メール de ナミねぇ 【第152号】 by Prop Station

2012年1月18日

◇◆◇            (平成24年1月18日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第152号】     ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇           by Prop Station◇◇◆
           http://www.prop.or.jp/

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『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 第152号 目次 ◆◇□■

【1】17年前、自宅が焼失し、ガレキになった日・・・
【2】ホワイトハウス発表 大統領令 第13548条の概要訳文
【3】活動報告
【4】未来予想図・対談「支え合う共生社会」
    内閣府政策統括官 村木厚子さん & ナミねぇ
【5】今後の講演など予定
【6】最新メディア情報

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■□◇◆17年前、自宅が焼失し、ガレキになった日・・・◆◇□■

17年前の昨日、1月17日は、自宅が焼失し、ガレキになった日。

自分が今、生きてることへの感謝と、亡くなられた方々へ心から哀悼
の意を捧げつつ、亡くなられた方々の分も、生き抜かなアカンと思う。

3.11の東日本大震災では、改めて、生きている意味が、自分に突き
つけられた。

自分に出来ることは小さいけど、小さい力を撚り合わせて、細くても
強靱な「綱」になって、繋がりあって行きたいと思う。

<by ナミねぇ>

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 http://www.prop.or.jp/news/topics/2012/20120117_01.html

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■□◇◆ホワイトハウス発表 大統領令 第13548条の概要訳文◆◇□■

ナミねぇです! 前回のメルマガでご紹介した大統領令 第13548条、
オバマ大統領の「障害者への教育、雇用、アクセスへ向けて国は力を尽
くさねばならない」という力強いメッセージを含む全文を、プロップス
タッフの池田尚子さんが翻訳してくれましたのでご紹介しましょう!

<by ナミねぇ>

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大統領令 第13548条の概要
〜ホワイトハウス 障害者政策担当大統領特別補佐官
カリーム・デール氏より〜

Increasing Hiring for People with Disabilities with
President Obama and Kareem Dale
http://www.youtube.com/watch?v=ym0RxXdoiRs

■訳文 池田尚子(プロップ神戸)

ビデオをご覧いただきありがとうございます。このビデオご覧いただく
ということは、みなさんが障害者雇用増加という目的達成のため、大統
領支持への関与を明確にされるということです。お話を始めさせていた
だく前に、まず自己紹介をさせていただきます。ホワイトハウスの障害
者政策担当大統領特別補佐官、カリーム・デールと申します。私はホワ
イトハウスでは2つの局にて従事しています。Office of Public
Engagement (市民参加室)では障害者コミュニティーへのアウトリーチを
担当し、障害者が大統領の目的、取り組みに参加しているか、また障害
者コミュニティーの優先事項を我々政府は理解しているのか確認を行っ
ています。さらにDomestic Policy Council (内政委員会)では、雇用を
はじめとする障害者関連の取り組みにおいて、オバマ政権政策をまとめ
ています。

我が国が膨大な問題を抱えていることに間違いはありません。その試練
の規模の測定は困難ですが、非常に大きいものといえます。簡潔に言え
ば、我々はその問題にうまく対応していかなければなりません。きっと
うまく対応できることでしょう。我々の決意は固く、大統領の決意もま
た固いものです。大統領は「膨大な問題を解決する為に、我々はここに
来た。」と常に言われます。膨大な問題ではありますが、目的を達成す
るまで粘り強くやるつもりでいます。したがって皆さんに問いかけたい
質問とは、目的とはどういったものなのか、また目的達成のために、ど
うすれば我々が一体となって取り組めるのかということです。
10年前、クリントン大統領は5年のうちに10万人の障害者を雇用するよう、
大統領令に署名されました。今回は知的障害者、重度の身体、精神障害
者ための低倍率の求人への雇用面の改善をはじめとする大統領令の目的
を承認しました。大統領令はまた、各連邦政府機関において求人、採用、
雇用維持を改善し、障害者雇用のへの取り組みを強化させることで、連
邦政府機関を障害者のモデル雇用機関とすることを目的としています。

大統領令の目的は、障害者雇用において新たな見通しを形成することに
あります。ここに2010年7月26日、ADA法20周年記念に発令された大統領
令より付随する目的達成のための明確な手段と経路があります。

まず、人事管理局は各政府機関においていかに障害者雇用状況を改善さ
せるか、そのための模範となる戦略、ツール、ヒント、リソース、アイ
デアを掲載しているガイダンスを発行するものとします。

