讀賣新聞 2012年10月10日より転載

障害者の自立支援 米の専門家が講演


対談するウォダッチさん(左)と竹中理事長

米国で障害者の機会均等政策に約40年携わってきた弁護士のジョン・ウォダッチさん(68)の講演会が9日、港区赤坂の東京アメリカンセンターで開かれ、障害者ら約60人が参加した。

ウォダッチさんは米司法省に長年務め、1990年の米国ADA法(障害を持つアメリカ人法)制定に関わった。オバマ政権では2009年と11年に司法次官補代理を務めた。

ウォダッチさんは講演で、障害児が70年代から小中学校の普通学級に出席するようになったことや、同法制定によって職場、ホテル、劇場などでバリアフリー化が進んだ実例を紹介。続いて、障害者の自立と就労を手助けする社会福祉法人「プロップ・ステーション」(神戸市)の竹中ナミ理事長(64)と対談し、「今後も日米間で情報を交換し、障害者が自立できる社会を目指したい」と語った。

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