メール de ナミねぇ 【第134号】 by Prop Station

2011年4月19日

◇◆◇            (平成23年4月19日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第134号】     ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇           by Prop Station◇◇◆
           http://www.prop.or.jp/

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『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 第134号 目次 ◆◇□■

【1】プロップ東京よりのお知らせ
   「旧グランドプリンスホテル赤坂」に一時的に避難されている
   皆様へ、無料でパソコン、インターネット利用、プリントアウト、
   FAX等ご提供のご案内です。
【2】ナミねぇBAND 震災支援ライブ
    in 赤坂ノヴェンバー・イレブンス 開催のお知らせ
    収益金は東北地方太平洋沖地震の被災者の皆様への
    義援金とさせていただきます
【3】活動報告
【4】手記「東日本大震災に被災して」
     プロップ・ステーション仙台(在宅)スタッフ 間藤裕也
【5】今後の講演など予定
【6】最新メディア情報

☆ナミねぇからの速報はツイッターで!
 http://twitter.com/nami_takenaka
 詳報はメルマガで!
☆プロップ東京の情報もツイッターで発信!
 http://twitter.com/proptokyo
 ユーストリームではプロップ東京のセミナーを配信しています。
 http://www.ustream.tv/channel/proptokyo

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■□◇◆プロップ東京よりのお知らせ◆◇□■

この度の東日本大震災において被災された皆様には心からお見舞い申し
上げます。
また突然のご不幸にあわれた皆様には謹んでお悔やみ申し上げます。

かつて私も阪神地域に在住していたおり、阪神大震災で友人知人を亡く
し、多くの困難を抱えた経験があり、この度の状況を見るにつけ、本当
に心が痛んでおります。
大勢の皆さんがまだまだ困難な状況にいらっしゃることは存じておりま
すが、少しずつでも、前進する気持ちを持って頂けることを切に願って
おります。

さて現在東京にも多くの方が一時的な避難をされています。
そうした状況から、私たちプロップ・ステーション東京でも、自分たち
のできることで、何か少しでもお役に立てることはないかと検討し、こ
の度下記の内容を実施することと致しました。
本当にささやかな事ではありますが、ご活用頂ければ嬉しく思います。

また本件を実施するにあたり、スムーズに対応下さった東京都都市整備
局はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

社会福祉法人プロップ・ステーション 東京事務所
事務局長 竹中 宏晃

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◇「旧グランドプリンスホテル赤坂」に一時的に避難されている
 皆様へ、無料でパソコン、インターネット利用、プリントアウト、
 FAX等ご提供のご案内です。

この度被災されました皆様には、心からお見舞い申し上げます。
また慣れない地で何かとご不便な生活をされていることと存じます。
私たち社会福祉法人プロップ・ステーションは、神戸で誕生し、現在東
京でも活動している団体です。ITを使ってチャレンジド(何らかの障が
いを持たれた方)の就労支援等を行っています。
神戸の震災の折には多くの皆様のご支援を頂きながら、活動をいたして
おりました。
この度すぐ近くの「旧グランドプリンスホテル赤坂」が、一時的な生活
の場としてご提供されたことを知り、微力ながら私たちなりに何かご支
援できることはないかと思い、上記のご提供を考えました。
ご提供可能な事柄と所在地お問い合わせ先は下記の通りです。
是非お気軽にお立ち寄り頂ければと思います。

社会福祉法人プロップ・ステーション東京
担当者 谷口・藤原

※このご案内はPDFファイルでもご覧いただけます。
http://www.prop.or.jp/news/topics/2011/pdf/20110418_proptokyo.pdf

☆ご提供可能なこと;
 ウインドウズPCが10台あります。ワード、エクセル利用、インタ
 ーネットの利用。複合機を使ったプリントアウト、コピー、FAXの
 利用等々。(その他のご利用はスタッフとご相談下さい)

