月刊CYBiZ SOHOコンピューティング 2002年10月号(2002年9月13日発売) より転載

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関西風“笑い絶やさぬ福祉”を実現!

社会福祉法人プロップ・ステーションの 写真集「チャレンジド」


「チャレンジド」はプロップ・ステーションのホームページからもオンラインで購入できる。http://www.prop.or.jp

左より写真家の牧田清さん、ナミねぇ、吉本興業の木村政雄常務。

本誌9月号の「ナミねぇの道」コラムでも紹介した写真集『チャレンジド ナミねぇとプロップな仲間たち』の発売に先立ち、8月22日、吉本興業本館において記者発表が行われた。コンピュータと情報通信によってチャレンジド(障害者)の自立と社会参画をめざす社会福祉法人プロップ・ステーションと“笑いの殿堂”吉本興業との異色タッグが話題を呼んでいる。写真集はチャレンジドの姿を1年がかりで撮影してきた、写真家の牧田清さんが吉本側にに打診したのがきっかけ。根底に流れるテーマが笑顔やユーモアということもあって、作品を見た木村政雄常務が「チャレンジドの精神は、笑いで人々を元気にするという吉本の使命に共通する」と出版が実現した。写真集にはナミねぇの長女麻紀さんをはじめ、難病と闘いながら絵本作家デビューを果たしたくぼりえさん(本誌9月号で紹介)ほか、生き生きとしたチャレンジドたちの表情が約70点収録されている。また、花月の舞台を借りてのロケ撮影の様子や、ナミねぇと木村常務の対談も収められている。ナミねぇは「どんな障害があっても自分の中に眠る能力を発揮できるような世の中にしたい」と今後の決意を述べた。発売日は9月1日。2000円(税込み)。問い合わせは吉本音楽出版(06−6643−2185)。また、写真集に収めた作品を展示する「牧田清写真展」が9月3日から28日まで大阪市中央区の料理店「若松」(06−6271−3204)にて開催される。

(取材・文=木戸隆文)

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