メール de ナミねぇ 【第12号】 by Prop Station

2007年5月1日

◇◆◇             (平成19年5月1日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第12号】      ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇            by Nami’s Room◇◇◆
    http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html

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『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 目次 ◆◇□■ 

【1】ナミねぇの「つづれおり」第12回
  「チャレンジドの雇用・就労促進における政府の動きが活発に」
【2】活動報告
【3】『レモンさん vs ナミねぇ!』講演会のお知らせ
【4】今後の講演など予定
【5】ナミねぇの「そして神戸」〜有馬温泉 改革仕掛け人〜
【6】最新メディア情報
【7】編集後記

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■□◇◆ナミねぇの「つづれおり」第12回◆◇□■

「チャレンジドの雇用・就労促進における政府の動きが活発に」

4月23日、ナミねぇは内閣府「公共サービス改革ハローワーク分科会」
で講演しました。

講演依頼内容は、ぶっちゃけて言うと、ハローワークが市場化テストに
掛かってて、厚生労働省は「ハローワーク事業のうち民間でできるもの
も有るとは思うが、障害者雇用の分野は民間では無理。公務員にしか出
来ない」と言ってるけど、ホンマか? ということでした。
そこで私がお話しした内容を要約すると、下記のようなものです。

プロップは16年間にわたり「チャレンジドをタックスペイアにできる
日本」を目指して活動を推進してきた。チャレンジドの中に眠る「社会
を支える力」を埋もれさせることほど、もったいないことはない、と私
は考えている。
働くこと、社会の支え手になること、自立することは、人の誇りであり、
チャレンジドに限らず、国民が誇りを持って生きられるようにすること
こそが、雇用制度の根幹であるべきだ。

日本が今後も「障害者雇用率制度」を中心に雇用政策を進めるなら、制
度がもっと柔軟になり、超短時間労働やICTを活用した在宅ワークな
ど多様な働き方を支援できる制度の創設や、アウトソーシング量の雇用
率化などによって、眠っている力を掘り起こすことが必要である。

先進諸国ではすでに、1日2時間でも雇用とみなす制度や、チャレンジ
ドのスキルアップを支援した企業に、社会責任を果たしたとみなす制度
など、様々な形で企業にインセンティブを与え、雇用・就労を推進して
いる。現在の「雇用慣行」のみに拘るのではなく、雇用と就労の両面を
促進し、少子高齢社会の支え手を増やすことを考えることが、日本のこ
れからの雇用政策に必要な考え方である。
そのためは、官の促進策だけではなく、プロップなど全国各地に広まっ
ているチャレンジドの就労支援に取り組むNPOとの連携が欠かせない。

そして何より、総理における国家の責任者としての「チャレンジドを社
会を支える一員にする!」という固い決意表明が必要で、これは国家観
の問題である。そして公務員の皆さんは、高い意識と矜恃を持って、私
たちNPOの活動とも連携しながら、これに取り組んで戴きたい、とい
う話をさせて戴きました。

参加された委員全員が大変真剣に、身を乗り出してナミねぇの話を聴い
て下さり、講演後は口々に「目から鱗だ!」と言っておられました。今
回の講演が、官民が真剣に連携しての、チャレンジドの雇用・就労の促
進に繋がることを切望します。

海外事例としては、プロップのアメリカにおけるカウンタパートである
「米国防総省CAP(Department of Defense Computer / Electronic
Accommodations Program:電子調整プログラム)」の「最高の科学技術
を駆使して、最重度のチャレンジドまでもを政府機関や企業に送り出し、
雇用を促進するシステム」についてお話ししました。

成長力底上げ戦略円卓会議でも、CAPにおける就労促進についてお話
ししたんですが、財務省財政制度審議会でも、海外の財政制度視察団が
特別にCAPにも行って下さり、まもなく報告書が作成される予定です。

私は決して「アメリカの真似をしよう」と言っているのではありません。
「本気になれば、日本人はアメリカ人よりきっとうまくやれる!」と思
っています。今回、私が内閣府で講演することを知った地方公務員であ
る友人からは、現在のチャレンジド就労支援制度の問題点を克明に記し
たメールを戴きました。課題をきちんと把握し、改革しようという公務
員と国民が手を繋げば、必ず、先進諸国に負けない社会システムを生み
出すことが出来ると、ナミねぇは確信しています。

チャレンジドの雇用・就労における取り組みは、単に「ハローワークを
官から民へ移行すればうまく行く」というものでは決してなく、CAP
など海外の先進的な取り組みから学ぶべきところは学び、それを日本流
にアレンジして、アジアのお手本になるシステムを創出するべきだと、
私は考えています。

