米麦日報 2009年6月24日より転載

◎「神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京」に100名余参加=日清製粉

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 日清製粉グループの日清製粉(株)(佐々木明久社長)は20日、社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)が中心となってパティシエを目指すチャレンジド(障害のある人)を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」に協力、パティシエ養成スクールを、同社小網町ビルで開催した。計6回開催するプログラムの第1回に当たるもので、受講生(チャレンジド)のほか、ボランティア等も含め100名余りが参加した=写真。

 受講者は、講師の説明に頷いたり、実習の楽しさに笑顔で作業し、会場はマドレーヌの香りに包まれた。

 主催の竹中理事長は「素晴らしい可能性を持ったチャレンジドが、一流のシェフに接することで、お菓子の真髄や技術を習得することで、納税者となることを目指している、様々な協力者に助けられこの活動が行われている」と挨拶。会場提供等で協力している日清製粉の佐々木社長は「一流のパティシエの卓越した技術に直接触れられることはとても素晴らしいこと。プロップ・ステーション、一流シェフ、行政、メーカー、卸業者など業域を超えたパートナーシップによって、このプログラムは大きく広がっていくものと確信している」と語った。

「神戸スウィーツ・コンソーシアム」は、洋菓子発祥の街とされる神戸から障害者の菓子職人を育てようと企画された日本初の試み。プログラムでは、技術だけでなく経営ノウハウも学ぶことができ、チャレンジドパティシエの自立を支援する。なお、チャレンジドは米国等で障害者に対する新しい呼称として用いられているので、「挑戦する使命を与えられた人」の意。日清製粉は08年から会場提供等で協力している。

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