☆ご利用期間及び時間等
 ・平成23年6月30日まで
 ・月〜金曜日(祝祭日除く)午前10時から午後6時。
 (4月29日〜5月8日、その他お休みをいただく場合もあります)
・希望者が多数いらっしゃる場合は、譲り合ってのご利用をお願いしま
 す。
・ご利用時に簡単な利用登録書にご記入頂きます。
 (お名前、ご連絡先等)

☆ご連絡先
 ・千代田区永田町2-14-3
  赤坂東急ビル5階
 ・社福)プロップ・ステーション
  東京事務所
 ・電話 03-5512-0888
 ・担当 谷口・藤原

☆アクセス
・「旧グランドプリンスホテル赤坂」から徒歩10分
・赤坂見附駅から徒歩3分
 直接お越し頂いても結構です。PC等の利用希望とおっしゃって下さ
 い。ご利用をお待ち致しております。

◎この記事はプロップのサイトでもご覧いただけます
http://www.prop.or.jp/news/topics/2011/20110418_01.html

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■□◇◆ナミねぇBAND 震災支援ライブ
     in 赤坂ノヴェンバー・イレブンス 開催のお知らせ◆◇□■

◎収益金は東北地方太平洋沖地震の
       被災者の皆様への義援金とさせていただきます

ナミねぇです! 赤坂にある宇崎竜童さんが経営されるライブハウス
「ノヴェンバー・イレブンス」に、ナミねぇBANDで出演させていた
だくこととなりました。こちらのライブについてのお申し込みは、お店
への直接のご予約となりますので、下記をご参照のうえ沢山の皆様のご
参加をお待ちしております!

なお併せて3月27日に開催した「震災支援ライブ in シティライツ」
の映像をご紹介していますので、そちらもぜひご覧くださいね!

<by ナミねぇ>

■日時 2011年5月10日(火)
      18:00開場 1ST STAGE 19:30〜
              2ND STAGE 21:00〜
              (入れ替え無し)

■出演
ナミねぇ(Vo)、せきこ〜ぢ(Gt)、速水佐保(Piano)
ロベルト・カジヤ(Perc)、くりふ(Bass)、山下嘉範(Dr)

■ゲスト ビリー市田(Gutar)、shu(Vo)

■チャージ ¥3,150(1ST・2ND通し)

■場所 赤坂ノヴェンバー・イレブンス1111
http://www.risingdragon.jp/nov11th/blue/top-blue.htm

〒107-0052 東京都港区赤坂3-17-8 都ビル2F
電話 03-3588-8104

◆地下鉄銀座線・丸の内線 赤坂見附駅より→→徒歩5〜7分

 改札口を出て左のエスカレーターで地上へ。
  右に出て、コージーコーナーを正面に見て左へ進み、
 SUBWAYの十字路を右折、
 その先の突き当たりを左折します。(一ツ木通り)
 50m程で右手に薬局「TOMOD’S」
  →しばらく行くと左手にセブンイレブン
  →お茶屋「土橋園」と過ぎ、
 菜麺「揚州商人」の2階になります。

◆地下鉄千代田線 赤坂駅より→→徒歩5〜7分

 改札口を出て一ツ木通り方面出口(一番出口)へ。
  一ツ木通りを青山通り(246)方面へ直進。
 右側に、セブンイレブン→デニーズと過ぎて、
 更に50m程進み、菜麺「揚州商人」の2階になります。

地図ダウンロード(PDF)
http://www.risingdragon.jp/nov11th/pdf/november-map.pdf

チラシのダウンロード(PDF)
http://www.prop.or.jp/news/topics/2011/pdf/namine_20110510.pdf

お電話でのご予約は 03−3588−8104
ノヴェンバー・イレブンス まで

メールでのご予約受付は
http://www.risingdragon.jp/nov11th/reservation-mae.htm

※ノヴェンバー・イレブンスよりのインフォメーション
当店は、良い音楽と共に、お食事も楽しんでいただけるレストランです。
お席に限りがあるため、事前にご予約を頂けることをおすすめ致します。
ご予約の後、当日お越しになられた順番にお席にご案内しております。
ご来店、心よりお待ちしております。

