NEW MEDIA 1月号より転載

チャレンジド

神戸スウイーツ・コンソーシアム発足

プロップ・ステーション

 弊誌でお馴染みの竹中ナミけミねえ)さんが理事長を務めるプロップ・ステーション※が「神戸スウィーツ・コンソーシアム]を発足すると11月1日に発表した。目的はスウィーツの世界で活躍するチャレンジドを生み出そうというもので、ナミねぇは「障害者が作って売っているから、かわいそうだから買ってあげよう的な発想のものではなく、美味しいから売れる一流品(本物)を提供したい」と話す。プロップ・ステーションと一緒にコンソーシアムの企画運営を行うのは、創業60年の歴史を持つ製菓・製パン原材料卸の(株)日東商会と、製粉業界最大手の日清製粉(株)。パティシエになりたいチャレンジドや一流のスウィーツ作りを目指す作業所を対象に、一流のパティシエのレシピに基づいた、一流の材料によるスウィーツ作りを支援していく。さらに神戸市が後援するコンソーシアムでは、例えば神戸ブランドの小麦粉を作って材料に使用するなど、今後は地域おこしも視野にいろいろな展開をしていきたいという。事業開始は2008年4月。神戸のオリジナルスウィーツの完成が楽しみである。

 事業開始に先駆け、11月8日にはフランス国家最高職人の称号を持つイヴ・チュリエス氏を迎えて、「伝統のフランス菓子」の講演および講習会を、現役パティシエを対象に開催した。製菓および食品の洋酒の製造を専門に行っているドーバー酒造(株)の神戸三田工場を会場に、参加者は総勢300名に上った。


ナミねぇ(最前列中央)とイヴ・チュリエス氏(最後列左から3人目)、パティシエを夢見るチャレンジドたちと一緒に記念撮影


総勢300名が参加した記念講習会

※社会福祉法人プロップ・ステーションは、16年前より「チャレンジドを納税者にできる日本」をスローガンに、チャレンジドの雇用と就労の促進を目指している。

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