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東京新聞 2005年10月14日より転載

 

まち案内 携帯で入手

上野周辺 都がナビ実験

設置ICタグから音・字・画像提供


端末を手にデモンストレーションする石原都知事。左は東大大学院の坂村健教授=台東区の上野動物園で

都は13日、台東区の上野公園一帯で、「集積回路(IC)タグ」を使って専用の携帯情報端末に観光情報などを提供する「上野まちナビ実験」を始めた。いつでもネットワークに接続し情報を得られる「東京ユビキタス計画」の一環。都がこうした実験をするのは初めて。実験の成果をもとに来年度以降、銀座で店舗情報などを提供するシステムの導入を検討。観光や商業振興に向けた実用化を目指す。

実験では、上野動物園や上野公園内に約300個のICタグを設置。携帯端末を持って歩くと、施設、動物などの観光情報や目的地への誘導案内が画像と文字、音声で提供される。英語・中国語・韓国語にも対応する。

この日、動物園で開かれた式典には石原慎太郎知事が出席。「日本の技術の可能性を世界に知らしめるチャンスだ」などとあいさつした。

式典の後、石原知事はゾウ舎の前で実際に携帯端末をかざして、ゾウの生態などを説明する音声案内を聞いていた。

実験期間は11月30日まで。都は同月15日から30日までの間、一般の参加者を募集する。事前登録制で参加無料。問い合わせは国土技術研究センター内の事務局=電(4519)5048=へ。


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