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■ナミねぇBANDの最近のライブ映像をご紹介します
(2011年3月27日 震災支援ライブ in シティライツ)

When You Wish upon a Star 星に願いを
http://youtu.be/9AWOkDmHb_4

希望
http://youtu.be/Qdz46SDl1t4

雪の降る街を
http://youtu.be/mIymtcvOAIY

五番街のマリー
http://youtu.be/GKCe-cWwrOg

サントワ・マミー
http://youtu.be/8nhua2lrsdg

The End of the World ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
http://youtu.be/eWOOFR2mYis

♪ありがとう〜私からあなたへ〜
http://youtu.be/FsOjn_gEAJ4

◎この記事はプロップのサイトでもご覧いただけます
http://www.prop.or.jp/news/topics/2011/20110401_01.html

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■□◇◆4月前半の活動報告◆◇□■

○4月6日(水)
・チャレンジド在宅ワーク打合せ / 場所:新日鉄大分製鉄所

○4月9日(土)
・「エコールKOBE」開校式に出席 /
 場所:「エコールKOBE」(神戸市長田区二葉町)

○4月12日(火)
・メディア・ソリューション磯部社長、来訪 /
 場所:プロップ東京オフィス
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)

○4月14日(木)
・アントレプレナー研究会にて講演 /
 場所:大阪市立大学大学院 創造都市研科(大阪駅前第2ビル6F)

○4月15日(金)
・「神戸ITフェスティバル」にて講演
 http://kobe-it-fes.org/
 / 場所:神戸市産業振興センター(中央区東川崎町1-8-4)

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆手記「東日本大震災に被災して」◆◇□■

仙台に在住するプロップ・ステーション在宅スタッフで、チームリーダ
ーも務めている間藤裕也くんが、今回の東日本大震災に被災しました。

間藤くんは生まれつき『クーゲルベルク・ウェランダー病』という筋肉
が発達しない全身性の難病ですが、独学やプロップ・ステーションでス
キルを研鑽し、遠隔スタッフとして活躍しています。現在チームリーダ
ーとして、仕事を振り分け、成果チェックを行うなど、責任者として、
また良き相談者としても、活躍している彼が、震災に被災した経験を、
チャレンジドの視点で見つめ、手記を寄せてくれました。

とても冷静にご自分の状況を語られていますが、おそらく文章からはう
かがい知れない大変なご苦労があることと思います。仕事を継続しなが
らも書き留めてくれた彼の思いに、ナミねぇは心からの敬意を表し、
ここにご紹介させていただきます。

<by ナミねぇ>

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「東日本大震災に被災して」

■震災が起きた時の様子

3月11日午後2時46分、パソコンに向かっていた時に突然大きな揺れが襲
ってきた。これまでに体験したようなことのない大きな揺れで、『つい
に宮城県沖地震が来たか!』と感じた。非常に強い縦揺れと横揺れで、
車椅子の座位を保つのに必死で、もしかしたら、車椅子から落ちるかも
しれないと脳裏をよぎった。1分半ほどで少しおさまり、終わったかと
思ったらまた新たな強い地震が襲ってきた。地震の途中でパソコンその
他の電化製品の電源が落ち、停電が起きたとわかった。また非常に激し
い横揺れだったため、テレビボードやベッドその他の家具も大きく動き、
テレビやパソコンは落下し、出窓に置いてあったオーディオや本等も落
下していた。合計5分ほど揺れが続いたような感覚があり、とにかく長
い、とてつもない大きな地震だったと感じた。地震がおさまってから、
停電していたので携帯電話のワンセグでどういう状況なのかを確認しよ
うとしてテレビを見てみた。津波が来るかなとは思っていたが、津波警
報がどんどん上方修正されていくのを見て、『これは尋常じゃないかも』
と感じ始めた。携帯電話の予備のバッテリーがなかったので、少しだけ
テレビを見てラジオを付けて様子を確認していた。