今回の「公共サービス改革ハローワーク分科会」における講演の議事録
は、近々内閣府から公開される予定です。
なお、第1回成長力底上げ戦略円卓会議の議事録が下記の通り公開され
ましたので、ぜひ読んで下さい。ナミねぇの発言は最後のほうです(^_^)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/seichou2/dai1/1gijiyousi.pdf

また、ナミねぇが初めて米国防総省CAPを訪問した時の記事も、ぜひ
読んで下さいね。
http://www.prop.or.jp/clip/2000_12/200008new.html

<by ナミねぇ>

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■□◇◆4月後半の活動報告◆◇□■

○4月16日(月)
・総務省情報通信審議会に出席 / 場所:総務省
・ハローワーク改革ヒアリング/永田町合同庁舎(内閣府)

○4月17日(火)
・神戸市立中央市民病院倫理委員会に出席 /
 場所:神戸市立中央市民病院

○4月18日(水)
・フューチャーアーキテクト(株)キックオフパーティに出席 /
 場所:ウェスティンホテル東京(目黒区三田)
・拙著「ラッキーウーマン」漫画化打合せ / 場所:東京駅八重洲北口

○4月19日(木)
・麻紀面会日&親の会役員会 / 場所:兵庫青野原病院

○4月20日(金)
・「六甲会議」に出席 / 場所:神戸ポートピアホテル

○4月21日(土)
・「六甲会議」(2日目)に出席 / 場所:神戸ポートピアホテル
・「日本お好み焼き協会」設立イベントに出演 /
 場所:リーガロイヤルホテル(大阪中之島)

○4月22日(日)
・「神戸市政策提言会議」に出席(矢田市長、委員の皆さん) /
 場所:神戸市役所 1号館14F特別会議室

○4月23日(月)
・中央障害者施策推進協議会に出席/霞ヶ関ビル
・公共サービス改革小委員会ハローワーク分科会にて講演 /
 場所:永田町合同庁舎(内閣府)

○4月25日(水)
・あこがれのソウル・シンガー「大西ユカリさん」ライブに招待される
 場所/通天閣劇場

○4月27日(金)
・財務省「財政制度等審議会」に出席 /
 場所:財務省4F 第3特別会議室

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆『レモンさん vs ナミねぇ!』講演会のお知らせ◆◇□■

来る5月22日に、千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)の
主催する対談講演会にナミねぇは出演することになりました。対談のお
相手はレモンさんこと人気ラジオDJの山本シュウさんです!

レモンさんというニックネームは、お子さんの通う小学校のPTA会長
を務めたとき、レモンの被り物をして「子供たちを守ろう!」と先生や
親たちを巻き込んだPTA活動を繰り広げたことからそう呼ばれてるそ
うです。こうした庶民派の面と、エイズ問題などにも積極的に取り組む
社会派としての活動でも知られ、全国でトークライブや講演会を数多く
開かれてます。

ナミねぇは今度の講演で初めてお会いするんやけど、関西出身同士、楽
しいセッションができるんやないかなと思いますので、ぜひ皆さん観に
来てねっ!
会場は千代田区役所内の区民ホールで、入場無料です。ただし定員に限
りがありますからご注意ください。

<by ナミねぇ>

<千代田区役所新庁舎移転記念イベント>

対談講演
「ナミねぇとレモンさんに聞いてみよう!元気の秘訣は何ですか?」

身近なテーマを題材に、元気と笑いがいっぱいのトークセッションです!

日時: 5月22日(火)18時30分〜20時30分、
会場: 千代田区役所区民ホール(千代田区九段南1−2−1)
最寄り駅: 東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅
定員: 100名(入場無料・申込順)
主催: 千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)
ゲスト: 山本シュウさん(レモンさん) & ナミねぇ

レモンさんのホームページ「レモンさん.net」はこちらです。
http://www.ed.shogakukan.co.jp/lemon/
山本シュウさんのオフィシャルサイトはこちら。
http://www.yamamotoshoo.com/

申込み: 千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)
 メール(常時受付): miw@city.chiyoda.tokyo.jp
 電話(5月7日から): 03−5211−8845
 ファックス(5月7日から):03−5211−8846