次に、全連邦政府機関は大統領令の目的達成の方法について、総合的な
報告書をまとめ上げるものとします。現在、人事管理局とホワイトハウ
スにて報告書の再調査、修正を行っています。

この報告書はチェックボックスではありません。いかにして各政府機関
が大統領の定めた目的を達成するかという基盤になります。批判的に言
えば、報告書が単に、あるいは障害者雇用の目的が各政府機関での取り
組みから分離され、切り離されることがないよう、この報告書は各機関
における雇用業務全般の一部であり、また一部でなければなりません。

例えば、ある機関がその年に職員を全く採用しないとします。というこ
とは障害者をひとりも雇用しないということになります。しかし、いか
なる雇用形態であっても人員を採用するということは、障害者雇用計画
も立てられるということになります。そうすることで全てが完全に一体
化され、障害者も組み入れられるということになります。

各政府機関が作成する報告書には、大統領令で義務付けられている全て
の項目が記入されていなければなりません。大統領令は、明確な雇用実
績、障害者雇用の数値目標、知的障害者、重度の身体、精神障害者ため
の低倍率の求人への雇用に対するサブ目標が入っている計画書の作成を
義務付けています。

その報告書と計画書には、各機関の長官より、どのような方法でオバマ
大統領により定められた目的を達成するのかといった内容の文書が添付
してあるものとします。また、障害者雇用に従事する全ての職員が受け
る所定の研修、職務配置が明確に詳述されているものとし、大統領令に
従い、計画書の作成、その計画の目的達成、遂行、障害者雇用全般に責
任を持つ特定の政府高官の氏名、さらに各機関にて、職務に適している
障害者、低倍率の求人へ応募する知的障害者、重度の身体、精神障害者
の雇用において使用される特定の方法が明記されているものとします。

例えば、大統領令は“スケジュールA”のようなサービスの利用増加を
義務付けています。各機関は、インターンシップ、フェローシップ、社
内研修、指導教育プログラム等にいっそう多くの障害者を参加させる方
法を、それぞれの計画の中に組み入れるものとします。

その報告書と計画書は5年計画のものとします。各政府機関においては、
人事管理局が多数のリソースをまとめるにつれて、この計画の目標達成
のための多くのリソースがすぐ利用できるようになると考えます。
Bender Consulting(アメリカの障害者就労支援サービス機関)、人員
採用プログラム、職業リハビリテーションあるいはその他多くの支援サ
ービス機関からのリソースをまとめた the Shared Registry など, 連
邦政府を通して私の同僚の多くから得るリソースもあることでしょう。
その全てのリソースは、人事管理局で作成したガイドラインの中に含ま
れています。 

各機関において作成される計画書に加え、大統領令には計画の成功を保
障する別の方法が含まれています。各機関は、定期的に大統領に経過報
告書を提出し、我々はその経過報告と各機関の雇用統計を、法律で許さ
れている範囲でウェブサイトへ掲載します。そうすることで国民はこの
取り組みに対する責任は国にあり、取り組みの成功を目の当たりにでき
るのです。

結論として、政権全体がこの取り組みに責任を負っています。私は常に
どうしたら最善のことを皆さんにお伝えできるか、どうすればこれは我
が国が進歩を遂げたい事であり、目的に向けて前進していることだとお
伝えすることができるのかを考えています。我々が行っている会議、各
政府機関に対して行っている継続調査についてお話しすることは可能で
す。

この取り組みの進展が見え始めています。この進展全てについて私がお
話しすることはできますが、アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマ氏
の声明を皆さんにお聞かせすることが、私ができる最善のことと思いま
す。

(以下、オバマ大領領の声明)

「平等な教育へのアクセス。対等な就労へのアクセス。通学、通勤のた
め必要な交通手段への対等なアクセス。充実した生活と各々で選択した
方法で営む自立生活への均等機会。頼るのではなく、自立する。それが
ADA法の全てだ。ADA法は、平等への道のりの道程で重要な節目ではあっ
たが終わりではない。やるべき事は多数あった。今もたくさんある。我
々はまた、新たに全連邦政府機関で障害者を雇用するという事に重点を
置くことにした。今日、連邦政府機関で働く障害者はわずか5パーセン
トであり、その割合は健常者の職員のそれよりはるかに下回っている。

