パンニュース 2013年12月25日より転載

仙台で神戸スウィーツ・コンソーシアム修了式・成果発表会を開催

 社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)と日清製粉(大技宏之社長)が主催する神戸スウィーツ・コンソーシアムの第6回チャレンジド・プロケラムの修了式・成果発表会が、11月26日に仙台市内の仙台国際ホテルで行われた。

 神戸スウィーツ・コンソーシアムは、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障がい者)を生みだそう」を合い言葉に、ブロップ・ステーション、日清製粉、日東商会をはじめ、一流の製菓・製パン技術者、行政などが、業界の垣根を越えてパートナーシップを組み、2008年6月に神戸で発足したもの。前回に続き、東日本大震災被災地の就労支援にも取り組んだ。

 修了式の冒頭、竹中理事長は、「修了式でおしまいではない。知りたいことができたり、もっと美味しいお菓子を作りたいと思ったら、プロップ・ステーションや日清製粉に相談して欲しい」と語りかけた。

 また日清製粉の山田貴夫営業本部長は、受講生について「作品を見せてもらったが、どれも本当に素晴らしい作品ばかりだった」と称えるとともに、講師らに向けて、「自分達の店がある中、手弁当で本当に熱心に指導にあたってくれた」と感謝を述べた。

 この後、修了証書が統括講師の八木厚司氏より、受講生一人ひとりに授与された。八木氏は、「プロクラムに取り上げたお菓子は、レベルアップしてほしい、という意味を込めて、少し難しいものに取り組んでもらった。講習中は難しく上手くできなかったものも、今回の修了式には素晴らしい作品を作って集まってくれた。それぞれの職場に戻って、努力したのだと思う」と述べ、受講生の取り組みを賞賛した。

  
      竹中ナミ理事長           山田貴夫営業本部長         八木淳司統括講師

 続いて来賓を代表し、総務省・総合通信基盤局の吉田悦教課長、厚生労働省・社会・援護局の辺見聡課長、農林水産省・女性・高齢者活動推進呈の佐藤正康課長補佐、仙台市・健康福祉局の佐々木洋次長、神戸市・保健福祉局の山本弘之就労支援担当部長、日本セルプセンターの川俣宗則会長、関東社会就労センター協議会の阿由葉寛会長、日本セルプセンター理事で宮城県社会就労センター協議会会長の市川義直氏、東北石川食料の石崎登久芳社長、モロゾフの川喜多佑一会長がそれぞれ挨拶した。


受講生が講師らと記念撮影

 また、最優秀賞が発表され、千葉美幸さん(なごみの里)が受賞した。

 当日、会場には、安倍晋三第96代内閣総理大臣から、ビデオメッセージによる祝辞が寄せられ、会場を驚かせた。安倍首相は、「これからもこの活動が、多くのチャレンジドパティシエの創出につながることを、祈ってやまない」と、受講生をはじめ関係者一同に呼びかけた。


受講生が作った菓子を説明

 神戸スウィーツコンソーシアムは、ADEKA、石川、オリエンタル酵母工業、正栄食品工業、大山ハム、タカナシ販売、月島食品工業、日東商会、平瀬フーズ、福島工業、三井製糖、モロゾフら多くの企業が後援している。


最優秀賞に選ばれた干葉美幸さんの作品

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