障害者を支援する機器を体験する学生ら
情報技術(IT)を活用して障害を持つ人も自立できる「ユニバーサル社会」について考える「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議 in HYOGO/KOBE」が19日、六甲アイランド(神戸市東灘区)で開かれ、井戸知事ら6自治体の首長らが意見を交わした。
18日から2日間の日程で行われ、のべ約1600人が参加。この日のパネル討論では、浅野史郎・宮城県知事は「国は(地方に)、『分配してあげる』という考えを捨て、国にしかできないことに力を入れてほしい」と主張。矢田立郎神戸市長は「神戸では、阪神大震災で深刻な被害を受けた長田区からユニバーサルの考え方が生まれた。大きなうねりにしたい」と話した。
会場には、ICタグが埋め込まれた誘導ブロックの上を、読み取り機を付けた視覚障害者用のつえを持って歩くと道案内情報を音声で聞ける機器など、障害者の自立を支援するシステムを無料体験できるコーナーもあり、神戸学院大1年の山口真紗子さん(18)は「障害者にとってとても便利になると思う」と話していた。