メール de ナミねぇ 【平成19年 元旦号】 by Prop Station

2007年1月1日

■□◆◇■□◆◇■□  謹 賀 新 年  □◆◇■□◆◇■□◆◇

◇◆◇             (平成19年1月1日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【平成19年 元旦号】 ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇            by Nami’s Room◇◇◆
    http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html

■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇

『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 目次 ◆◇□■ 

【1】ナミねぇの「つづれおり」第4回
   「講演活動に想う〜JR西日本〜」
【2】活動報告
【3】マキたんニュース
【4】今後の講演など予定
【5】ナミねぇの「そして神戸!」
【6】最新メディア情報
【7】編集後記

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆ナミねぇの「つづれおり」第4回◆◇□■

「講演活動に想う〜JR西日本〜」

皆さん、あけましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。今年も、どうぞよろしくお願いいたし
ます。2007年最初の「つづれおり」は、講演活動に関して書かせて戴き
たいと思います。

昨年も全国各地からのお招きで、講演をさせて戴きました。私の場合は、
どこで講演する時も、台本無しのぶっつけ本番。会場に集まられた方々
の顔触れや雰囲気で、お話の内容が決まります。勿論、伝えたいことの
柱は決まってるんですが、どの部分を強く、あるいは、どんな順番でと
いったことは、会場の皆さんの「ノリ」で変わるという感じなんです。
「あんたには、緊張するということが無いんかね」と友人から揶揄され
る私ですが、そんな私でも、昨年一番緊張した講演がありました。

それは、JR西日本本社からのご依頼で、12月の人権週間に「JR西日本
本社、神戸支社、京都支社」と合わせて3,000名ほどの社員の皆さ
んに、8回に分けて講演をお願いします、というご依頼やったんです。
一つの会社でこのような大規模かつ回数の講演は始めてなので、なんぼ
「口から生まれたような」ナミねぇでも、さすがに緊張しました。

また、2005年4月のJR福知山線脱線事故という未曾有の事故により、
多くの死傷者が出ただけでなくまだ後遺症などで悩む人たちも多い、そ
して原因解明もまだ充分ではない、という状況の中での「人権週間」と
いうこともあり、どんなお話しをしたら良いか、さすがに悩んでしまっ
たナミねぇでした。
でも、意を決して講演に臨んだ私が、JR西日本社員の皆さんにお話しし
たのは、以下のような内容です。

「まず最初に私は神戸在住ですが、政府各省の委員会などで月に何度も
新幹線を利用するだけでなく、全国各地での講演にJR各路線を頻繁に利
用する<超ヘビーユーザー>であること。また福知山線の利用というこ
とでは、今年1年間だけでも福知山・京都・園部・綾部・尼崎などなど
で講演させて戴いており、あの事故車両に私自身が乗っていても不思議
ではなかった、という意味において、あの事故は決して人ごととは思え
ない立場にあること。と同時に、事故の翌日からも多くの乗客と同じよ
うに私もJRを利用し続けており、それだけJRに信頼と愛着そして使わな
ければ生活できない状況の中に居る。そのような私なので、ユーザーと
して、あの事故とどのように向き合うのか、JR西日本で働く皆さんと同
じだけ真剣に考えざるを得ない立場にあると考えている。世の中の商品
やサービスは全て、それを世に送り出す側とユーザー側とで成り立って
おり、ある意味両者はその商品やサービスに同等の責任を持っていると
言っても過言ではないと思う。世界にも比類無き正確なダイヤ、停車位
置、高スピード、駅のバリアフリーなどは、決して交通機関が勝手に作
り出したのではなく、国民という名のユーザーの期待に応える形で整備
されてきた。そのユーザーの中でもヘビーユーザーである私は、JRの提
供するサービスの受益者として、あの未曾有の事故に対して、いったい
何が出来るのだろうということを、社員の皆さんと一緒に考えてみたい。」

「プロップ・ステーションは、スポーツ事故や交通事故、難病や生まれ
ついての障害などによって、社会に対して自己表現する自由や、働く誇
りを失ったり奪われたりした人たちと共に、その誇りを自らの手で取り
戻そう!という目的を持って生まれた非営利組織である。従って、福知
山線の事故によって、同じ悩みを抱えた人たちの問題を一緒に考えて行
くことができるのではないか。」

「プロップの仲間には、全身マヒで口にくわえた棒でコンピュータを操
作し、素晴らしいグラフィックやプログラムを生み出す人、足でコンピ
ュータを教える講師にまでなった人、難病で全身の筋肉の力が無いけれ
ど、わずかに動く指先でアートを生み出す人、知的ハンディや自閉症で
ありながら、ホームページ作成に励む人などなど、あらゆる障害像の人
がICT(情報&コミュニケーション技術)を学び、スキルを磨き、自立と
就労に向けて努力を続けている。私たちはそうした人たちを<障害者>
というネガティブな呼称ではなく<チャレンジド(挑戦という使命やチ
ャンスを与えられた人)>というポジティブな呼称で捉え、あるいは<
障害者ではなく、チャレンジドでありたい!>という自らの意志を活か
して、今日まで活動を続けて来た。私たちの活動の成果がもし、JR福知
山線の事故によって、心身に障害を負われた人たちに役立つのであれば、
どんな協力も惜しまないつもりである。」

