毎日新聞 2007年3月4日より転載

目指すはネット在宅就労

障害持つlT技術者が指南

インターネットを使って障害者が自宅にいながら仕事のできる仕組みを作るため、障害を持つIT(情報技術)技術者が離れた場所の受講生にパソコンの使い方を教える試みが東京都内の厚生労働省の研修室を使って行われた。主催は社会福祉法人「プロップ・ステーション」(竹中ナミ理事長)。

パソコン教室はNTTネオメイトが開発したシステムを用い、京都、仙台に在住する障害のある2人の講師が受講者10人にパソコンの使い方を教えるという試み。当日は研修室には2台のスクリーンとカメラを設置。1台のスクリーンには遠隔地の講師の姿が映し出され、別のスクリーンには講師がパソコンを操作する様子が映し出された。

竹中理事長は「IT利用で障害者の在宅就労が可能。小さい子どものいる女性がスキルアップの学習を在宅で行える」と話す。

【扇沢秀明】

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