産経新聞 1998年11月6日 より転載

互いのネットワーク強化を

「かがやけ関西!」特別フォーラム

市民運動のリーダーら 250人エール交換

「これからは互いに連絡を取り合い、関西をよりよくしよう」。5日、大阪市住之江区のホテルで開かれた産経新聞創刊65周年記念「かがやけ関西!」特別フォーラム「いま始まる《関西》の新世紀」の第3部「交流プラザ」では、これまで「かがやけ関西!」面で紹介されるなどした市民運動のリーダーら約250人が集合、エールを交換し合った。 プラザのタイトルは「創造的ネットワーキングをめざして」。

まず、音楽家、竹内正実さんによる最古の電子楽器「テルミン」の演奏で幕開け。角山栄・堺市博物館長の音頭に合わせて乾杯したあと、ステージに、おんなの目で大阪の街を創る会の小山琴子副代表●奈良まちづくりセンターの黒田睦子理事長●プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長●CHICのマーク・ロビンソン所長−4人が上がり、それぞれの活動を紹介した。

ロビンソン所長は「私たちは来日した外国人が地域で生活しやすくなるお手伝いをしています。外国人をめぐる状況はだんだんよくなっている」と日本語で話した。奈良市の「奈良町」でまちぐるみの博物館運動をしている黒田理事長は「奈良町もどんどん高齢化しており、住環境の整備が急務」と訴えた。

また、高齢者や障害者の暮らしやすい社会をめざして活動している小山副代表と竹中理事長は、双方の運動を助け合うためネットワークを強化していくことにしたと報告し、会場から大きな拍手を受けていた。

会場は、出席したグループのメンバーらが互いに連絡先を聞き合うなど、話の輪が広がり、なごやかなムード。

最後に、イラストレーターの成瀬國晴さんがステージに上がり、「阪神の野村新監督にがんばってもらい、大阪に元気を」と、熱い思いを表明。参加者が書いた「OSAKA」の5文字にイラストを加え、海遊館や大阪城などの間をジェットコースターが走り抜ける絵を完成、会場を沸かせた。

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