メール de ナミねぇ 【第3号】 by Prop Station

2006年12月15日

◇◆◇           (平成18年12月15日発行)◆◇◇
◇◆◇  メール de ナミねぇ 【第3号】       ◇◆◇
◆◆◆                          ◆◇◆
◇◆◇           プロップ・ステーション理事長 ◇◆◇
◇◆◇               竹中ナミ(ナミねぇ) ◆◇◆
◇◆◇                          ◇◆◇
◆◇◇            by Nami’s Room◇◇◆
    http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html

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『メール de ナミねぇ!』はMSゴシックなどの等幅フォントでご覧下
さいね!

■□◇◆ 目次 ◆◇□■ 

【1】ナミねぇの「つづれおり」第3回
   「みっちゃん(大平光代さん) おめでとう!」
【2】活動報告
【3】「メッセージ of チャレンジド!」
   上育堂 川本浩之さん
【4】今後の講演など予定
【5】ナミねぇが出演する催しのご案内
【6】編集後記

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■□◇◆ナミねぇの「つづれおり」第3回◆◇□■

「みっちゃん おめでとう!」

 今回の「つづれおり」は、親友の「みっちゃん」のことを書かせて戴
きます。「みっちゃん」というのは、弁護士の大平光代さんに私が呼び
かける時のニックネーム。
 みっちゃんは今年2月に尊敬する先輩弁護士とご結婚され、妊娠。そ
して予定より1ヶ月はやく帝王切開にて出産されました。
 「これから手術室に入るんだよ〜、でも元気やから心配せんとって!」
ベッドの上からそんな携帯メールを貰って「頑張ってきぃや〜」と、励
ましのメールを送った私でしたが、その後しばらくみっちゃんからの連
絡がないので「手術が失敗したんやろか!?」と不安でたまりませんで
した。

 ところが数日後、彼女から電話があり「女の子授かったけど、ダウン
症やねん」とのこと。「えっ!?」という私に「でもナミねぇ心配せん
とってよ。私もナミねぇの世界に入っただけや。インターネットで調べ
たら、ダウンちゃんの赤ちゃん体操とか色々あって、やってあげること
いっぱいあるみたいやねん」と冷静そのもの。「う〜む、さすが、みっ
ちゃんやっ!!」と感服しました。

 でも、彼女自身が帝王切開の後がなぜか壊死して再手術したり、赤ち
ゃんも小さな身体に心臓疾患の治療を色々施さなければならないなど、
本当に不安で大変な日々が続き、みっちゃんご夫妻の心労はいかばかり
だったでしょう。
 「悠(はるか)」と命名されたその赤ちゃんを、10月下旬に「1日
だけ家に連れて帰って、夫婦でお風呂に入れました!」というメールを
ご主人から戴いた時は、まるで我がことのようにドキドキする嬉しさで
した。

 そして今、悠ちゃんは自宅で「母 みっちゃん」に抱かれて、年明け
の手術までしばし平穏な毎日を過ごしています。
 母みっちゃんが心を痛めるのは、やはり頻発する「イジメによる子ど
もたちの自殺」です。「自分自身が自殺しようとした経験を持つからこ
そ、それでは解決にならんということを痛感している。この子とともに
生きる中に答えがあると確信している。」と、みっちゃんは言います。

 悠ちゃんを授かって、新たな使命を与えられたみっちゃんに、私は心
からお祝いの言葉を贈りたいと思います。

「悠ちゃん誕生、本当におめでとう!」
そして、チャレンジドの世界へ、ようこそ!!