※現在、センター移転作業のため上記の電話およびファックス番号での
受付は5月7日以降より。

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■□◇◆5月前半の講演など予定◆◇□■

○5月 1日(火)、2日(水)
・プロップ休業します

○5月 4日(金)〜6日(日)
・ゴールデンウィークを麻紀と過ごす / 場所:自宅

○5月 7日(月)13:00から
・社会リハビリテーション学科にて講義 / 場所:神戸学院大学

○5月 8日(火)09:00から
・山本かなえ参議院議員来訪 / 場所:プロップ神戸オフィス
 10:30から
・視覚障害の子どもたちの「触るアート」打合せ /
 場所:プロップ神戸オフィス
 17:00から
・厚労省、東京都、プロップ 打合せ / 場所:東京都庁

○5月 9日(水)13:00から
・「ユニバーサル社会を創造する事務次官PJ」会議 /
 場所:国土交通省次官室

○5月14日(月)18:30から
・「太友会」に出席 / 場所:ホテル西洋銀座

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆ナミねぇの「そして神戸」〜有馬温泉改革仕掛け人〜◆◇□■

 母の傘寿のお祝いに、家族で行った有馬温泉。そこで目にしたのは、
日本最古の温泉「有馬温泉」が、阪神大震災で甚大な被害を受けたにも
関わらず、モダンで魅力的な温泉街に変身していたことです。
この陰には、きっと「仕掛け人」が居るに違いない! そう感じたナミ
ねぇは、その仕掛け人に会ってお話しを聞きたいと思い、友人でありプ
ロップの役員として活動を支えて下さっている永吉一郎さん(神戸屈指
のIT企業社長であるとともに、プロドラマーとしても活躍)に「その
人に会わせて!」とお願いし、出会いが実現しました。

その人「御所坊15代主人 金井四郎兵衛さん」は、温かい瞳と口髭がお
しゃれな、ちっとも飾らない人柄の男性で、はじめは静かに、段々熱っ
ぽく有馬温泉の改革的発展にかける想いを語って下さいました。金井さ
んはすでに国土交通省から「観光カリスマ」の称号も受けており、有馬
だけでなく「観光におけるホスピタリティ」をご自身のテーマに据えて、
食・移動などを含むトータルな視点で「有馬温泉」を改革するため、海
外にも頻繁に行っている、という探求心の固まりのような方でした。

「観光カリスマっていう称号、恥ずかしいですよねぇ」と笑う金井さん
やけど「温泉観光を核にしたコミュニティビジネスでまちのブランド力
向上と活性化を進めるカリスマ」と国交省のサイトにもある通りのパワ
ーがビンビン伝わってくるお話しの数々に、ご一緒に飲んだビールの美
味しかったこと! 金井さん、本当にありがとうございました。

まだ有馬温泉を経験していない方は、ぜひ一度有馬の街で、カリスマの
ホスピタリティに触れてみて下さい!有馬温泉大ファンのナミねぇから
も、よろしくお願いします(^0^)/~

国土交通省観光カリスマ 金井さん
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanko/mr_kanai.html

神戸市Webマガジン この人に聞く
http://kouhou.city.kobe.jp/magazine/backnum/backnumber0502/scope/toku4.html

<by ナミねぇ>

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■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

●ダウン症の娘「悠(はるか)ちゃん」は私の女神
 女性自身 2007年3月27日号

 ナミねぇの大の親友みっちゃん(弁護士、大平光代さん)の赤ちゃん
 「悠(はるか)ちゃん」は、無事心臓手術を終えて日々すくすくと育
 っています。みっちゃんと悠ちゃんの近況を伝えるこのインタビュー
 記事は、文も写真も、すっごく素敵。ぜひ読んでね!

 元気がいっぱいもらえます!!(^_^)/~
 http://www.prop.or.jp/clip/2007_1/070327joseijishin.htm

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■□◇◆編集後記◆◇□■

「障害者自立支援法」が、本当に自立を支援する法律として成熟して行
くためには、雇用・就労促進のための制度が、自立支援法と並行して拡
充されることが欠かせません。そのためにプロップは、国や自治体に
「おまかせ」ではなく、国民自身の側からアイディアを出せる実践を行
うことを、活動の柱としてきました。少しずつですが、その結果が制度
改革に活かされる時期が来たことを感じ、嬉しく思うとともに、もっと
頑張ろうと自分に鞭を振るっています。一人でも多くの方がプロップの
輪に参画して下さることを願っています!

<by ナミねぇ>

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☆メール de ナミねぇ!【第12号】
                     平成19年5月1日発行
☆発行元:Nami's Room <ナミねぇの部屋>
  URL  http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html
☆お問合せ先:  〒658−0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                 神戸ファッションマート6E13
            社会福祉法人プロップ・ステーション広報部
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1日と15日
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
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