間もなく、私は連邦政府機関を障害者のモデル雇用機関とて定める大統
領令に署名する。従って、これから求人、雇用維持の強化、雇用に携わ
る人事部長の教育の強化をおこなう。各連邦政府機関には、我々が定め
る目的達成に対する責任を持つ政府高官が就くことになる。

各機関からの定期報告書を求め、我々はその進歩をネット上に公表する。
そうすることで、国民もまた、責任は我々政府にあると見なすであろう。
この新しい手段は、我が政権がこれまでに達成してきた進歩を基盤とす
るものである。

我が国は負傷軍人の治療、ケアの状況改善に巨額の投資を行っている。
自国のために戦う意を表明しない者は公約から必ず除外されるというこ
とがお分かりだろう。

我が国の民主主義、経済に参加する充分なアクセスを保障するため、我
々は全連邦政府機関のウェブサイトを障害者のためにアクセシブルにす
るように働きかけている。また聾、難聴者のためにブロードバンドイン
ターネットアクセスを広げている。政府は国務省、運輸省、FEMA(米連
邦緊急事態管理局)に3つの新しい障害者政策局を設置するといった私の
断言を遂行している。

同等のアクセス。均等機会。そしてどうやって生きていくのかという自
由。この原理はひとつの集団、政党だけのものではない。これは共通の
原理であり、アメリカ市民の原理である。あなた方がどんな人であろう
と、若者、高齢者、裕福層、貧困層、黒人、白人、ラテン系、アジア系、
アメリカンインディアン、同性愛者、非同性愛者、障害者、健常者であ
ろうとも、アメリカ合衆国民として大切にする原理である。この原理は
合衆国憲法に中で保障されている。」

今、大統領からの声明をお聞きいただきましたが、国民の皆様に政府が
この試みに対して責任を持つということを、各連邦政府機関に障害者雇
用の増加に向けて連携していくということを非常に明白お伝えできたこ
とと思います。


この課題に対する関心、支持、これまでにされてきた労力、そして政府
が大統領令に定められた目的を達成していくことを皆様が確認して下さ
ることにお礼を申し上げます。

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 http://www.prop.or.jp/news/topics/2012/20120112_01.html

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■□◇◆活動報告◆◇□■

○1月2日(月)〜4日(水)
・マキと自宅でお正月(^_^)/~ / 場所:自宅

○1月5日(木)
・プロップ・ステーション仕事始め
・都立特別支援校の生徒を対象とするICTセミナー /
 場所:プロップ東京オフィス
・連合 賀会 / 場所:ホテルグランウッド(日暮里)

○1月6日(金)
・都立特別支援校の生徒を対象とするICTセミナー /
 場所:プロップ東京オフィス
・メディア関係者との意見交換 / 場所:都内

○1月8日(日)
・ゆきちゃん(孫)一家と水族館へ / 場所:サンシャイン水族館

○1月10日(火)
・デジタル新年会に出席(デジタルサイネージコンソーシアム主催) /
 場所:渋谷スペースシャワー TVザ・ダイナー

○1月11日(水)
・ナミねぇBANDライブ / 場所:神戸三宮「グレートブルー」
 http://www.livehousegreatblue.com/

○1月13日(金)
・賀会に出席 / 場所:ホテルクラウンプラザ(新神戸)

○1月15日(日)
・ジャズフェスティバルに、ナミねぇゲスト出演 /
 場所:東京都国分寺 本多公民館ホール
 http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/shi/003022.html

○1月17日(火)
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆未来予想図・対談「支え合う共生社会」◆◇□■

(毎日新聞 2012年1月1日より転載)

障害者基本法が昨年7月に改正され、法の目的が「障がい者の福祉の増
進」から「互いに尊重しあって共生する社会の実現」に変わった。
「障害者=福祉の対象」という発想から抜け出して、共に支え合う社会
を目指す福祉行政への転換だ。法改正に関わった内閣府政策統括官
(共生社会政策担当)の村木厚子さん(56)と、民の立場から障害者の
就労を支援する社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長の竹中
ナミさん(63)に、「共生社会の未来予想図」を語ってもらった。

【立会人・二木一夫毎日新聞神戸市局長】

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<落語の長屋のイメージ:村木さん>
<自立でみんなで知恵:竹中さん>

