DAIWA NEWS 2011新春号より転載

イベント

神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京

チャレンジド・プログラムvol.3

 

モールローマジパン

「神戸スウィーツ・コンソーシアム」(KSC)とは社会福祉法人プロップ・ステーション(理事長:竹中ナミ)が中心となって2008年6月に、日本の洋菓子の発祥の地といえる神戸で「お菓子は人々をハッピーにさせる」という信念で発足した、パティシエを目指すチャレンジド(=障がいのある人)を支援するプロジェクトの事です。これは作業所でお菓子作りを行っている方の中で、意欲のある方にプロのパティシエが技術講習をするというもので、「日清製粉」、「日東商会」等の協力企業の支援の下、総務省、厚生労働省、農林水産省、神戸市、兵庫県、東京都等も後援。パティシエとしては「モロゾフ」(ランドルト)テクニカルディレクターでオーストリー政府公認のマイスターでもある八木淳司氏を中心として、「サ・マーシュ」の西川功晃氏「ノリエット」の永井紀文氏「ノイエス」の野澤孝彦氏、「ラ・シェット」の近藤冬子氏、「ラ・ピエールブランシュ」の白岩忠志氏、「アートブレッド」の北澤氏等がボランティアで活動されています。今回は、2010年11月20日、「日清製粉」小網町加工技術センターにてウィーン菓子「ノイエス」・野澤孝彦シェフによる2種類のシュトーレンゼミナールを開催。総務省の実験プロジェクトの光ファイバーによるブロード回線を使って、神戸会場では藤石氏(アートブレッド)、名古屋会場では原氏(東急ホテル)田中氏(タナカ)の遠隔講習会も行なわれ、弊社もモール社ローマジパンで協賛・参加させていただきました。

 

神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京の写真

 

2種類のシュトーレン(シュトーレン・ケシの実シュトーレン)

【配合】
●前種
中力粉[日清製粉 テロワール]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・111g
イースト[オリエンタル酵母工業 VF]・・・・・・・・・・・・・・・10g
全卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
グラニュー糖[三井製糖]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
牛乳[タカナシ販売]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
●本種
中力粉[日清製粉 テロワール]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・230g
無塩バター[タカナシ販売]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150g
サワー種(3時間前に種継をしておく)・・・・・・・・・・・・・・・40g
ローマジパ[大和貿易 マジパンローマッセ]・・・・・・・・40g
シュトーレンスパイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8g
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4g
バニラパウダー[バニラハウス]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3g
ミックスフルーツ漬け(普通のシュトーレン用のみ使用)150g
●ケシの実ペースト
ケシの実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65g
牛乳[タカナシ販売]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
グラニュー糖[三井製糖]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35g
プルーンペースト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30g
サルタナレーズン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15g
シナモン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g
●プルーンペースト
セミドライプルーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
シロップ(水1:砂糖1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
プルーンリキュール(樂空間L'est)・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
●仕上げ用
溶かしバター[タカナシ販売]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
グラニュー糖[三井製糖]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
なかない粉糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量

【工程】
1.シュトーレン前種を作る
1)イーストを牛乳で溶かすようにしてのばす。
2)その他の材料を加えて混ぜ合わせる。
3)生地の上に本種用の粉を一握り分、振りかける。(発酵具合が確認しやすくなる)
4)30分くらい発酵させる。
2.プルーンペーストの作り方
1)適量のプルーンを瓶に入れて、沸かしたシロップと同量のプルーンリキュールをその瓶にひたひたになるまで注ぐ。
2)フタをして、丸一日常温保存する。プルーンが水分を吸って水位がプルーン よりも低くなったら、シロップとプルーンリキュールを追加して、ひたひたにする。(追加のシロップは、冷めていても構いません。)
3)翌日、プルーンのみを引き上げて、ジューサーなどでペースト状にする。
3.ケシの実のペーストの作り方
1)鍋に牛乳とグラニュー糖を入れて沸かす
2)沸いたところに、あらかじめすりつぶしたケシの実とプルーンペースト、サルタナレーズン、シナモンを入れて再び火にかける。
3)全体が、まとまるような感じになったらバットに移して冷ます。
4.シュトーレン本種作り
1)サワー種は、使用する3時間前に種継を行う。同量のライ麦(日清製粉 アーレファイン)と水を加えてミキシングし、3時間発酵させておく。
2)前種の入ったボールに全ての材料を入れて静かに混ぜ合わせる。
3)生地が均一になったら、300gのかたまりと残りのかたまりにする。
4)350gの方は、生地をまとめて[ケシの実のシュトーレン]用にする。
5)残りの生地のかたまりは、ミックスフルーツ漬けを加えて生地を合わせる。生地をまとめたら、シュトーレン用にする。
6)両方とも30〜40分発酵させる。
5.シュトーレン成型
生地を22cm(ヨコ)×27cm(タテ)に延ばし、縦方向に巻き上げる。[ケシの実のシュトーレン]はケシの実のペーストを全体に塗り延ばしてから巻き上げる。合わせ目を下にして、麺棒で2か所押さえ付けて、3つの山にする。手で全体を整える。
5.焼成
成型し終えた2種類のシュトーレンを15〜20分ほど休ませ、190度のオーブンで40分程焼く。
5.仕上げ
1)両方とも焼き上げたら、すぐに溶かしたバターを染み込ませて、グラニュー糖を全体にまぶす。
2)冷めたら、粉糖をかけてラッピングする。

画像ページ

ページの先頭へ戻る