下記は、読売新聞に掲載された、みっちゃん母子の記事です。
http://www.prop.or.jp/clip/2006_7/061207yomiuri.html

<by ナミねぇ>

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■□◇◆12月前半の活動報告◆◇□■

○12月2日(土)
・講演 / 場所:姫路自立生活支援センター

○12月5日(火)
・JR西日本本社 社員研修会にて講演(1−2) /
 場所:JR西日本神戸支社

○12月6日(水)
・在宅ワーク打合せ /
 場所:プロップ神戸ネットワークセンター
・講演 / 場所:綾部市ITビル2F大会議室
 (京都府綾部商工会議所主催)

○12月7日(木)
・JR西日本本社 社員研修会にて講演(1−2) /
 場所:JR西日本本社

○12月8日(金)
・JR西日本本社 社員研修会にて講演(3−4) /
 場所:JR西日本本社

○12月9日(土)
・地域公開講座にて講演 /
 場所:主催:ケアステーションかんざき(兵庫県神埼郡)

○12月11日(月)
・チャレンジド在宅ワーク打合せ / 場所:新日鐵名古屋工場

○12月13日(水)
・ハートフルデイ2006(チャリティコンサート)に出演 /
 場所:主催:サイバーファーム(沖縄県那覇市)

○12月14日(木)
・講演 / 場所:主催:サイバーファーム(沖縄県那覇市)

○12月16日(土)
・経営情報学部にて講演 / 場所:摂南大学(寝屋川キャンパス)

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■□◇◆「メッセージ of チャレンジド!」第1回◆◇□■

ナミねぇが親しくさせていただいている、チャレンジドの皆さんからの
メッセージをご紹介する「メッセージ of チャレンジド!」。
第1回は今年7月のチャレンジド・ジャパン・フォーラム2006でも、
思いっきり元気かつ鋭い語り口で日本の障害者問題について話してくれ
た、“サムライ わびちゃん”こと川本浩之さんです。
全身マヒの彼は、電動車いすで何年もプロップのコンピュータセミナー
に通い、口にくわえた棒でキーを叩きながらスキルを磨き上げました。
そして今は「療護施設のベッドの上で”上育堂”という個人事業を起業
した」まさに”サムライ”!! ナミねぇの尊敬する友人の一人です。
<by ナミねぇ>


「何に餓えて仕事をする?」
                  上育堂(WAKE-DO) 川本浩之
                    http://www.wake-do.com

新聞記者からの取材で「生活保護(の額)をもっと増やしてほしいと思い
ませんか?」と聞かれたことがありました。
そんなもん、月千円や2千円増やしてもらったところで、それを口実に
消費税を引き上げられたら同じことや。それなら働いて稼ぐ方がいいに
決まっている。

...と考えるのは私ぐらいなのでしょうか???

ニートに対しては「なぜ働かない?」と非難しながら、チャレンジド・
ワーカーには「なぜ障害があるのに働こうとする?」と問いかける“お
かしな国ニッポン”。
障害者自立支援法施行によって混乱している今こそが障害者への認識を
省みて改める大きな機会。

プロップで就労訓練に励んでいた頃の私は働く『喜び』に餓えておりま
した。実際に仕事をはじめたら働く『稼ぎ』に餓えました。でも独立起
業して5年、最近は『喜び』や『稼ぎ』よりも、もっと餓えなければな
らないものを感じ始めています。
「この試練の先に成功がある」「この試練に耐えたら報酬がある」
今、私たちは『試練に餓える』時かもしれない。

ナミねぇ、『チャレンジド』とはホンマにいいネーミングやね。

■Wake&Doメールマガジン「だったら社長になってやる!」
 http://www.mag2.com/m/0000068502.html
重い障害ゆえ、雇ってくれる会社がない・・・えぇよ、だったら社長に
なってやる。福祉施設のベッドの上から開業します。「寝たきり青年」
と呼ばれた重度身体障害者のSOHO独立起業体験記。

(by 上育堂 川本浩之)

CJF2006での川本浩之さんの講演の模様はこちらでご覧下さいね。
http://www.prop.or.jp/cjf2006/gijiroku/challenged4.html