○立会人
障害者基本法の目的から「福祉の増進」が消えた背景を。

○村木
改革の中心となったのは障がい者制度改革推進会議メンバーの人達。
「障がい者の福祉の増進」という表現は、障害者が福祉の受け手の存在
だけに見られてしまうという強い思いがあって、削ろうということにな
った。当事者でないとそこまで思い切ったことは言えなかった。役所は
むしろ抵抗したというか怖かった。じゃあ、何を目指していくのか。議
論を進めていく中で、障害があってもなくても権利と人格・個性が尊重
されてお互いが支え合っていく共生社会という高い目標を掲げることに
なった。
○竹中
91年にプロップ・ステーションを設立した時、「障害者が納税者になれ
る日本」と訴えたけど、「税から手当てしてあげなければいけない人た
ちに税を出せというのは何事や」というのが当時の考え方だった。社会
でもまれたり、傷ついたりする中から人は成長していくというプロセス
を障害者には経験させてはいけないと思われていた。税金を当たり前に
払えて、主権者になって意見を言う。私たちにとって納税者というのは
主権者とイコール。「あなたたちは主権者になるのは無理よ」と言われ
ることはすごい理不尽。それを、当事者自身が変えようとして自分たち
が主権者の責任を担おうとしているのなら、非常にいいことだ。

○立会人
共生社会のイメージは。

○村木
イメージは、落語の中に出てくる江戸時代の長屋。熊さんがいる、ご隠
居さんがいる、浪人さんもいる。落語ではみんなハンディがあるけれど
一人一人の人格が認められていて独立して暮らしている。だけど、何か
困ったら他の住人に助けてもらう。これに困ったらご隠居さんに聞いて
みよう、これは浪人さんという感じで。障害のある人も自分のやれる部
分では支える側に回って、支えてもらわなければいけない時は堂々とサ
ービスの提供を受ければいいし、お互い様でいい。

○竹中
少子高齢化が進み、支えを必要としている人が増えている。これは逆に、
長屋のような支え合いができる仕組み作りのチャンスだと思う。これま
で社会的弱者といわれていた人たちが自立するためにはどうしたらいい
か、みんなで知恵を働かせたい。

○立会人
共生社会に向けた具体的政策は。

○村木
基本法で議論となった一つは教育。人生のスタート部分なので、どんな
障害があってもきちんと教育が受けられる環境づくりと、できるだけ障
害がある人もない人も一緒に学べる環境づくりをしっかりやらなければ
いけない。学校で一緒に学びふれあうことが、就労の時のバリアを低く
する。大学へ行くという選択肢も広げていかなければならない。教育の
スタートでハンディがないようにすることが大事。厚生労働省が障害者
雇用率を定めているが、その中で一番苦労している分野は教育だ。教員
は大学を出ていないと絶対取れない資格。もし先生がハンディのある人
で、子供たちがその先生の姿を見ていたら、障害のある人たちのイメー
ジが変わるのに。

○竹中
大学を出ないと取れない資格が世の中にいっぱいあり、大学に行けない
というだけで、あきらめなければいけないものがある。米国ではブッシ
ュ政権時代に、すべての大学に10%のチャレンジド(障がい者)がいる
ようにするという方針を出した。ところが日本の場合は、一部の大学が
特別に門戸を開いているだけ。社会全体として、大学に行けなかったら
すごくハンディを背負うことになる、という議論にならない。知的ハン
ディがあれば大学に行けないのは当たり前という議論に落ち着いている。

■改正障害者基本法
06年に国連総会で採択された、就職や教育などあらゆる機会での差別を
禁じる「障害者権利条約」の批准に必要な法整備の一環。障害の有無に
かかわらず人格と個性を尊重する「共生社会」の実現を掲げた。改正案
の取りまとめには、当事者も議論に加わった。基本的施策では、円滑な
投票のための投票所の整備や、裁判など司法手続きの際に手話など障害
者の特性に応じた意思疎通の手段を確保することの配慮などを義務付け
た。政府は今後、障害者差別禁止法と障害者総合福祉法の制定も目指す。

<できることして元気:村木さん>
<役割が誇りもたらす:竹中さん>

○立会人
支え合いが共生社会の重要なキーワードになりますね。

○村木
東日本大震災の1カ月後、蓮舫行政刷新担当相と福島県へ行った。大臣
は、避難所の中を回って、「大変でしたね、がんばってくださいね。政
府もきちっとやりますから」と励ましていた。私は後ろについてたんだ
けど、避難所の人が私を見つけて、「あっ、村木さんがいる。がんばっ
てくださいね」と言う。大臣が励ましている人から励まされてすごく恥
ずかしかった。だけど、自分たちが大変なときなのに私を励ましてくれ
て、東北の人って強くてやさしいなと思った。してもらうだけ、励まさ
れるだけでは本当の元気が出ない。誰かを励ますことで元気になれる。
避難所にいても、何か自分ができることをすることから元気が出て、復
興が始まる。やっぱり「福祉の増進」じゃないほうがいいなと納得した。