■私自身の状況など

私の部屋は2階にあり、震災当時は2階で仕事をしていた。2階に行くに
はホームエレベーターを使用しているが、震災後停電になってしまった
ので、エレベーターが動かなくなり、2階に缶詰状態になってしまった。
幸い、ベッドや車いすトイレといったものは2階にあったので、1階に
いて停電になって2階に行けなくなってしまう、という状況よりは良か
ったように思う(もちろん、家の被害状況によって避難しなければなら
ない状況の時は1階にいたほうがよいが、結果的には家の被害はほとん
どなかったので幸いだった)。先ほども述べたが、揺れが非常に大きく
長く続いたため車椅子から転落して怪我をしてしまう恐れもあったが、
何とか転落せずに済んだのでそのことは幸いだった。車椅子は折り畳み
ができる簡易の電動車いすを使用しているが、停電になってしまったの
で電気が復旧するまでバッテリーが持つかどうかが不安だった(結果的
にぎりぎり間に合った)。

■震災後の生活など

○震災1日目

震災が起きた後にまず心配したのは、弟が無事なのかどうかということ
だった。私と同じ障害を持っているが仙台に通勤していたので、無事な
のかどうか、また自宅に戻ってこれるのかといったことが心配だった。
停電したこともあり、弟が務めていた会社でも震災後すぐに帰宅するこ
とができたようなので、何とか完全に日が暮れる前には帰宅することが
できた。停電後、母はまず冷蔵庫に入っていたものを保冷剤とともに保
冷バッグに入れていた。そのおかげで冷蔵庫の中にあったものはほとん
ど消費することができた。また、暗くなると何も見えなくなって危ない
ということで、とりあえず家に散らかった危ないものを片付ける作業を
行った。幸い、食器棚は地震が起きるとドアにロックがかかる構造のも
のになっていたので、食器などが食器棚から落ちてガラスの破片などが
散乱するということはほとんどなかった。ただ、本棚の本などが落ちた
り、テレビやパソコンも床に落ちてしまったので、危なくないところに
移動するという作業を母と父が行った(幸い、電化製品で故障したもの
は一つもなかった)。情報を得る手段がラジオしかなかったので、古い
カセットラジオを探してずっと震災の状況に聞き入っていた。自分の安
否を心配しているかもしれないと思い、NTTドコモの災害伝言版に現
在の状況を登録した(災害伝言ダイヤル『171』も全くつながらない状
況だった)。暗くなる前に何とか食事を済ませ、暖房がなかったので毛
布などを引っ張り出して、夜の寒さ対策をして1日目は過ぎて行った。

○震災2日目

1日目の夜は余震が頻繁に起きていたので、ほとんど睡眠をとることが
できなかった。どうやら断水もしていたようで、2日目からは水も出な
くなっていた。食料はある程度家に保管していたが、水を入れるタンク
に関しては全く備えをしていなかった。今からではもう遅いだろうなと
は思ったが、とりあえずは近くのホームセンターに父と母が買いに行く
ことにした。合わせて、食料も補充するために買い物に出かけた。家で
留守番をしていた私だったが、電気がないとこれほどまでに何もするこ
とがないんだと改めて感じた。しばらくして、父と母がポリタンクと少
しの食糧を買ってきた。これで何とか給水所に行って水を頂ける容器が
準備できた。食事はガスの卓上カセットコンロが一つあったので、何と
かお湯を沸かすことができたのでカップラーメンやお茶といった暖かい
ものを食べることができた。殆んどのお店は閉店しているか店頭販売で
一部の商品を販売しているのみだったので、物資を求めて長蛇の列がで
きている状態だった。電気は比較的早く復旧すると聞いていたが、復旧
せずに震災2日目が過ぎた。

○震災3日目〜4日目(電気が復旧するまで)

