パンニュース 平成30年5月15日発行より転載

チャレンジド・プログラム修了式
10年間で進化し九州でも開催

■神戸スウィーツ・コンソーシアム

竹中ナミ理事長

山田貴夫社長

八木淳司シェフ

 社会福祉法人プロップーステーション(竹中ナミ理事長)と日清製粉(山田貴夫社長)が主催する神戸スウィーツーコンソーシアム(KSC)の2018年チャレンジド・プログラムVol.10の修了式・成果発表会が3月29日、東京・神田錦町の日清製粉本社で開催された。会場には、総務省の鈴木茂樹審議官や厚生労働省社会・援護局の寺岡潤課長補佐、農林水産省農村振興局の灘岡英一郎企画官ら多数の来
賓も駆けつけ、受講生の取り組みや成果を称えた。

 主催者を代表し、"ナミねぇ"と呼ばれ親しまれている竹中理事長があいさつ。「神戸スウィーツコンソーシアムも丸10年の修了式を迎えることができた」と述べ、共催する日清製粉や支援団体・企業、講師を務めたシェフらに謝意を述べた。そして、「一流のシェフの皆さんから(菓子作り、パン作りを)学べるのがKSCの素晴らしいところ。チャレンジドの皆さんが熱心に学んだ成果をぜひ味わってほしい」と述べ、今後も継続して開催し、さらに発展させていく決意を示した。

 続いて日清製粉の山田社長は、「KSCはこの10年間、常に進化してきたと思う。最初は戸惑いながら参加してくれた受講生も、今では自信が溢れているように見える。東日本大震災の復興に祈りを込めて八木淳司マイスターが作ってくれたオリジナルレシピの"祈りのプレッツェル"は、作ることだけでなく、販売することも考えて開発し受講生の皆さんも熱心に学んでくれた。チャレンジドの人達も活躍できるユニバーサル社会の実現に向けて、日清製粉はこれからもKSCの取り組みに協力していきたい」と述べた。


受講生や講師、主催者、関係者らで記念撮影

 この後、来賓あいさつ、受講生の紹介、記念撮影などに続き、オーストリア製菓マイスターでKSC統括シェフの八木淳司氏がVol.10の実施内容を説明。今回、初めて九州地区で開催したことなどが報告された。成果発表に移り、作業所の取り組みや学んだことを現場で生かしている様子などが、受講生自らの言葉で紹介された。実際に作業所で作られた作品の試食も行われ、受講生はその特徴などを一生懸命に説明した。


成果発表では試食も行われ受講生が特徴などを説明した

 KSCは既にチャレンジド・プログラムVol.11の開催が予定されており、次回は神戸、東京のほか、札幌と熊本で開催することが決定。同プログラムには、アイ・エム・コーポレーション、ADEKA、石川、上野忠、オリエンル酵母工業、正栄食品工業、タカナシ販売、大和貿易、月島食品工業、日仏商事、林原、平瀬ブース、福島工業、富士商事、富士ゼロックス、前田商店、三井製糖、丸紅ら多くの企業が協力している。

ページの先頭へ戻る