産経新聞 2011年12月6日より転載

夢のパティシエ 最初の一歩

障害者講習会 神戸で成果発表


自作のスイーツを手渡す参加者

 一流のパティシエが障害者(チャレンジド)を指導して、菓子業界で通用する人材を育てる講習会「神戸スウィーツ・コンソーシアム」の修了式・成果発表会が5日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開かれ、参加した9人が修了証を受け取った。

 社会福祉法人プロップ・ステーションと日清製粉の共催。菓子作りを通じた障害者の就労支援が目的で、作り方だけでなく、仕入れなども経験して将来的な自立へとつなげることを目指す。プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長(63)は「福祉としてではなく、おいしいから買いたくなるスイーツを作ってほしい」と呼びかけた。

 チョコレートの焼き菓子などを作り、修了証を受けた神戸市西区の徳山雄祐さん(30)は「夢のパティシエに近づく新しいスタートになった」と笑顔で話していた。

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