New Media 2011年2月号より転載

FRONT LINE

"プロのパティシエを目指せ!"

神戸スウィーツコンソーシアム「3回成果発表会」開催

 神戸スウィーツコンソーシアム(KSC)は、チャレンジドがプロのパティシエを目指すために超一流のパティシエが教える講習会で、2010年度で3回を数えた。この修了式が12月6日、都内ホテルで開催され、成果発表会も行われた。

 修了式の挨拶から主なものを紹介しておく。主催者の社会福祉法人プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長は「受講生たちは緊張がほぐれてくると学ぶ意欲がメチャ伝わってきた」と紹介。後援組織からは、総務省の岡本保総務事務次官が「ネットワークの実証で大きな手応えを得た。ブロードバンド時代の実技講座のあり方の可能性が見えた」。農林水産省の平尾豊徳経営局長は「スウィーツは人と人が心通わす食べ物で、チャレンジドの挑戦に期待」。厚生労働省の木倉敬之障害保健福祉部長は「努力されている過程を公開して、より大きな広がりを期待」。東京都の芦田真吾障害者施策推進部長は「社会福祉施設と違う体験が新たな実りをもたらすと注目している」。兵庫県の東徹志東京事務所長は「井戸知事から『ネットワーク実証実験に挑むなど3回目に大きな飛躍』とのメッセージをあずかった」。神戸市の山本芳彰障害福祉部長は「矢田市長から『神戸で始まったが、すでに事業所で作って販売しているところも現れた』と期待のメッセージがあった」。支援者の経済産業省の松永和夫経済産業事務次官は「日本の成長を目指す戦略という目標に向け、国もチャレンジする」。日本労働組合総連合の山根木晴久総合局長は「古賀会長から『働く機会づくりで一緒に行動を』という挨拶をあずかった」。防衛省の中江公人防衛事務次官は「プロのパティシエとなって多くの人に夢を与えてほしい」。

 飛び入りで激励した日本IBMフェローの浅川智恵子さんは「私は全盲で、味わうのが楽しみ。フォークを入れた感触で味がわかるほど。ぜひ皆さんがここへ先生として戻って来てほしい」。モロゾフの川喜多祐一代表取締役は「お菓子は夢、という心で一緒にスウィーツの世界を広げたい」。

受講生と講師の集合の写真
講師代表のオーストリア公認マイスターの八木淳司氏が受講生の健闘振りを紹介(写真右が受講生たち、左が講師のパティシエの皆さん)

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