NHK NEWS WEB 2016年4月23日より転載

女性400人招き公聴会 待機児童などテーマ


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財務省は女性の視点から財政について意見を聴くため、公募で女性だけ400人を招いた公聴会を開き、待機児童の問題などについて意見を交わしました。

財務大臣の諮問機関、「財政制度等審議会」は、女性の視点から意見を聴くため22日夜、10年ぶりに女性だけを招いた公聴会を開きました。
会場には、麻生副総理兼財務大臣のほか、公募で選ばれたおよそ400人の女性が参加しました。公聴会でははじめに財務省側から国の借金の残高は今年度末にはおよそ838兆円に達し、税収のおよそ15年分に相当することや、消費税率の引き上げによる増収分は保育所の整備など子育て支援の充実にも充てられることなどが紹介されました。
参加した女性からは待機児童問題への意見が多く出され、「若い世代の労働力が足りていない。子どもがもっと必要な割には、保育の施設は整っていない」とか「保育制度の充実は社会インフラだ」といった声が聴かれました。
公聴会のあと、麻生副総理は会見で「女性の目線でいろんな話を聞く機会を作るのはいいことだ」と述べ、今回出た意見も踏まえて財政制度等審議会で来月、財政についての提言を取りまとめることにしています。

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