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■□◇◆12月後半の講演など予定◆◇□■

○12月19日(火)10:00〜
・JR西日本京都支社 社員研修会にて講演(1−2) /
場所:JR西日本京都支社

○12月21日(木)10:00〜
・総務省情報通信審議会に出席 / 場所:総務省

○12月28日(木)
・プロップ 仕事納め

その他のスケジュールはこちらをご参照ください。
http://www.prop.or.jp/webcal/webcal.cgi

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■□◇◆ナミねぇが出演する催しのご案内◆◇□■

○朝日・大学パートナーズシンポジウム開催のお知らせ

ナミねぇがパネリストとして参加する朝日・大学パートナーズシンポジ
ウム、「ITを地域に活かす」 ―安全・安心・元気なまちづくり―
(主催:摂南大学、朝日新聞社)が、来る2007年1月13日(土)
に開催されます。入場無料ですが聴講には申し込みが必要となりますの
で、以下の要項をご覧になり参加を希望される方は12月20日(水)
までに申し込んでくださいね。締め切りが迫っていますからお早めに!
(定員500名、希望者多数の場合は抽選となります)

<開催要項>
「IT(情報通信技術)を活かして安全・安心・元気な地域をつくれな
いか」―。
本シンポジウムでは、高度情報社会の現在、身近になったITを市民生
活の中で活用する具体策を考えます。
IT社会では光と陰の両面がありますが、ひとたび災害が起こると、威
力を発揮するという実例も報告されています。ITを活かした人にやさ
しいまちづくり、また、ひとを元気にするITの活かし方を考えるには、
いま何が必要か。市民や行政、産業、そして大学の役割は何なのかにつ
いて討論します。
このシンポジウムが、市民生活に役立つIT社会の実現へ何らかの提言
ができれば、と考え開催いたします。

■日時:2007年1月13日(土)
   13:30〜16:30
■場所:JR大阪駅前 ハービスHALL
(定員500名、参加費無料)

■基調講演 北川正恭さん(早稲田大学大学院教授、前三重県知事)
■パネルディスカッション
−パネリスト−
 桑原眞二さん(NPO法人ながおか生活情報交流ねっと理事長)
 竹中ナミ(社会福祉法人プロップ・ステーション理事長)
 島田達巳さん(摂南大学経営情報学部長・教授)
 松永公廣さん(摂南大学経営情報学部教授)

※詳細、お申し込み方法はこちらから。
(PDFファイルが開きます1.36MB)
http://www.prop.or.jp/topics/2007/0113/ATT00132.pdf

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■□◇◆編集後記◆◇□■

師走も半ばとなり慌ただしい毎日ですが、皆さんにとって2006年は
どんな年だったでしょう?障害者自立支援法と雇用法の改正により「チ
ャレンジドの様々な働き方を創出し、支援しよう」という国の基本姿勢
が明らかになりましたが「1割負担の導入」という部分に着目した反対
の嵐により「就労支援という理念への転換の重要性」が殆ど語られない
のが残念でなりません。サムライわびちゃんも書いているように、チャ
レンジドが「負担なにするものぞ!」という稼ぎやステイタスを得られ
るようにすることこそが、差別を解消して行く一歩だと私は信じていま
す。そして「本当に困っている人を支えるセーフティネットは、チャレ
ンジドや高齢者を含む全ての人の総合力で造り上げる」という決意がな
ければ、超少子高齢社会・日本は「持たない!」と、重症心身障害の娘:
麻紀を授かった私は危機感を抱いています。来年からは、みっちゃんに
も仲間に入って戴いて、色々なことを考え、実践して行きたいと思って
いるナミねぇです。
メルマガ「メールdeナミねぇ」をご購読下さる皆さん、どうぞご意見、
ご感想をお寄せ下さい!。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m

<by ナミねぇ>

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☆メール de ナミねぇ!【第3号】   平成18年12月15日発行
☆発行元:Nami's Room <ナミねぇの部屋>
  URL  http://www.prop.or.jp/kouho/namis_room/index.html
☆お問合せ先:  〒658−0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6−9
                 神戸ファッションマート6E13
            社会福祉法人プロップ・ステーション広報部
                メールアドレス:kouho@prop.or.jp
☆発行:原則として毎月1日と15日
☆メール de ナミねぇ!は『まぐまぐ!』
 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
☆ご意見・ご感想をお待ちしております。
 kouho@prop.or.jp こちらまで。
☆バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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