読売新聞 2011年8月22日より転載

育児も仕事も苦労も前向き

村木さんら座談会


子育ての体験談を語る(左から)竹中さん、村木さん、大平さん

 子どもたちが生き生きと育つための社会を考える「ひょうごユニバーサル子育てフォーラム」(県など主催)が21日、神戸市中央区の県公館であった。子育て政策に取り組む内開府政策統括官の村木厚子さん、弁護士の大平光代さん、障害者の就労を支援する同市東灘区の社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長の竹中ナミさんの座談会などがあり、約450人が体験談に聞き入った。

 村木さんは、仕事と娘2人の子育ての両立について「部下に仕事を頼んで帰宅するのは心が痛く、『どちらかを選ばなければならなくなったら仕事を辞めよう』と決心したこともある。両立を支援する制度を早く作りたい」と強調。

 無罪が確定した郵便不正事件では「(捜査中は)娘たちがつらい時に『お母さんも頑張った』と思ってほしい、という気持ちが支えになった」と振り返った。

 大平さんと竹中さんは、いずれも障害を持つ娘を育てており、大平さんは「仕事は減らしているが、勉強は続けている。私が生き生きと暮らすことが娘にとってもいいはず」と語った。

 参加した同市東灘区の会社員土谷千津子さん(43)は「3人とも子育ての苦労を前向きにとらえていて素晴らしい」と話していた。

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