「日清だより」SUMMER 2010夏号 Vol.38より転載

“チャレンジドをパティシエに”

「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京」
に今年も協力

“チャレンジドをパティシエに”
「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京」
に今年も協力

 日清製粉は、社会福祉法人ブロップ・ステーションが中心となって2008年に発足した、パティシエ(菓子職人)を目指すチャレンジド(=障がいのある人)を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム(以下KSC)」に、引き続き今年も協力しました。チャレンジドを対象としたパティシエ養成スクール「チャレンジド・プログラムvol.3」は5月15日から、日清製粉グルーブ小網町ビルを中心に計8回開催します。

 講師には昨年の講師陣4名に加え、本年度よりフランス菓子「ラ・シュエット」近藤冬子シェフとショコラティエの「ラ・ピエール・ブランシュ」白岩忠志シェフが新たに参加し、まさに夢の顔合わせが実現しました。

[写真] 原口大臣

 第一回目の開講式には、来賓・プレス・ボランティアを含めて約120名が参加。今年から、KSCが総務省の「チャレンジドヘのトップ技能習得機会の提供の実証実験プロジェクト」に認定されたことがあり、原ロ一博総務大臣がご臨席され、「チャレンジドの皆さんをタックスペイヤー(障がい者を納税者)にというのが私の基本的な理念です。私も小さい頃、学校になかなか行けない時期がありましたが、先生が本を通して、私の中にも無限の可能性があるんだ、ということを教えてくれました。皆さんの可能性をスウィーツ作りを通して広げて行ってほしい。皆さんの活動が今回からライブ中継され、この場に来られない方々にも授産所や自宅で見られるということはすばらしいことです。総務省としても2015年までにインフラやクラウドコンピューティングなどの分野を戦略的に推進していきたいと考えています」と熱く語られました。

[写真]竹中ナミ氏 社会福祉法人プロップ・ステーション理事長

 開講式後には、永井シェフによるフィナンシェの第一回講習会が行われ、チャレンジド8名の方々が熱心に取り組み、プロと同レベルで売れるケーキ作りを目指して汗を流しました。

{写真]フィナンシェ 講義をする永井シェフ

 講習会の最後に佐々木社長は、「3年目になるこの取り組みも年々盛んになり、一つの目的のために業域を超えたメンバーがパートナーシップを組み、それぞれが協力し、世界的なパティシエの方々の熱心なご協力に支えられ、すばらしい取り組みになっていると思います。当社としては今後も裏方として一生懸命ご協力したい」と挨拶しました。

 ICTを利用してチャレンジドの就労支援に取り組む今回の新しい試みが1年間続きます。今後の展開に期待しましょう!!

[写真]全員で記念撮影

※チャレンジド・・・挑戦する使命を与えられた人。米国などで障がい者に対する新しい呼称として用いられる。

※ICT:Information Communication(s) Technology(情報通信技術)

[昨年の講師陣]

八木淳司氏(モロゾフ株式会社)
フランス菓子店「ノリエット」永井紀之氏
神戸「ブーランジェリー・コム・シノワ」西川功晃氏
ウイーン菓子店「コンディトライ ノイエス」野澤孝彦氏

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