食料醸界新聞 令和5年10月2日より転載

日清製粉

「神戸スウィーツ・コンソーシアム」Vol.16

野澤シェフ講師に大阪で菓子講習会


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【本文】

日清製粉と社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)は、パティシエを目指すチャレンジド支援プロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」Vol.16日を共催。洋菓子発祥の街といわれる神戸から、チャレンジド(最近の米語で障がい者に対する新しい呼称)の菓子職人を育てる企画で、今年度で16年目を迎えた。日清製粉はチャレンジドの就労促進や雇用創出を目指すプロップ・ステーションの活動に共感、2008年の第1回から共催している。

一流のパティシエから直に、菓子作りの技術や販売につながる知識を学べる、贅沢かつ大変得難い機会を提供。今回も昨年度同様、新型コロナ対策のため講師陣は各作業所で講習を行い、当日の参加者以外も学べるよう後日YouTubeで公開するリアル&オンラインのハイブリッド形式を採用した。

大阪講習会(場所=大阪市阿倍野区の"街かどマーチcafe")は9月20日に実施。今まで何度も同プロジェクトの講師を務めてきた、京都「ホーフベッカライエーデッガー・タックス」の野澤孝彦シェフがレクチャー。

野津シェフは22才でウィーンに渡り老舗カフェハウスで修行、南ドイツの「ヴァンディンガー」で製菓チーフを務めるかたわら、製パン技術を取得。2020年に京都にホーフベッカライエーデッガー・タックスを開店した。平安神宮、京都市京セラ美術館やロームシアター京都など文化施設が多く、自然も豊かな岡崎エリアにある超人気店。

20日は冒頭、竹中ナミ理事長が「今回作るお菓子はヌスエッケ、ブリュッセラー、ヌスサブレです。"ヌス"の意味は先程お聞きしたところ、ナッツの事だそうで出来上がりをとても楽しみにしています。最後まで皆さん頑張って下さい」と挨拶、NPO法人ドマーニの和田明久施設長の挨拶に続き、野澤シェフが「クッキーを作ります。美味い、不味いがはっきりでるお菓子なので、頑張っていきましょう」と語った後、講習がスタート。プロならではの視点で調理のコツを噛み砕いて説明した。

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