、
自己決定もない日々を送っていた。LOMAKのおかげで兄弟はクラスに溶
け込んだ。自主的に学習するようになり、トップの成績を収めた。今や
LOMAKはブレイクとライアン兄弟が社会の中の有意義な一員になるための
力である。2006年、2007年と、ライアンは地理学の分野におい
て、アドバンスドプレースメント(優秀な高校生が履修可能な大学レベ
ルの科目)で史上最高点を取り、現在一流大学で地理学を専攻している。
兄弟ともに科学の分野に進むことを望んでいる。

「知力以外では、LOMAKは自分が使う最高のツールです。」とブレイクは
語っている。

■エイミー

エイミー(9才)はシャルコー・マリー・トゥース病という難病を持っ
て生まれ、手で鉛筆を持つことができない。LOMAKを使い始めたころ、
エイミーは学業がうまくいかず悩んでいた。書き言葉の語彙が非常に乏
しく、学校生活が楽しくない落ちこぼれの女の子だった。LOMAKを使い
はじめて数ヶ月、語彙が飛躍的に増えた。2年後、楽しくクラスに溶け
込む明るく生き生きした子に成長し、他のクラスメートと同じように物
事を成し遂げていた。

エイミーの父親は「本人は、自分が落ちこぼれていないという安心感を
持ち、誰かに代わりに書いてもらう必要もなく、クラスメートと以前よ
りも肩を並べることができるのだと実感しています。」と語る。

担任教師はエイミーの将来に大きな可能性を見いだしていた。「LOMAK
はエイミーの教師になりたいという最終目標まで、彼女を適切に導いて
くれることでしょう。LOMAKのおかげで、エイミーはクラスメートに遅
れることなく、授業について行けています。高校へ上がるころには、他
の生徒と同じように学業をこなしていけることと思います。とても素晴
らしいことです。」

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 http://www.prop.or.jp/news/challenged/2012/20120308_01.html

================================

■□◇◆今後の講演など予定◆◇□■

○3月14日(水)
・「ユニバーサル社会を創造する次官PJ(勉強会)」に出席 /
 場所:経済産業省 安達事務次官室
・日精協「将来ビジョンに関する検討会」に出席 /
 場所:日精協 事務局(東京都港区芝浦)

○3月15日(木)
・マキ:西三病棟 2,3月のお誕生会&役員会 / 場所:青野原病院
・KDL永吉さんたちとの会合 / 場所:三宮(予定)

○3月16日(金)
・人権学習会」にて講演 /
 場所:県立洲本実業高校体育館(兵庫県洲本市)

○3月17日(土)
・「せきこ〜ぢ&ナミねぇ」ジョイントライブ /
 場所:神戸岡本シティライツ
 http://www.prop.or.jp/citylights/index.html
 ご来場、お待ちしてま〜す(^o^)/

○3月19日(月)
・「雇用戦略対話」委員会に出席 / 場所:総理官邸

○3月22日(木)
・NHK第87回放送記念日式典に出席 / 場所:NHKホール

○3月23日(金)
・講演 / 主催:NPOチャレンジオ・コミュニティ(栃木県宇都宮市)

○3月24日(土)
・関西もっこす会(熊本県人会) / 場所:天満天神繁昌亭

○3月27日(火)
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)

○3月28日(水)
・花王「CM字幕」制作センターの皆さん、来訪 /
 場所:プロップ東京オフィス

○3月29日(木)
・雇用戦略対話 / 場所:内閣官房

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

================================

☆メール de ナミねぇ!【第155号】
                    平成24年3月14日発行
☆発行元:社会福祉法人プロップ・ステーション
                 URL http://www.prop.or.jp/
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                神戸ファッションマート6E−13
             社会福祉法人プロップ・ステーション広報
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月初旬と下旬の2回(それ以外は随時発行)
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
☆ご意見・ご感想をお待ちしております。
 kouho@prop.or.jp こちらまで。
☆バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 http://archive.mag2.com/0000216194/index.html
☆配信中止をご希望になる場合はこちらでお手続きください。
 http://www.mag2.com/m/0000216194.html

☆『メール de ナミねぇ!』は株式会社まぐまぐのメール配信サービス
 を利用して発行しています。読者登録をされますと「まぐまぐ」のオ
 フィシャルメールマガジンも届くことになりますので、ご不要の場合
 はお手数ですがそれぞれのメルマガの配信停止ページからお手続きい
 ただきますよう、お願いいたします。

■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇

ページの先頭へ戻る