毎日新聞 2010年1月6日より転載

障害者にも仕事を

特別支援学校生PC学ぶ

 千代田区永田町の社会福祉法人「プロップ・ステーション」東京オフィスで5日、都立石神井特別支援学校(練馬区石神井台)の生徒たちのパソコンセミナーが開かれた=写真。

セミナーの写真

 プロップ・ステーションは、神戸市に本部を置き、91年からコンピューターネットワークを活用してチャレンジド(障害を持つ人)の就労促進を目指して活動してきた。神戸の本部では3年前から、特別支援学校などの生徒が定期的にパソコンの技術を学んでいるという。08年10月に東京オフィスがオープンし、今回初めて特別支援学校の生徒らが講習を受けた。

 セミナーは2日間の予定で、同校高等部の1、2年生6人が参加。グラフィックソフトなどを使い、イラストや画像の処理などを学ぶ。プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長は「技術を身につけてもらい、仕事につなげてもらえたら」とあいさつ。同校の明石則雄進路指導主幹は「パソコンの学習を通して、周りのスタッフに声をかけるなど知らない人とコミュニケーションをとることも学んでほしい」と話した。

【田村彰子】

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