NEW MEDIA 2009年3月号より転載

チャレンジド

米国防総省CAP
(理事長ダイナー・コーエンさん)が、
大統領クォリティー賞を受賞

 米国防総省のCAP(Computer / Electronic Accommodations Program)が昨年12月4日に2008年 Presidential Award の Management Excellence(管理優秀部門賞)であるPresident's Quality award(大統領クォリティー賞)を受賞した。

 CAPは最高の科学技術を駆使して、最重度のチャレンジド(障害のある人を表す米語)までも政府機関や企業に送り出し、チャレンジド雇用促進に貢献をしてきた。弊誌でたびたび取り上げてきたが、神戸にある社会福祉法人プロップ・ステ−ションとともにユニバーサル社会の実現に向け、協力関係にある。

 大統領クオリティー賞は、優れたマネージメントを行った政府執行部局に授与される最も高位の賞。政府が管理運営について掲げる5つの構想(人材の戦略的管理、競争力のある部品調達、財務実績の改善、電子政府の拡充、予算と実績の調和)において模範となった部署を称えるもので、CAPは電子政府の拡充のカテゴリーでの受賞者である。

 1990年にプロジェクトが始まってから、視覚、聴覚、手先の器用さ、コミュニケーション、外傷性脳損傷を含む認知の障害を持つ連邦政府職員、戦傷を負った軍人に対し、7万1,000以上の要請に応じてきた。また、軍事や防衛関連の機関だけでなく、65の連邦政府機関と連携している。 2008年度では、軍人やWalter ReedやBrooke陸軍医療センターを含む国内の軍人治療施設に4,500以上の便宜を提供。障害を持つ退役軍人の再就職を支援し、退役軍人のヒーロー雇用キャリアフェアにも参加している。

 プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長は、「私の最も尊敬する友人の一人であるダイナーさんは、昨年3月にプロップ・ステーションと読売新聞社の共催で開催した『ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム』で来日し、有意義な講演で、出席したすべての方々に大きな感銘を与えてくださいました。一人でも多くのチャレンジドが『働く誇り』を取り戻していけるよう、これからも力を合わせてがんばっていきましょう」と、受賞を喜ぶメッセージを発表した。

コーエン理事長の写真
昨年3月開催の『ユニバーサル社会の実現をめざすシンポジウム』で講演するコーエン理事長

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