○竹中
社会の中で自分の役割があって初めて誇りを持てるが、今までの福祉か
ら見ると誇りは無視されていた。ちょっとしたことでも相手の喜ぶ笑顔
を見た経験がないと、人生は持たない。みんなが誇りを持てるよう励ま
し合わんと。

○村木
最近小規模多機能の福祉施設ができてきた。お年寄りへのサービスが基
本の施設だけど、子供を預かったり、障害のある人や生活保護を受けて
いる人たちも来る。そこで一緒にいると、お年寄りが子どもの面倒を見
たり、生活保護の人が子どもに勉強を教えたりとか、支えられていた人
が支える側に回るという現象が起きる。サービスを提供する人と、受け
る側の関係だけだったらこの現象は生まれなかった。そういうことが地
域や社会でも起こったら面白い。みんなが支える側に回る、そして必要
な時には遠慮なく支えてもらう、そんな共生社会ができたらいいな。

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◇内閣府政策統括官 村木厚子さん
むらき・あつこ 1955年、高知県生まれ。高知大理学部卒、78年旧労働
省入省。厚生労働省雇用均等・児童家庭局長などを経て10年9月から内閣
府政策統括官(共生社会政策担当)。郵便不正事件で大阪地検特捜部に
逮捕、起訴されたが、一貫して無実を訴え無罪が確定。163日拘置され、
国は違法捜査の責任を全面的に認めた。

◇「プロップ・ステーション」理事長 竹中ナミさん
たけなか・なみ 1948年、神戸市生まれ。社会福祉法人「プロップ・ス
テーション」理事長。重度の脳障害を持つ長女を授かったことから、独
学で障害児医療・福祉・教育を学ぶ。「障害者を納税者に」を提唱し、
IT教育などで障害者就労を支援する。09年、米国大使館から「勇気あ
る日本女性賞」を贈られた。NHK経営委員。愛称ナミねぇ。

◎この記事はプロップのホームページでもご覧いただけます
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2012/20120101_01_i.html

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■□◇◆今後の講演など予定◆◇□■

○1月18日(水)
・会議 / 場所:神戸市役所

○1月19日(木)
・青野原病院 親の会 / 場所:兵庫青野原病院
・レーナ・マリアさんとの懇親会 /
 場所:スウェーデン大使館(港区六本木)

○1月20日(金)
・「キリングループ労使セミナー」にて講演 /
 場所:芝パークホテル(主催:キリングループ労協)

○1月24日(火)
・兵庫県立上野が原特別支援学校PTAより、見学 /
 場所:プロップ神戸オフィス
・六甲山ふれあい協議会 会合 / 場所:六甲山

○1月26日(木)
・講演:京都市(財政局人材活性化推進室)主催 /
 場所:京都御池創生館

○1月31日(火)
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)
・メディア関係者との会合 / 場所:都内(未定)

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

■毎日新聞の元旦号にナミねぇと村木厚子さんの対談、そして神戸スウ
 ィーツ・コンソーシアムの修了生の活躍の二つの記事が掲載されまし
 た。是非ご覧ください!

 ○未来予想図・対談 支え合う共生社会
  内閣府政策統括官:村木 厚子さん
  「プロップ・ステーション」理事長:竹中 ナミさん
  http://www.prop.or.jp/news/clip/2012/20120101_01_i.html

 ○夢チャレンジド物語 パティシエへの道
  希望の扉を開けて 教材は職人技
  http://www.prop.or.jp/news/clip/2012/20120101_02_i.html

■昨年末ナミねぇがパネリストとして参加したシンポジウム「社会保障
 の明日を考える in 兵庫」をご紹介します。
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2011/20111226_01.html

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☆メール de ナミねぇ!【第152号】
                    平成24年1月18日発行
☆発行元:社会福祉法人プロップ・ステーション
                 URL http://www.prop.or.jp/
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                神戸ファッションマート6E−13
             社会福祉法人プロップ・ステーション広報
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月初旬と下旬の2回(それ以外は随時発行)
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
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