食料品や水に関してはそれほどストックしていたわけではなかったので、
3日目からは両親が給水所と一部の店舗に並んで水と食料品を手に入れ
るということを行った。数時間並んで少量の水や店舗に在庫していた食
料品を手に入れるということを行っていた。また、ガソリンスタンドは
電気が復旧していないことや在庫が無いということもありほぼすべての
スタンドが閉店していて、燃料不足が深刻になっていた。携帯電話もほ
とんどつながらない状況だったので、外との連絡は取ることができなか
った。私が現在利用している福祉サービスは訪問リハビリと移動支援サ
ービスの2種類だったが、震災4日目の月曜日に訪問リハビリの予定が入
っていた。このような状況だから訪問リハビリの担当の方は来られない
と思っていたが、夕方に『安否確認と状況確認』ということで来られた。
通常の態勢でサービスは行っていないが、状況確認と安否確認のために
利用者様の家々を一軒一軒回っておられるとのこと。電話もつながらな
い状況だったので、このようなことは安心すると感じた。私は両親とと
もに住んでいたのでまだよかったが、一人暮らしの障害者(や高齢者)
などは孤立している場合もあると思うので、このようなことは大切だと
感じた。震災4日目に電気が復旧した。すぐにテレビが見れると思って
いたが、自宅で契約しているCATV会社も被災していたらしく、電話、テ
レビ、インターネットはすべて利用できなかった。とはいえ、家に明か
りが戻り、暖房器具や調理器具も使えるようになったのでだいぶ生活し
やすくなった。

○震災5日目〜7日目(水道が復旧するまで)

震災5日目に入り、電気は復旧したが水道はまだ復旧しておらず、不自
由な生活が続いていた。水道が使えないとどうしても水分を補給するの
をためらってしまい、極力水分は飲まないようになっていた。健康のた
めにも水分の補給は必須なのだが、上下水道が使えない状況では致し方
ないという感じだった。5日目にCATVが復旧し、テレビやインターネッ
トといったものが利用できるようになった。電話も復旧したが、ほとん
どつながらないという状況だった。さっそくプロップ事務局の皆様や友
人などに無事の報告を入れることができた。テレビで地震と津波の情報
を見て、本当にひどい災害だったんだと改めて実感した。相変わらず生
活物資の少なさは深刻で、2時間並んで食パン1斤を買うことができる、
といった状況だった。ただ、少しづつではあるが食料品は回復傾向にあ
る感じだった。そして、震災1週間目の7日目にしてようやく私の住んで
いる地域の水道が復旧した。水道のありがたさを実感しながら1週間ぶ
りにお風呂入ることができた。

○8日目以降〜現在まで

沿岸部に住んでいる方はまだまだ復興という状況ではないが、私などを
含め内陸部に住んでいる人にとっては徐々に復興に向けて動き始めたと
いった状況だ。状況が少し落ち着いた3月29日に母の生まれ故郷である
石巻に被災状況を見に行った。テレビで見た光景のように昔母が住んで
いたところは跡形もなく流されていた。また、テレビで報道されていな
いところでも被害は甚大で、倒壊の危険の紙が張り出された多くのビル
やひっくり返っている車、がれきや泥が町中いたるところにあって復興
までには本当に時間がかかるなと実感した。沿岸の町は水産業で成り立
っている町なので、港が機能不全になり、加工する工場や商店も被災し
ている状況を見ると、厳しい復興になることは間違いないと感じた。ま
た、津波などの直接の被害を受けていなくても、間接的な被害を受けて
いる人は本当に多い。観光業や外食産業も2次的な被害を被っており、
ライフラインが復旧しても満足に収入を得ることができないという状況
にある。そういったことも今後考えていかなければならないと改めて感
じた。4月7日現在、私の住んでいる地域はだいぶ通常の生活に戻りつつ
ある。まだコンビニ等の店舗はほとんど品物がないという状況だが、ス
ーパーなどはある程度品物がそろってきている。また、ガソリンなどの
燃料不足もだいぶ解消されてきた。復興に向けて、一歩一歩、少しづつ
歩み始めたところだ。