「人は、生きる目的や誇りを失った時、失意のどん底に陥ってしまう。
人の誇りはお金だけで取り戻せるものではない。お金の保障も勿論重要
なことだけれど、もう一歩踏み込んだ支援が必要なのではないだろうか。」

「事故から1年8ヶ月が過ぎ、身体や心に大きな傷を負った方々に対して、
<それは自分だったかもしれない>という痛切な思いを込めて、今でき
ることを、ご一緒に考えましょう。」

<by ナミねぇ>

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆12月後半の活動報告◆◇□■

○12月16日(土)
・経営情報学部にて講演 / 場所:摂南大学(寝屋川キャンパス)

○12月19日(火)
・JR西日本京都支社 社員研修会にて講演(1−2) /
 場所:JR西日本京都支社

○12月21日(木)
・バリアフリー推進議員連盟に出席 /
 場所:自民党本部(ユニバーサル社会推進議連に名称変更決議)
・総務省情報通信審議会に出席 / 場所:総務省

○12月27日(水)
・財務省「財政制度審議会」に出席(19年度予算政府案の報告等
 について / 場所:財務省

○12月28日(木)
・プロップ 仕事納め/ 大掃除

○12月30日(土)〜
・麻紀と年末年始を過ごす(^_^)/~ / 場所:自宅など

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆マキたんニュース◆◇□■

年末年始は、仕事を忘れて麻紀と一緒に過ごす楽しい時間です。顔が
どうもヤニ下がった感じでデレッとしてしまいますね、ははは。日頃
は病院の皆さんにお世話になっている麻紀を自宅で介護する、貴重な
日々です。私も麻紀も、たくさんの人に支えて貰いながら今年も生き
て行くんやなぁ、と感謝しながら、ゆっくり二人でお風呂に入って至
福の時を過ごしています。昨年は子どもを取り巻く悲しい出来事が多
かったけど、来月には34歳になる、でも全く「赤ちゃん」の麻紀と
過ごしてると、改めて「生きてるだけで素晴らしいやんか!」と叫ば
ずにいられません。ダウン症の「悠ちゃん」を出産された親友のみっ
ちゃん(大平光代さん)とも、「チャレンジドの母ちゃんどうしで、
開き直って生きようぜっ!」と、背中をどつきあってエール交換した
のでした。早く、麻紀と悠ちゃんの対面(対決?)の日が来ると良い
な(^_^)/~

<by ナミねぇ>

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆1月前半の講演など予定◆◇□■

○1月9日(火)
・プロップ 仕事始め
 10:00〜
・総務省情報通信審議会に出席 / 場所:総務省

○1月10日(水)10:00〜
・情報誌「道路」誌上対談。「ユニバーサル社会の創造(仮)」 /
 場所:道路協会(霞ヶ関)

○1月11日(木)
・「福祉セミナーinみやぎ」にて講演 / 場所:仙台市青年文化
 センター宮城社協(理事長:浅野史郎さん)主催

○1月12日(金)18:00〜
・朝日・大学パートナーズシンポ「ITを地域社会に活かす」打合せ /
 場所:朝日新聞大阪本社

○1月13日(土)11:40〜
・神戸市長新年賀会に出席 / 場所:国際展示場
 14:30〜
・朝日・大学パートナーズシンポ「ITを地域社会に活かす」出演 /
 主催:摂南大学・朝日新聞社
 場所:ハービスホール(大阪駅前)にて

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
 http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆ナミねぇの「そして神戸!」◆◇□■

「今年も神戸は おもいっきり元気です!」

2006年の神戸ルミナリエ(光の祭典)も無事終わり、500万人近くの
来場者で賑わいました。日本人のおおよそ25人に一人の方に足を運ん
で戴いたことになり、改めて感謝の気持ちでいっぱいのナミねぇです。

ところで六甲山頂から観る神戸の夜景は、昔から「100万ドルの夜景」
として有名でしたが、最近では「1000万ドルの夜景」と呼ばれる美
しさにパワーアップ! 光と神戸は切り離せない関係なんよね。
街だけではなく神戸の北に佇む六甲山を夜に見渡すと、「KOBE」の
文字、「市章」、「錨」、「帆掛け船」などをかたどった電飾が山腹に
輝いています(一部には風力発電や太陽電池などのエコエネルギーが使
われているんですよ)。
また、海側ハーバーランドのイルミネーション、南京町・異人館そして
旧外国人居留地のライトアップなどなど、光の街神戸は今年もますます
輝きます!(神戸ロマンチックフェア:3月31日まで)

