産経新聞 2006年1月20日より転載

女性パワーに大臣タジタジ?

財政審、初の「限定」公聴会

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財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は19日、財政再建に女性の視点を取り入れる「国の財政と未来を考える女性の集い」を東京都港区の六本木ヒルズで開き、主婦や会社員ら約270人の女性が谷垣禎一財務相と消費税などをめぐって議論を戦わせた――写真。女性限定の公聴会は初めて。財政審の女性委員でNPO法人理事長の竹中ナミ氏と作家の幸田真音氏が出席した。

谷垣財務相は「平成18年度予算で新規国債発行額を30兆円以下に抑制したが、一般会計の37.6%はまだ借金に頼っている」と指摘。消費税引き上げを含めた歳出歳入一体改革の必要性を訴えた。

これに対し、会場からは「消費税は福祉のためといわれたのに社会保障は悪くなった」「国会議員や公務員の削減が先」という消費税引き上げへの反対意見が相次ぎ、拍手喝采(かっさい)の場面もあった。

終了後、谷垣財務相は「財政の現状と負担を車の両輪として議論を詰める必要がある」と女性パワーに表情を引き締めていた。

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