○震災で感じたことなど

今回の震災では自宅はほとんど被害が出なかったので、ライフラインが
復旧するまで自宅で生活した。電気や水道といったライフラインがすべ
てストップしても、障害者にとっては、避難所で暮らすということはと
ても難しいと思う。自由に動ける体なら避難所に行って生活するという
ことも考えられるが、トイレや寝る場所などを考えると避難所の生活は
想像できないほどつらいものだと思う。もちろん、自宅や施設などが倒
壊したりして住めなくなってしまった場合は避難所暮らしになってしま
うが、自宅や施設にいられるならばそこで生活したほうが良いと感じた。
また、私を含め障害者(や高齢者)は寒さを苦手とする方が多いと思う。
今回の震災は3月とまだ寒さの厳しい中で起こったものだったので、寒
さ対策をしっかり取っておくことがとても重要だと感じた。例えば、熱
を逃がしにくい災害用寝袋やレッグ・ネック・アームウォーマー、カイ
ロ、湯たんぽなどは今後の震災のために準備しておくべきだなと感じた。
障害者(高齢者)といういわゆる災害弱者という観点からでは、緊急時
のための連絡網といったものをきちんと確立しておく必要があると感じ
た。震災後、訪問リハビリのサービスの方からと仙台市泉区社会福祉協
議会の方(福祉サービスを利用するときに相談していた方)からの安否
・状況確認の連絡があった。もし、震災前に福祉サービスを受けていな
いという状況であったなら、そういった連絡はなかったと思うので、特
に一人暮らしの方などは電話や携帯電話などが使えない場合の時などに
備えて緊急の連絡網があればよいと感じた。
また、今回の被災で学んだこともあった。水道管が破裂などしていなけ
れば断水した場合でもすぐに断水するのではないので、水の出るうちに
生活用水をお風呂などにためておくのが良いということを学んだ。さら
に、自宅で使用しているエコキュートも、断水や停電などでは使えなく
なってしまうがそれまでに貯めてあった水は生活用水として使うことが
できる、ということを初めて知った。今後同様の災害が起こるようなこ
とがあれば役立てていきたいと思う。
                         (4月7日記)

 間藤裕也
(プロップ・ステーション仙台スタッフ)

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■□◇◆4月後半の講演など予定◆◇□■

○4月19日(火)
・神戸市中央市民病院倫理委員会に出席 / 場所:神戸市中央市民病院

○4月20日(水)
・日経新聞より取材のため来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス

○4月22日(金)
・広島大准教授:横須賀俊司さん、来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス

○4月23日(土)
・Emy&じゅんちゃん、結婚式&パーティ /
 場所:大阪西中島ライブハウス D.3〜音楽仲間でお祝い〜♪♪

○4月25日(月)
・KSC遠隔講習システム・デモなど / 場所:プロップ東京オフィス
・「幸田真音さん、還暦と作家生活15年の会」に出席 /
 場所:帝国ホテル

○4月26日(火)
・NHK経営委員会 / 場所:NHK(渋谷区神南)

○4月27日(水)
・チャレンジド在宅ワーク打合せ(東京スタッフとともに) /
 場所:新日鉄大分製鉄所

○4月28日(木)
・KSC今年の開催にあたり、岡山県知事:石井正弘さんと面談 /
 場所:岡山県庁知事室

○4月29日(金)
・プロップアメリカ・チーフ:ビリー市田 帰国→5/19まで日本滞在
 神戸・東京・熊本でライブ

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

■ユニバーサル社会の実現を目指して
 人と国土21 2011年3月号
 http://www.prop.or.jp/news/clip/2011/20110300_02.html

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☆メール de ナミねぇ!【第134号】
                    平成23年4月19日発行
☆発行元:社会福祉法人プロップ・ステーション
                 URL http://www.prop.or.jp/
☆お問合せ先:  〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                神戸ファッションマート6E−13
             社会福祉法人プロップ・ステーション広報
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1日と15日頃(それ以外は随時発行)
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
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