さて、2月には神戸空港が開港1周年を迎えます。前回の「そして神戸」
で少し触れた「自律移動支援プロジェクト」についてお話したいと思い
ます。
皆さんの中にはカーナビをお使いになる方も多いでしょう。ナミねぇも
初めての講演先を車で訪ねるときなど、場所をしっかりと案内してくれ
てとても重宝してます。
神戸空港で進められているプロジェクトでは、たとえば視覚障害者が持
つ杖を移動支援携帯端末(ナビ)として、誘導ブロックなどに埋め込ま
れたICタグからの情報で、歩道や階段などの歩行ルートを案内してく
れるものです。言うなれば「杖ナビ」ですね。利用する人にとって利便
性でも、また安全面からもとても役に立つ技術だと思いませんか?

このように、自律移動支援プロジェクトは、利用者自身が持つ携帯端末
機で、移動経路や交通手段、目的地などの情報について、「いつでも、
どこでも、だれでも」がアクセスできる環境をつくって、障害のある人
や外国人などすべての人の移動を支援していくことを目的としています。
すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築する「ユニバーサル社
会」の実現に向けた取り組みの一環なんですね。

そして、この技術はチャレンジドを対象としたものにとどまらず、将来
的には誰もが必要な情報を手に入れることが出来る「ユビキタス社会」
の実現へもつながって行くものなんです。

ナミねぇもスーパーバイザーとしてこのプロジェクトをお手伝い出来る
ことを誇りに思っています。実証実験は全国各地で行われていますが、
その都度モニターを募集することがありますので、是非皆さんも参加し
てみませんか!
(詳しくは自律移動支援プロジェクト推進委員会のホームページで)

<by ナミねぇ>

神戸ロマンチックフェアの詳細はこちらから。
 http://feel-kobe.jp/ill2006/index.html

自律移動支援プロジェクト推進委員会のホームページはこちらです。
 http://www.jiritsu-project.jp/

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆最新メディア情報◆◇□■

○「さすが、みっちゃんや!」 毎日新聞 2006年12月22日

 毎日新聞に現在連載中のナミねぇの神戸版コラム「年年歳歳」最新版
 です!
 http://www.prop.or.jp/clip/2006_7/061222mainichi.htm

○障害者《チャレンジド》を納税者にできる日本! Wife 2007年1月号

 重度脳障害児のママで専業主婦の"うみのこがに"さんの連載記事、
 『"ユニ育" 母ちゃんたちの「女の花道」第1回』で紹介されました。
 http://www.prop.or.jp/clip/2006_7/070101wife.htm
 
○想像力の素晴らしさ 神戸新聞 2006年12月18日

 神戸新聞掲載の「思い出シネマ 私の一本」で、ナミねぇの子供時代
 の秘密・・・?が明かされる!!
 http://www.prop.or.jp/clip/2006_7/061218kobe.htm

○「出口は必ずある」 読売新聞 2006年12月7日

 昨年9月にダウン症の娘、悠(はるか)ちゃんを出産した大平光代さん
 (みっちゃん)が、いじめによる自殺を憂い、自身の体験を伝え子供
 たちを励まします。
 http://www.prop.or.jp/clip/2006_7/061207yomiuri.html

その他のメディア情報はこちらで紹介しています
 http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/clipboard.html

――――――――――――――――――――――――――――――――

■□◇◆編集後記◆◇□■

2007年元旦にメルマガ4号を無事発行できて、ホッとしてます。
新年早々に読んで下さった皆さん、ありがとうございます!!
今年もナミねぇ&プロップそしてメルマガを、どうぞよろしくお願いい
たしますm(__)m

<by ナミねぇ>

――――――――――――――――――――――――――――――――

☆メール de ナミねぇ!【平成19年 元旦号】
                     平成19年1月1日発行
☆発行元:Nami's Room <ナミねぇの部屋>
  URL  http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html
☆お問合せ先:  〒658−0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                 神戸ファッションマート6E13
            社会福祉法人プロップ・ステーション広報部
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1日と15日
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
☆ご意見・ご感想をお待ちしております。
 kouho@prop.or.jp こちらまで。
☆バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 http://blog.mag2.com/m/log/0000216194/
☆配信中止をご希望になる場合はこちらでお手続きください。
 http://www.mag2.com/m/0000216194.html


☆『メール de ナミねぇ!』は株式会社まぐまぐのメール配信サービス
 を利用して発行しています。読者登録をされますと「まぐまぐ」のオ
 フィシャルメールマガジンも届くことになりますので、ご不要の場合
 はお手数ですがそれぞれのメルマガの配信停止ページからお手続きい
 ただきますよう、お願いいたします。

■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇■□◆◇

ページの先頭へ戻る